# AWS ConfigでCloudFrontの設定監視を行うカスタムルール例

## 目次
1. はじめに
2. AWS Configについて
   1. AWS Configの概要
   2. AWS Configルールの基本
3. CloudFrontの設定監視
   1. なぜ監視が重要か
   2. 監視項目の例
4. カスタムルールの作成
   1. カスタムルールとは
   2. AWS Lambdaでカスタムルールを作成
5. カスタムルールの実装例
   1. Lambda関数の作成
   2. IAMロールの設定
   3. AWS CLIを用いたカスタムルールの登録
6. 検証とデプロイ
7. トラブルシューティング
8. まとめ

## 1. はじめに
AWS Configは、AWSリソースの設定の監視と評価を可能にするサービスです。特に、CloudFrontをはじめとするAWSのサービスの設定が適切であるかを確認するためのカスタムルールを作成することが可能です。本記事では、CloudFrontの設定監視を行うカスタムルールの作成方法について詳しく解説します。

## 2. AWS Configについて

### 2-1. AWS Configの概要
AWS Configは、AWSリソースの設定履歴を記録し、設定変更を追跡するためのサービスです。設定が意図した状態を維持しているかどうかを確認するための手段を提供します。

### 2-2. AWS Configルールの基本
AWS Configルールは、特定の設定基準を満たすかどうかを評価するための条件やステートメントであり、AWSが提供する「マネージドルール」とユーザーが作成する「カスタムルール」があります。

## 3. CloudFrontの設定監視

### 3-1. なぜ監視が重要か
CloudFrontのようなCDNサービスの設定ミスは、パフォーマンスの低下やセキュリティの脆弱性を引き起こす可能性があります。適切に監視することはこれらのリスクを軽減するために重要です。

### 3-2. 監視項目の例
- SSL/TLSの設定
- キャッシュポリシーの適用
- オリジンアクセス制御
- 地理制限の適用

## 4. カスタムルールの作成

### 4-1. カスタムルールとは
カスタムルールは、AWSが提供するマネージドルールだけではカバーしきれない特定の要件を満たすためにユーザーが作成するルールです。AWS Lambdaと組み合わせることで実現します。

### 4-2. AWS Lambdaでカスタムルールを作成
カスタムルールは、実行コードを記述するためのAWS Lambda関数を通じて動作します。これにより、特定の条件が満たされているかをプログラム的に確認できます。

## 5. カスタムルールの実装例

### 5-1. Lambda関数の作成
まず、AWS Lambdaコンソールで新しい関数を作成します。PythonやNode.jsでの開発が一般的です。以下はPythonのシンプルな例です。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 5-2. IAMロールの設定
Lambda関数が適切に実行されるようにIAMロールを設定し、必要なポリシー（`AWSConfigRulesExecutionRole`など）を付与します。

### 5-3. AWS CLIを用いたカスタムルールの登録
作成したLambda関数を用いてAWS Configにカスタムルールを追加します。

![img](/mosaic-code.jpg)

`custom-rule.json`の例は以下のとおりです。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 6. 検証とデプロイ
設定したルールが適用されているかCloudFrontディストリビューションの設定変更を確認することで検証します。すべてのCloudFrontディストリビューションが意図した状態か確認してください。

## 7. トラブルシューティング
AWS ConfigやLambdaのログをCloudWatchで確認し、正常にfunctionが動作しているかどうか、監視結果に問題がないかを常にチェックしましょう。不具合が発生した場合、権限、関数ロジック、ネットワークの問題が原因である場合があります。

## 8. まとめ
クラウドフロントの設定をAWS Configで監視することにより、セキュリティの強化とパフォーマンスの最適化を図ることができます。カスタムルールを用いて環境にあった柔軟な監視体制を整えましょう。これにより、AWS環境のコンプライアンスの一環として、一貫性のある運用が可能となります。

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# AWS ConfigでCloudFrontの設定監視を行うカスタムルール例

## 目次
1. はじめに
2. AWS Configについて
   1. AWS Configの概要
   2. AWS Configルールの基本
3. CloudFrontの設定監視
   1. なぜ監視が重要か
   2. 監視項目の例
4. カスタムルールの作成
   1. カスタムルールとは
   2. AWS Lambdaでカスタムルールを作成
5. カスタムルールの実装例
   1. Lambda関数の作成
   2. IAMロールの設定
   3. AWS CLIを用いたカスタムルールの登録
6. 検証とデプロイ
7. トラブルシューティング
8. まとめ

## 1. はじめに
AWS Configは、AWSリソースの設定の監視と評価を可能にするサービスです。特に、CloudFrontをはじめとするAWSのサービスの設定が適切であるかを確認するためのカスタムルールを作成することが可能です。本記事では、CloudFrontの設定監視を行うカスタムルールの作成方法について詳しく解説します。

## 2. AWS Configについて

### 2-1. AWS Configの概要
AWS Configは、AWSリソースの設定履歴を記録し、設定変更を追跡するためのサービスです。設定が意図した状態を維持しているかどうかを確認するための手段を提供します。

### 2-2. AWS Configルールの基本
AWS Configルールは、特定の設定基準を満たすかどうかを評価するための条件やステートメントであり、AWSが提供する「マネージドルール」とユーザーが作成する「カスタムルール」があります。

## 3. CloudFrontの設定監視

### 3-1. なぜ監視が重要か
CloudFrontのようなCDNサービスの設定ミスは、パフォーマンスの低下やセキュリティの脆弱性を引き起こす可能性があります。適切に監視することはこれらのリスクを軽減するために重要です。

### 3-2. 監視項目の例
- SSL/TLSの設定
- キャッシュポリシーの適用
- オリジンアクセス制御
- 地理制限の適用

## 4. カスタムルールの作成

### 4-1. カスタムルールとは
カスタムルールは、AWSが提供するマネージドルールだけではカバーしきれない特定の要件を満たすためにユーザーが作成するルールです。AWS Lambdaと組み合わせることで実現します。

### 4-2. AWS Lambdaでカスタムルールを作成
カスタムルールは、実行コードを記述するためのAWS Lambda関数を通じて動作します。これにより、特定の条件が満たされているかをプログラム的に確認できます。

## 5. カスタムルールの実装例

### 5-1. Lambda関数の作成
まず、AWS Lambdaコンソールで新しい関数を作成します。PythonやNode.jsでの開発が一般的です。以下はPythonのシンプルな例です。

```python
import boto3

def lambda_handler(event, context):
    config = boto3.client('config')
    # CloudFrontの設定を取得
    distributions = get_cloudfront_distribution()
    # 評価ロジック
    compliant = evaluate_distributions(distributions)
    # コンフィグルールの評価結果をAPIに報告
    config.put_evaluations(
        Evaluations=[
            {
                'ComplianceResourceType': 'AWS::CloudFront::Distribution',
                'ComplianceResourceId': distribution['Id'],
                'ComplianceType': 'COMPLIANT' if compliant else 'NON_COMPLIANT',
                'OrderingTimestamp': event['invokingEvent']['notificationCreationTime']
            },
        ],
        ResultToken=event['resultToken']
    )

def get_cloudfront_distribution():
    client = boto3.client('cloudfront')
    # CloudFrontリソース情報を取得
    return client.list_distributions()['DistributionList']['Items']

def evaluate_distributions(distributions):
    # CloudFrontディストリビューションがHTTPSのみであることを確認
    for distribution in distributions:
        for behavior in distribution['DefaultCacheBehavior']['ViewerProtocolPolicy']:
            if behavior != 'https':
                return False
    return True
```

### 5-2. IAMロールの設定
Lambda関数が適切に実行されるようにIAMロールを設定し、必要なポリシー（`AWSConfigRulesExecutionRole`など）を付与します。

### 5-3. AWS CLIを用いたカスタムルールの登録
作成したLambda関数を用いてAWS Configにカスタムルールを追加します。

```bash
aws configservice put-config-rule --config-rule file://custom-rule.json
```

`custom-rule.json`の例は以下のとおりです。

```json
{
  "ConfigRuleName": "cloudfront-https-only-rule",
  "Description": "Ensure all CloudFront distributions require HTTPS",
  "Scope": {
    "ComplianceResourceTypes": [
      "AWS::CloudFront::Distribution"
    ]
  },
  "Source": {
    "Owner": "CUSTOM_LAMBDA",
    "SourceIdentifier": "arn:aws:lambda:us-east-1:123456789012:function:myFunction",
    "SourceDetails": [
      {
        "EventSource": "aws.config",
        "MessageType": "ConfigurationItemChangeNotification"
      }
    ]
  }
}
```

## 6. 検証とデプロイ
設定したルールが適用されているかCloudFrontディストリビューションの設定変更を確認することで検証します。すべてのCloudFrontディストリビューションが意図した状態か確認してください。

## 7. トラブルシューティング
AWS ConfigやLambdaのログをCloudWatchで確認し、正常にfunctionが動作しているかどうか、監視結果に問題がないかを常にチェックしましょう。不具合が発生した場合、権限、関数ロジック、ネットワークの問題が原因である場合があります。

## 8. まとめ
クラウドフロントの設定をAWS Configで監視することにより、セキュリティの強化とパフォーマンスの最適化を図ることができます。カスタムルールを用いて環境にあった柔軟な監視体制を整えましょう。これにより、AWS環境のコンプライアンスの一環として、一貫性のある運用が可能となります。

 

AWS ConfigでCloudFrontの設定監視を行うカスタムルール例

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