# Oracle CLIの認証設定とプロファイル管理

## 目次

1. はじめに

2. Oracle CLIとは？

3. 認証設定の概要

    1. APIキーの生成

    2. APIキーの設定

4. プロファイル管理

    1. 新規プロファイルの作成

    2. プロファイルの切り替え

    3. プロファイルの削除

5. 実践例：認証とプロファイル管理

6. よくある問題と解決策

7. まとめ

## 1. はじめに

Oracle Cloud Infrastructure (OCI) コマンドラインインターフェース (CLI) は、クラウドリソースの管理をコマンドラインから効率よく行うための強力なツールです。本記事では、OCI CLIの認証設定とプロファイル管理の具体的な方法について詳しく解説します。

## 2. Oracle CLIとは？

Oracle CLIは、Oracle Cloud Infrastructureのリソースを操作するためのコマンドラインツールです。CLIを使用すると、スクリプトを書いてリソースの管理を自動化でき、より効率的な運用が可能です。

## 3. 認証設定の概要

OCI CLIを使用するには、まず認証情報を設定する必要があります。これにより、CLIがあなたのOCIアカウントにアクセスできるようになります。

### 3-1. APIキーの生成

1. OCIコンソールにログインします。

2. プロファイルアイコンから「ユーザーを管理」を選択します。

3. 「APIキー」タブに移動し、「APIキーの追加」をクリックします。

4. 「鍵の生成」オプションを利用して、APIキーを生成します。

5. 鍵の保存を求められたら、必ずローカルに保存してください。紛失すると復元できません。

### 3-2. APIキーの設定

1. `~/.oci/config` ファイルを開きます（まだ存在しない場合は作成してください）。

2. 下記のフォーマットで、ユーザー情報とAPIキーを設定します。

```plaintext

[DEFAULT]

user=ユーザーのOCID

fingerprint=生成されたフィンガープリント

key_file=/パス/トゥ/プライベートキー.pem

tenancy=テナンシーのOCID

region=us-phoenix-1

```

## 4. プロファイル管理

OCI CLIでは、プロファイルを使用して異なる認証情報や設定を簡単に切り替えることができます。

### 4-1. 新規プロファイルの作成

新しいプロファイルを作成するには、`~/.oci/config` ファイルにプロファイルを追加します。

```plaintext

[新規プロファイル名]

user=新規ユーザーのOCID

fingerprint=新規フィンガープリント

key_file=/パス/トゥ/新規プライベートキー.pem

tenancy=新規テナンシーのOCID

region=us-ashburn-1

```

### 4-2. プロファイルの切り替え

CLIでプロファイルを切り替えるには、`--profile` オプションを使用します。

```bash

oci os bucket list --profile 新規プロファイル名

```

### 4-3. プロファイルの削除

必要がなくなったプロファイルは、`~/.oci/config` ファイルから対応するエントリを削除することで管理します。

## 5. 実践例：認証とプロファイル管理

次の例は、OCIのストレージバケットを操作する際に、複数のプロファイルを使用する方法を示します。

```bash

oci os bucket create --bucket-name example_bucket --profile プロファイル1

oci os object put --bucket-name example_bucket --file example.txt --profile プロファイル2

```

## 6. よくある問題と解決策

- **APIキーの認識エラー**: フィンガープリントやユーザーOCIDが間違っていないか確認します。

- **プロファイルの未定義エラー**: 設定ファイルにプロファイルが定義されているかを確認してください。

## 7. まとめ

この記事では、OCI CLIでの認証設定およびプロファイル管理について解説しました。これにより、複数の環境やユーザーでのCLI操作を効率よく行えるようになります。OCI CLIを利用することで、業務の自動化や管理の簡略化が可能です。ぜひ活用してください。

この内容が、Oracle CLIの利用を検討している技術者にとって役立つ情報となれば幸いです。

Oracle CLIの認証設定とプロファイル管理

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