# CloudFront の Behavior 設定が反映されないときのチェック項目

## 目次

1. はじめに

2. CloudFront の基礎知識

    1. CloudFront の仕組み

    2. Behavior 設定とは

3. Behavior 設定が反映されない原因と対策

    1. 設定の確認

    2. キャッシュの問題

    3. オリジンサーバーの設定確認

    4. デプロイメントのステータス確認

    5. ログ分析

4. 具体的なトラブルシューティング手順

    1. 設定ミスのチェック

    2. キャッシュ無効化の実行

    3. デプロイメントの再実行

    4. ログファイルの確認

5. まとめ

## 1. はじめに

Amazon CloudFront は、コンテンツ配信ネットワーク（CDN）サービスであり、ウェブページ、API、ビデオコンテンツなどを迅速にユーザーに提供するためのものです。特に、Behavior 設定は、コンテンツのキャッシュ方法やオリジン間の通信をカスタマイズする重要な機能です。しかし、設定が思った通りに反映されない場合があります。本記事では、CloudFront の Behavior 設定が反映されない原因とその対処法について詳しく説明します。

## 2. CloudFront の基礎知識

### 2-1. CloudFront の仕組み

CloudFront は、世界中に配置されたエッジロケーションを利用して、ユーザーに最も近い場所からコンテンツを提供します。これにより、遅延を少なくし、より速いコンテンツ配信を実現します。

### 2-2. Behavior 設定とは

Behavior 設定は、CloudFront ディストリビューションの各リクエストに特定の処理を定義するものです。例えば、HTTP/HTTPS のプロトコルの選択やキャッシュポリシーなどを設定できます。

## 3. Behavior 設定が反映されない原因と対策

### 3-1. 設定の確認

まず確認すべきは、設定した Behavior が正しいかどうかです。適用されるパスパターンの設定が想定通りであるか、設定したルールがその他のルールに先んじて動作しているかチェックします。

### 3-2. キャッシュの問題

CloudFront はキャッシュを利用して高パフォーマンスを保っていますが、このキャッシュが問題になることがあります。設定を変更してもキャッシュが原因で古い設定がそのまま使用され続ける場合があります。キャッシュを手動で無効にし、新しい設定を反映させることで解決できることがあります。

### 3-3. オリジンサーバーの設定確認

CloudFront が正しくオリジンに接続できているかを確認してください。オリジンサーバーの CORS（Cross-Origin Resource Sharing）設定や、オリジンへの接続に関連するポリシーを確認します。

### 3-4. デプロイメントのステータス確認

Behavior 設定の変更後には、デプロイメントが完了しているかどうかステータスを確認しましょう。デプロイが完了していないと、設定が一部または全部反映されないことがあります。

### 3-5. ログ分析

CloudFront のログを有効にしている場合、ログを確認してリクエストがどのように処理されているかを具体的に分析します。ログをもとに、意図した通りに Behavior 設定が適用されているかをチェックします。

## 4. 具体的なトラブルシューティング手順

### 4-1. 設定ミスのチェック

まず、CloudFront コンソールを利用して、それぞれの Behavior が正しく設定されているか確認します。パスの優先順位、条件、HTTP メソッド、ヘッダーベースのルールなど正確に適用されているか見直します。

### 4-2. キャッシュ無効化の実行

キャッシュの影響を排除するために、「Invalidations」を用いて特定パスのキャッシュを削除し、更新された設定を適用するように促します。

### 4-3. デプロイメントの再実行

設定変更後、CloudFront のステータスが "In Progress" と表示される場合、デプロイが正常に完了するまで待つか、必要に応じて AWS サポートに問い合わせて状況を確認します。

### 4-4. ログファイルの確認

ログファイルを確認し、オリジンリクエストが意図した通りに処理されているかをチェックします。ここで、HTTP ステータスコードや CORS ポリシーのエラーなどを確認します。

## 5. まとめ

CloudFront の Behavior 設定が反映されない問題は、設定ミスやキャッシュの影響、オリジンとの設定不一致など様々です。これらの問題を解決するためには、詳細な確認と状況に応じた対処が必要です。設定の確認、キャッシュの無効化、デプロイメントのステータスの確認、そしてログの分析を行うことで、問題を迅速に解決できます。これらの手順を実施して、CloudFront の設定をより効果的に活用しましょう。

CloudFront の Behavior 設定が反映されないときのチェック項目

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