Nuxt 3のインクリメンタル・スタティック・ジェネレーション(ISG)とは
2024年12月12日 14:46
Nuxt 3では、新しい機能としてインクリメンタル・スタティック・ジェネレーション(ISG)が追加されました。この機能は、静的サイトジェネレーターとしてのNuxtの機能を強化し、パフォーマンスの向上やSEO対策を促進するものです。今回は、Nuxt 3のISGについて詳しく解説していきます。
Nuxt 3のISGとは、インクリメンタル・スタティック・ジェネレーション(Incremental Static Generation)の略称です。これは、静的サイトジェネレーターとしてのNuxtの機能を強化するもので、ビルド時にコードを事前に生成することで、サイトの読み込み速度を向上させることができます。
これまでのNuxtでは、動的なページのコンテンツはサーバーサイドでレンダリングされ、静的なページはビルド時に生成されていました。しかし、ISGでは動的なページのコンテンツもビルド時に事前に生成することで、ページの読み込み速度を向上させることができます。
Nuxt 3のISGには、以下のようなメリットがあります。
ISGを使用するには、まずNuxtの設定ファイルであるnuxt.config.jsに以下のような設定を追加します。
これにより、事前に生成された静的なページにクローラーがアクセスできるようになり、SEO対策が有効になります。
また、動的なページをISGで事前に生成するには、generateRoutesメソッドを使用します。
このようにすることで、nuxt generateコマンドを実行した際に、指定した動的なページのURLが事前に生成されるようになります。
Nuxt 3には既に静的サイトジェネレーター(SSG)の機能が備わっていますが、ISGとの違いは何でしょうか。
一般的なSSGでは、ビルド時に全てのページのコードを生成します。しかし、ISGでは動的なページのコンテンツを事前に生成することで、ビルド時に生成するページの数を減らすことができます。これにより、ビルド時間の短縮やサーバーの負荷の軽減が可能になります。
また、SSGでは動的なコンテンツを含むページを静的に生成することができませんが、ISGでは動的なページのコンテンツも事前に生成することで、静的なページとしてビルドされます。これにより、パフォーマンスの向上やSEO対策の強化が可能になります。
Nuxt 3のインクリメンタル・スタティック・ジェネレーション(ISG)は、静的サイトジェネレーターとしてのNuxtの機能を強化するものです。ISGを使うことで、パフォーマンスの向上やSEO対策の強化が可能になります。また、SSGと比較してもビルド時間の短縮やサーバーの負荷の軽減ができるなど、さまざまなメリットがあります。Nuxt 3を使用する際は、ぜひISGを活用してみてください。
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