【2022年最新版】3,000人に聞いたWebエンジニアの業務委託単価相場について
2022年11月15日 3:46
こんにちはISSUEを運営している寒河江です。
今回は情報の少ないWebエンジニアの業務委託単価相場について調べてみました。
現在の単価が適正単価なのか、次の単価レンジに行くにはどうすればいいか。ISSUEの実績をふんだんに使い記事を書いてみたのでご一読いただけると幸いです。
現在(2022年11月)ではISSUE上に1,800人以上のユーザーデータと2,000以上の単価診断結果があります。またISSUEではクラウドソーシング形式で企業とマッチングすることにより、報酬を獲得することができます。その際の契約時給単価を参考に今回の相場作成の参考にしています。ISSUE上でもリアルタイムの単価相場を確認できますのでご参考ください。
わかりやすいように各業務委託単価とその技術能力関係を表にしました。ぜひご一読ください!次項から各単価について説明していきます。一般的には副業をする場合(週16時間程度週末にコミット)、最低でも3,000円~レベルのスキル感がないとタスクをこなすことが困難です。
インターン・アルバイトレベルです。プログラミングを始めたての学生や勉強中の方が対象になります。実務経験的には0-1年ほどの方が当てはまります。プログラミングの概念を学んでいる段階なので、外部APIなどの公式ドキュメントを理解するのが難しい場合もあります。副業をするスキル的な余裕はまだないことが多いので、正社員で働いている方はまずは時給単価3,000~レベルを目指しましょう。また開発の生産性を上げるために個人でコーディングするだけでなくGithub開発フローやチームでの開発経験を学ぶことも非常に重要です。
インターン・初学者フリーランスレベルです。1~2年の経験を積みオブジェクト志向を理解し始めます。この頃になるとコーディングには不安定さはあるものの公式ドキュメントもしっかり理解できるようになります。またチーム開発を学んでいれば、サポートはありながらも中規模以上の開発でも活躍し始めるでしょう。マネージャーが切ったタスクを理解して自走して開発することができます。学生インターンや初学者フリーランスの層がこのあたりを占めます。まだここのラインだと副業やパラレルワークをするにはややスキル不足な印象です。
--------------------↓ここから副業orパラレルワークが可能なスキルレベル↓------------------
ミドルクラスのエンジニアです。 オブジェクト指向を理解しており、1つ以上の言語・アーキテクチャを理解しています。チーム開発では自走している開発でき最もプロダクトに対するへのコーディングでのコントリビューションが多い層にもなり得ます。切られたタスクへの実装改善提案もできます。初学者エンジニアのサポートも可能です。実際のスキルレベルは4,000円以上でも受託開発などの0→1開発では予算的が限られているためにこのレンジで開発する上位エンジニアもいます。
エンジニアとして成熟し始めるレベルです。 経験年数としては3~5年の方が多く、独立や転職市場で金額とスキルがマッチしやすく需要が高い層になります。得意領域の実装においてはベストプラクティスな実装ができます。パフォーマンスなど運用目線での実装ができるだけでなく、小規模プロジェクト(~100万円)のマネジメントもできます。複数のアーキテクチャを理解し、技術選定も可能です。
--------------------↓ここからは役職や専門性が必要になります↓--------------------
テックリードレベルです。 技術だけではなくビジネスロジックを理解しながら実装ができます。また軸となる特定の領域を持ちつつ、複数領域への知見もあります。10-20人規模の開発組織でのテックリード経験などもあり、開発組織の文化を作ることもできます。実務経験は5年~の目安がありますが、このラインからは頭1つ抜けるため、有名企業での就業経験や大規模サービスの開発経験、マネジメント経験などある程度の経歴が求められます。
シニアクラス、マネージャーレベルです。 技術力は成熟しており、中規模以上(1,000万円~)のプロダクト開発経験、大規模トラフィックサービスの開発経験、メガベンチャーや有名企業での就業経験があるケースが多いです。システム構築においては専門領域はありつつも全レイヤーの理解があります。数十人規模の開発組織のマネジメントもできるレベルです。ただ、比較的シンプルなプロダクトや小規模案件の場合はオーバスペックのためにコストパフォーマンスが合わない可能性が出てきます。一定規模以上の企業やプロダクトでの需要があります。
スペシャリスト、数十人規模の開発組織のCTO経験者などが当てはまります。 AIや特定領域での専門性の高さが評価される場合とマネジメントなど経験豊富なジェネラリスト層で分かれています。コストパフォーマンスの面からもスタートアップ界隈でこの単価が通ることはあまりなく、プライム企業など上場企業が多いのではないかと思います。
必ずしも技術力=単価になるわけではありません。0→1開発のような請負型のプロジェクトは予算が最初から固定されているため単価は下がりやすくなります(3,000~5,000円)。また、6,000円以上の単価は上場企業など資金のある企業などが比較的受けいれてくれる可能性が高いと考えています。
また気をつけていただきたいのは経験年数を積み重ねるだけでは単価は5,000円ほどで頭うちになってしまうことです。それ以降は基本的なアプリケーションの実装では差がつきづらくなるためです。5,000円以上に単価を目指すなら、有名企業での就業経験、テックリード経験、専門領域のスペシャリスト、CTO経験を得ることをおすすめします。この経歴を持っていれば単純なアプリケーションを作る人からチームを牽引できる、個人の枠におさまらない人材であることをアピールできます。他にも需要のある専門領域により単価交渉がスムーズになります。実務経験が5年ほどまで来ている方はキャリア設計を検討することをお勧めします。
質問に答えるだけで現在の単価を確認できます!気になる方はぜひ一度ご回答ください!
業務委託単価診断
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