# MemoryStoreで「network unreachable」エラーが出るときの確認手順

## 目次

1. はじめに

2. 1-1. ネットワーク設定の確認

    - 1-1-1. セキュリティグループの確認

    - 1-1-2. ファイアウォールの設定

3. 1-2. DNSの確認

    - 1-2-1. 正しいFQDNの使用

    - 1-2-2. DNSのキャッシュクリア

4. 1-3. 接続先IPアドレスの確認

    - 1-3-1. 正しいIPアドレスの確認

    - 1-3-2. IPアドレスの変更通知

5. 1-4. 接続ポートの確認

    - 1-4-1. 使用しているポートの確認

6. 1-5. ネットワークトポロジーの確認

    - 1-5-1. VPN接続の確認

7. 1-6. その他技術的要因

    - 1-6-1. メモリストアのスケール制限

    - 1-6-2. オペレーションシステム間の互換性

8. まとめ

## 1. はじめに

MemoryStoreは、RedisやMemcachedといったインメモリデータストアを提供するクラウドサービスで、非常に高速なデータアクセスを可能にします。しかし、ネットワーク関連の問題から「network unreachable」エラーが発生することがあります。このエラーが発生すると、データへのアクセスができず、アプリケーションのパフォーマンスに重大な影響を与える可能性があります。そこで、本記事では「network unreachable」エラーの際に確認すべき手順を詳細に解説します。

## 2. 1-1. ネットワーク設定の確認

### 1-1-1. セキュリティグループの確認

メモリストアにアクセスするためには、適切なネットワークセキュリティグループの設定が必要です。必要なインバウンド/アウトバウンドルールが設定されているかを確認してください。デフォルトのポート（クロスチェック）が許可されているかを確認しましょう。例えば、Redisの場合、通常は6379ポートが使用されます。

### 1-1-2. ファイアウォールの設定

ファイアウォール設定が、メモリストアに対する接続をブロックしていないか確認します。特に組織内に多段ファイアウォールが存在する場合、それぞれの段階での許可が必要です。ネットワークポリシーに違反するトラフィックはなされていないか、適正な通過ルートを確保してください。

## 3. 1-2. DNSの確認

### 1-2-1. 正しいFQDNの使用

メモリストアサービスの正しいFQDN（完全修飾ドメイン名）を使用しているか確認します。FQDNが誤っていると、アクセス先自体が正しく解決できません。FQDNを nslookup コマンドや dig コマンドを使用して確認してみましょう。

### 1-2-2. DNSのキャッシュクリア

DNSキャッシュが古くなっている可能性もあります。端末やサーバーのDNSキャッシュをクリアして最新のアドレス情報を取得してください。これには、`ipconfig /flushdns`（Windows）や `sudo systemd-resolve --flush-caches`（Linux）コマンドが使用できます。

## 4. 1-3. 接続先IPアドレスの確認

### 1-3-1. 正しいIPアドレスの確認

正しいIPアドレスに接続しているかどうか確認してください。管理コンソールや設定ファイルで指定されているIPアドレスが最新のものであるか、あるいは正しいものであるかを確認します。

### 1-3-2. IPアドレスの変更通知

クラウドサービスでは割り当てIPアドレスが変更されることがあります。変更通知などを受け取る設定になっているか確認し、ホワイトリストに登録されているIPアドレスの変更を適時反映してください。

## 5. 1-4. 接続ポートの確認

### 1-4-1. 使用しているポートの確認

接続に使用しているポートが正しいか確認します。Redisであれば6379、Memcachedであれば11211がデフォルトのポートであり、サービスやアプリケーションに合ったポートが指定されているか確認しましょう。一部のポートは企業のポリシーにより通過が制限されている場合もあります。

## 6. 1-5. ネットワークトポロジーの確認

### 1-5-1. VPN接続の確認

企業や組織によってはVPNを通じてネットワーク接続が管理されている場合があります。VPNが正常に機能しているかを確認し、VPNを通じてしかアクセスできないリソースがある場合は、VPNの維持を確認します。また、自宅や異なるネットワークから接続する際には、VPNや他のセキュリティツールの設定要件も考慮に入れる必要があります。

## 7. 1-6. その他技術的要因

### 1-6-1. メモリストアのスケール制限

MemoryStoreのスケール制限に到達しているか確認してください。クォータやリソース制限を超過すると、接続エラーが発生しやすくなります。リソース管理コンソールで現在の利用状況やクォータを確認し、必要であればスケーリングの選択を考えましょう。

### 1-6-2. オペレーションシステム間の互換性

使用しているオペレーションシステムがMemoryStoreのクライアントバージョンに対応しているか確認してください。互換性のないバージョンを使用していると、意図しない動作や接続エラーが発生することがあります。

## まとめ

MemoryStoreで「network unreachable」エラーが発生した際には、まず基本的なネットワーク設定から確認を始め、DNSやIPアドレス、ポート、ネットワークトポロジーといった要素を順にチェックすることで問題の所在を明らかにすることができます。また、予備的な知識として、サービスのスケール制限やOSの互換性にまで目を向けてチェックすることが重要です。問題の原因が明らかになったあとは、素早い対応でサービスの運用を安定化させましょう。

MemoryStoreで「network unreachable」エラーが出るときの確認手順

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