# AWS Cognito の Hosted UI が無限ループする問題と回避方法

## 目次

1. はじめに

2. AWS Cognito Hosted UI 概要

   1. Cognito の基本的な機能

   2. Hosted UI の利点

3. 無限ループが発生する原因

   1. 無限ループの典型的なシナリオ

   2. URL リダイレクト設定の誤り

   3. セッション管理の非同期性

4. 無限ループ問題の回避方法

   1. リダイレクト URI の適切な設定

   2. セッションストレージとローカルストレージの使い分け

   3. 状態遷移の管理

5. 実践的なコード例

   1. 設定例

   2. トラブルシューティングのコード

6. まとめ

## 1. はじめに

AWS Cognito の Hosted UI を利用中に、ユーザーが認証プロセスで無限ループに陥るという問題が報告されています。本記事では、この問題が発生する原因を分析し、具体的な回避方法を詳しく説明します。

## 2. AWS Cognito Hosted UI 概要

### 2-1. Cognito の基本的な機能

AWS Cognito は、ユーザーのサインアップ、サインイン、およびアクセス管理を簡単にするためのサービスです。主に、アプリケーションでの認証をサポートします。

### 2-2. Hosted UI の利点

Cognito Hosted UI は、認証インターフェイスを提供し、自前での UI 実装を省略できます。エンドユーザーは、認証ワークフローを経てサービスにログインできます。

## 3. 無限ループが発生する原因

### 3-1. 無限ループの典型的なシナリオ

無限ループが起きる典型的なシナリオには、認証後に正しいリダイレクトがされず、元の Hosted UI に再び戻されてしまうケースがあります。

#### 3-2. URL リダイレクト設定の誤り

リダイレクト URI が正しく設定されていないと、認証プロセスに入るたびに認証ページに戻る無限ループに陥ります。

#### 3-3. セッション管理の非同期性

セッションの状態が非同期で正しく管理されない場合、認証の完了状態が正しく認識されず、繰り返し認証を要求されることがあります。

## 4. 無限ループ問題の回避方法

### 4-1. リダイレクト URI の適切な設定

AWS Cognito の管理コンソールで、アプリケーションクライアントのリダイレクト URI を正しく指定します。これは、プロトコル、ドメイン、パスが全て一致する必要があります。

### 4-2. セッションストレージとローカルストレージの使い分け

ユーザーが認証情報を保存するストレージとして、セッションストレージとローカルストレージの選択が重要です。それぞれの使用法を検討し、適切に選択することで、状態保持の問題を避けましょう。

### 4-3. 状態遷移の管理

JavaScript などでのクライアントサイドプログラムでは、状態管理のライブラリ（Redux など）を用いると効果的です。

## 5. 実践的なコード例

### 5-1. 設定例

以下は、Cognito のリダイレクト設定のサンプルです：

設定:

```json

{

  "CallbackURLs": ["https://example.com/callback"],

  "LogoutURLs": ["https://example.com/logout"],

  "AllowedOAuthScopes": ["email", "openid"],

  "AllowedOAuthFlows": ["code", "implicit"]

}

```

### 5-2. トラブルシューティングのコード

リダイレクト URL の確認を行う JavaScript 例：

```javascript

if (window.location.href.indexOf('callback') > -1) {

    const urlParams = new URLSearchParams(window.location.search);

    const code = urlParams.get('code');

    if (code) {

        handleAuthCode(code);

    }

}

```

## 6. まとめ

AWS Cognito の Hosted UI で無限ループが発生する問題は、URL の誤設定やセッション管理の問題が原因です。適切なリダイレクト URI の設定、状態遷移の管理、およびセッションストレージの適切な使用がこの問題の回避に重要です。適宜ログやデバッグを行うことで、問題の迅速な特定と対処が可能となります。これにより、ユーザー認証の体験をよりシームレスにすることが期待できます。

AWS Cognito の Hosted UI が無限ループする問題と回避方法

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