# C#におけるClosedXMLの活用事例

## 目次

1. はじめに

2. ClosedXMLとは

3. ClosedXMLを使った基本操作

   1. Excelファイルの新規作成

   2. セルへのデータ入力

   3. 数式の使用

4. 実用的な活用事例

   1. データの読み込みと編集

   2. グラフの作成

   3. 既存のExcelファイルの操作

5. まとめ

## 1. はじめに

ClosedXMLは、C#でExcelファイルを簡単に操作するためのオープンソースライブラリです。このライブラリを使用することで、複雑なExcelファイルの処理を手軽に行うことができ、多くのエンジニアにとって役立つツールとなっています。本記事では、ClosedXMLの基本操作から、実際の活用事例について詳しく解説します。

## 2. ClosedXMLとは

ClosedXMLは、Excelファイルを作成、編集するための.NETライブラリであり、Office Open XML形式のファイルをサポートします。このライブラリを使うと、Excelの手動入力を自動化し、プログラムから直接ファイル操作を行うことができます。

## 3. ClosedXMLを使った基本操作

### 3-1. Excelファイルの新規作成

Excelファイルを新規に作成するには、以下のコードを使用します。

```csharp

using ClosedXML.Excel;

var workbook = new XLWorkbook();

var worksheet = workbook.Worksheets.Add("Sample Sheet");

workbook.SaveAs("Sample.xlsx");

```

### 3-2. セルへのデータ入力

セルにデータを入力する際の基本的な構文は次のとおりです。

```csharp

worksheet.Cell("A1").Value = "Hello, ClosedXML!";

worksheet.Cell("B1").Value = 123.45;

```

### 3-3. 数式の使用

セルには数式を入力することも可能です。例えば、B2セルにA2とA3の合計を入力する場合は以下のようにします。

```csharp

worksheet.Cell("A2").Value = 10;

worksheet.Cell("A3").Value = 20;

worksheet.Cell("B2").FormulaA1 = "=A2+A3";

```

## 4. 実用的な活用事例

### 4-1. データの読み込みと編集

ClosedXMLでは、既存のExcelファイルを読み込んでデータを編集することも可能です。

```csharp

using ClosedXML.Excel;

var workbook = new XLWorkbook("ExistingFile.xlsx");

var worksheet = workbook.Worksheet("Sheet1");

var cellValue = worksheet.Cell("A1").GetValue<string>();

worksheet.Cell("A2").Value = "New Value";

workbook.Save();

```

### 4-2. グラフの作成

データを視覚化するためにグラフを作成することもできます。ただし、ClosedXML単体ではグラフの作成をサポートしていないため、EPPlusなど他のライブラリと組み合わせて使用する必要があります。

### 4-3. 既存のExcelファイルの操作

既存のファイルを操作して、特定のデータを変更する活用事例も紹介します。

```csharp

using ClosedXML.Excel;

var workbook = new XLWorkbook("MonthlyReport.xlsx");

var worksheet = workbook.Worksheet("Summary");

worksheet.Cell("B5").Value = "Updated Data";

worksheet.Cell("B6").FormulaA1 = "=B1*B5";

workbook.SaveAs("UpdatedMonthlyReport.xlsx");

```

## 5. まとめ

ClosedXMLを使用することで、C#から効率的にExcelファイルを操作することが可能です。新規作成、データの編集、数式の利用など、多くの場面でその利便性を実感できるでしょう。他のライブラリとの連携により、さらに多様な操作も可能になりますが、基本的な操作はClosedXMLで十分にカバーできます。ぜひ、実務の中でClosedXMLを活用してみてください。

C#におけるClosedXMLの活用事例

目次

続きを読むには単価診断を受けてください（30秒）