業務委託エンジニアの自力案件獲得術
2022年12月04日 5:16
こんにちはISSUEの寒河江です。
今回はエージェントなどの紹介サービスを利用せずに業務委託エンジニアの仕事を獲得方法を説明します。ISSUEというクラウドソーシングサービスを立ち上げる中で、雇用者はどんなエンジニアを求めているのか、どうやってエンジニアを探せばいいのか、また魅了的だなと思ったエンジニアはどんな方々だったのか。知見が溜まってきたので公開してみたいと思います。
今回は人材紹介サービスをあえて利用しない方法で考えてみました。なぜならサービスを利用しないとエンジニアにとっても以下のようなメリットがあるためです。
紹介サービス等を利用しないことにより、雇用側はサービス利用料、紹介料の負担がなくなります。必ずとは言えないのですが、その分雇用者側の財布が多少緩む可能性はあります。エンジニアにとっても時間単価の報酬が上がる可能性が上がるメリットがあります。
この後に紹介していきますが、自力で案件を獲得するには情報発信が必須になってきます。たくさん情報発信をしていれば、クライアントはあなたの技術力や人間性を多少なりとも理解できます。例えば技術ブログを書いていれば技術的な嗜好や技術力、文章の書き方によって性格や人間的な印象を掴むのにも役立ちます。またコンテンツの内容次第でどの技術(例えば、フロントのスタイル、バックエンドの音声周り...)に特に興味があるかもわかります。情報発信でミスマッチの少ない案件獲得ができるでしょう。
案件獲得がうまくいかない方で最も多い原因が自分自身の市場価値を理解できていないことだと思います。最初から自分の市場価値を明確に定義できていなくとも、自分の価値は人から言われて気づくことが多いと思うので、まずは自分自身を発信していきましょう。経歴でも技術コンテンツで構いません。あなたが発信した情報に興味を持った方がいたら、どの情報に興味を持ったか聞いてみてください。それがあなたの潜在的な価値であることが多く、今後磨き込んで行けばあなたの市場価値として定義できると思います。
以上が前置きでした。ここからは具体的な案件獲得の方法を書いていきます!
まずはあなたのことを知ってもらうためにしっかりあなたについて説明をしましょう。
日々の開発で気になったことや、困ったことがあれば調べて積極的に発信しましょう。例えば、音声解析ライブラリのコードリーディングをしたり、決済サービスの実装方法、SQLチューニングのパフォーマンス比較などなんでも構いません。なるべく自分が欲しいと思った情報や気になった事についてコンテンツを書いていく方が同じことを考えている方々に読んでもらいやすくなります。
例) プラットフォームサービスにStripeを導入するまで(実装編)
基本的な内容ですが、経歴をしっかり記載していくことはとても重要です。経歴に自信がない方はこれまで取り組んできた業務を集めに書いていきましょう。極端な言い方ですが、高卒でメガベンチャーのリードエンジニアをしている方もいます。自分の自身のある部分を厚めに書いていきましょう!
自分の今のレベルにあった記事・経歴で構いません。経験の浅いときは自分を大きく見せるために工夫をすることもあると思いますがミスマッチの大きな原因になるのであまりおすすめしません。例えば実務経年が1,2年目で開発組織のリードエンジニア・マネージャーをしていたと言われても説得力はありません。1,2年目のあなたに声をかけたのはポテンシャルを見出してくれたり、多少教育すればキャッチアップするだろうと雇用者は考えていることが多いです。常に上を目指しながらありのままでいることも重要だと思います。
コンテンツを作り始めたら、みんなに見てもらえるように導線も設置していきましょう。おすすめは下記サービスです。どのサービスでも必ず自分のポートフォリオリンクをつけましょう。あなたにお願いするかはこのポートフォリオを見て判断されます!
スタートアップならwantedlyがおすすめです!採用担当者に見てもらいやすいようにキャッチコピー・好きな言葉に1行目で案件を獲得する記載をしましょう!またPremiumメンバーシップを使うとスカウトがたくさん来るようになります。これで案件を獲得できたことはありませんが、とりあえず話を聞いてみたいという方は試してみてもいいかもしれません。
スタートアップなどはエージェントやプラットフォーム利用料を使いたくないと思っている方が多いので、TwitterのDMでキーワード検索していることがあります。自分の「得意な言語」「案件を探していること」を記載しておきましょう。またポートフォリオのリンクとDMを開放して連絡を取れるようのしておくことも忘れずに!
同様に仕事募集と自分のスキルを書いておきましょう。yentaにもエンジニア獲得しようと考えてる人が多いです。一方で質の低い案件もたくさんあるので注意しましょう。相手が出資を受けているor売り上げがあり利益が出ているかはチェックしておきましょう。
コンテンツの最後に自分のポートフォリオや案件を探している旨を記載しましょう。媒体はなんでもよくQiita、はてな、Zenn、noteなどがあります。実際noteで私が作成した不動産プラットフォームの紹介記事を掲載していたところ、上場企業の不動産会社から、サービスの買収orサービスの開発(500万円規模)の提案をしていただきました(実際の記事)。弊社ISSUEサービスでもStripeの情報発信をしていたところ、100万円程度の案件獲得をしました。(参考)
クライアントから声をかけてもらった時もまだ案件を獲得しているわけではないので、丁寧に対応しましょう。
もちろん案件を頂いてからも同様です。
仕事以外の場面でも同様ですが、雑なコミュニケーションはやめましょう。いいものを作るにはコミュニケーションを重ねていくことが不可欠です。そのコミュニケーションが取れないとクライアントに判断されてしまうと依頼を受けることは難しいでしょう。メッセージでも対面でも丁寧なコミュニケーションを心がけましょう。
これもクライアントの熱量を下げてしまう原因の1つです。1分以内とは言わないので半日いないでクライアントからのメッセージには返信しましょう。
クライアントはしっかりあなたを見ています。情報を公開しておらず、素性の知れない方に仕事の依頼はしないでしょう。履歴書や職務経歴書、得意分野や今興味のあることなど積極的に情報を公開しましょう。
ISSUEでは仕事獲得から実際に仕事を受けた後もサポートできるサービスを提供しているオールインワンサービスです。ISSUE上で実績を積み重ねたり、topicで情報発信して魅力的なポートフォリオを作成できます!
よろしければぜひご活用ください!
https://i-ssue.com/
診断を受けるとあなたの現在の業務委託単価を算出します。今後副業やフリーランスで単価を交渉する際の参考になります。また次の単価レンジに到達するためのヒントも確認できます。
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