# S3のバケットポリシーとIAMポリシーの違いと使い分け

## 1. 目次

- 1-1. はじめに
- 1-2. バケットポリシーとIAMポリシーの基礎
- 1-3. バケットポリシーについて
  - 1-3-1. 概要
  - 1-3-2. バケットポリシーの構成要素
- 1-4. IAMポリシーについて
  - 1-4-1. 概要
  - 1-4-2. IAMポリシーの構成要素
- 1-5. バケットポリシーとIAMポリシーの比較
  - 1-5-1. 共通点と相違点
  - 1-5-2. 利用シーンの違い
- 1-6. バケットポリシーとIAMポリシーの使い分け
- 1-7. まとめ

## 1-1. はじめに

Amazon S3は、業界をリードするオブジェクトストレージサービスとして広く利用されています。S3の機能の一部として、アクセス権限の管理が非常に重要です。Amazon S3では、バケットポリシーとIAMポリシーの2つのポリシーを利用してアクセス制御を実現します。この記事では、それぞれのポリシーの役割、違い、および適切な使い分けについて詳しく解説します。

## 1-2. バケットポリシーとIAMポリシーの基礎

まず、バケットポリシーとIAMポリシーの共通点について確認しましょう。どちらも、AWSリソースへのアクセスを制御するために使われ、JSON形式で記述されます。しかし、適用される対象や用途に違いがあります。

## 1-3. バケットポリシーについて

### 1-3-1. 概要

バケットポリシーは、特定のS3バケットに対するアクセス権限を設定するためのポリシーです。バケットレベルで設定されるため、バケット全体のアクセス制御を行うのに適しています。

### 1-3-2. バケットポリシーの構成要素

バケットポリシーは、以下の要素で構成されます。

- **Effect**: ポリシーの効果を示します。`Allow`または禁止の場合は`Deny`を指定します。
- **Principal**: アクセスを許可するAWSのユーザーやアカウントを指定します。
- **Action**: S3で実行可能なアクション（例：`s3:GetObject`）を指定します。
- **Resource**: アクセス対象のリソース、主にS3バケットやそのオブジェクトを指定します。

以下はバケットポリシーの例です：

![img](/mosaic-code.jpg)

## 1-4. IAMポリシーについて

### 1-4-1. 概要

IAMポリシーは、AWSのサービス全般に対してユーザーまたはロールのアクセス権限を定義するポリシーです。ユーザーまたはロールの属性として付与されるため、より広範なアクセスのコントロールが可能です。

### 1-4-2. IAMポリシーの構成要素

IAMポリシーもバケットポリシーと同様の要素で構成されますが、適用対象が異なります。

以下はIAMポリシーの一例です：

![img](/mosaic-code.jpg)

## 1-5. バケットポリシーとIAMポリシーの比較

### 1-5-1. 共通点と相違点

|  **ポリシー**    | **対象**                   | **設定場所**               | **主な用途**                             |
|----------------|--------------------------|------------------------|--------------------------------------|
| バケットポリシー   | S3バケットやオブジェクト         | S3バケット自体             | バケットレベルのアクセス制御                     |
| IAMポリシー      | AWSユーザー、グループ、ロール  | IAMユーザーやロール          | ユーザーやロールごとのアクセス制御                |

バケットポリシーはバケット自身に設定し、IAMポリシーはユーザーやロールに付与します。

### 1-5-2. 利用シーンの違い

- **バケットポリシーの活用**:
  - 異なるAWSアカウント間でS3バケットを共有する場合。
  - 特定バケットへのパブリックアクセスを制御する場合。

- **IAMポリシーの活用**:
  - 企業内で細かなユーザーごとの権限管理を行う場合。
  - 組織内で一元的にアクセス制御を管理する場合。

## 1-6. バケットポリシーとIAMポリシーの使い分け

バケットポリシーは特定のS3バケットへのアクセスを制御し、IAMポリシーは個別のユーザーやロールのアクションを管理します。一例として、あるバケットを異なるアカウントに利用させたいが、社内のIAMユーザーには特定のアクセス権限を持たせたい場合、バケットポリシーでアカウント間のアクセスを制御し、IAMポリシーで社内ユーザーの権限を管理します。

## 1-7. まとめ

Amazon S3のバケットポリシーとIAMポリシーは、それぞれ異なる方向からアクセス権限をコントロールできる強力なツールです。ニーズに合わせてこれらのポリシーを適切に使い分けることで、安全で効率的なアクセス管理を実現することができます。特にベストプラクティスとしては、最小限のアクセス権限の付与を心掛け、セキュリティを最大限に高めることです。 [cv:issue_marketplace_engineer]

# S3のバケットポリシーとIAMポリシーの違いと使い分け

## 1. 目次

- 1-1. はじめに
- 1-2. バケットポリシーとIAMポリシーの基礎
- 1-3. バケットポリシーについて
  - 1-3-1. 概要
  - 1-3-2. バケットポリシーの構成要素
- 1-4. IAMポリシーについて
  - 1-4-1. 概要
  - 1-4-2. IAMポリシーの構成要素
- 1-5. バケットポリシーとIAMポリシーの比較
  - 1-5-1. 共通点と相違点
  - 1-5-2. 利用シーンの違い
- 1-6. バケットポリシーとIAMポリシーの使い分け
- 1-7. まとめ

## 1-1. はじめに

Amazon S3は、業界をリードするオブジェクトストレージサービスとして広く利用されています。S3の機能の一部として、アクセス権限の管理が非常に重要です。Amazon S3では、バケットポリシーとIAMポリシーの2つのポリシーを利用してアクセス制御を実現します。この記事では、それぞれのポリシーの役割、違い、および適切な使い分けについて詳しく解説します。

## 1-2. バケットポリシーとIAMポリシーの基礎

まず、バケットポリシーとIAMポリシーの共通点について確認しましょう。どちらも、AWSリソースへのアクセスを制御するために使われ、JSON形式で記述されます。しかし、適用される対象や用途に違いがあります。

## 1-3. バケットポリシーについて

### 1-3-1. 概要

バケットポリシーは、特定のS3バケットに対するアクセス権限を設定するためのポリシーです。バケットレベルで設定されるため、バケット全体のアクセス制御を行うのに適しています。

### 1-3-2. バケットポリシーの構成要素

バケットポリシーは、以下の要素で構成されます。

- **Effect**: ポリシーの効果を示します。`Allow`または禁止の場合は`Deny`を指定します。
- **Principal**: アクセスを許可するAWSのユーザーやアカウントを指定します。
- **Action**: S3で実行可能なアクション（例：`s3:GetObject`）を指定します。
- **Resource**: アクセス対象のリソース、主にS3バケットやそのオブジェクトを指定します。

以下はバケットポリシーの例です：

```json
{
    "Version": "2012-10-17",
    "Statement": [
        {
            "Effect": "Allow",
            "Principal": "*",
            "Action": "s3:GetObject",
            "Resource": "arn:aws:s3:::example-bucket/*"
        }
    ]
}
```

## 1-4. IAMポリシーについて

### 1-4-1. 概要

IAMポリシーは、AWSのサービス全般に対してユーザーまたはロールのアクセス権限を定義するポリシーです。ユーザーまたはロールの属性として付与されるため、より広範なアクセスのコントロールが可能です。

### 1-4-2. IAMポリシーの構成要素

IAMポリシーもバケットポリシーと同様の要素で構成されますが、適用対象が異なります。

以下はIAMポリシーの一例です：

```json
{
    "Version": "2012-10-17",
    "Statement": [
        {
            "Effect": "Allow",
            "Action": "s3:ListBucket",
            "Resource": "arn:aws:s3:::example-bucket"
        }
    ]
}
```

## 1-5. バケットポリシーとIAMポリシーの比較

### 1-5-1. 共通点と相違点

|  **ポリシー**    | **対象**                   | **設定場所**               | **主な用途**                             |
|----------------|--------------------------|------------------------|--------------------------------------|
| バケットポリシー   | S3バケットやオブジェクト         | S3バケット自体             | バケットレベルのアクセス制御                     |
| IAMポリシー      | AWSユーザー、グループ、ロール  | IAMユーザーやロール          | ユーザーやロールごとのアクセス制御                |

バケットポリシーはバケット自身に設定し、IAMポリシーはユーザーやロールに付与します。

### 1-5-2. 利用シーンの違い

- **バケットポリシーの活用**:
  - 異なるAWSアカウント間でS3バケットを共有する場合。
  - 特定バケットへのパブリックアクセスを制御する場合。

- **IAMポリシーの活用**:
  - 企業内で細かなユーザーごとの権限管理を行う場合。
  - 組織内で一元的にアクセス制御を管理する場合。

## 1-6. バケットポリシーとIAMポリシーの使い分け

バケットポリシーは特定のS3バケットへのアクセスを制御し、IAMポリシーは個別のユーザーやロールのアクションを管理します。一例として、あるバケットを異なるアカウントに利用させたいが、社内のIAMユーザーには特定のアクセス権限を持たせたい場合、バケットポリシーでアカウント間のアクセスを制御し、IAMポリシーで社内ユーザーの権限を管理します。

## 1-7. まとめ

Amazon S3のバケットポリシーとIAMポリシーは、それぞれ異なる方向からアクセス権限をコントロールできる強力なツールです。ニーズに合わせてこれらのポリシーを適切に使い分けることで、安全で効率的なアクセス管理を実現することができます。特にベストプラクティスとしては、最小限のアクセス権限の付与を心掛け、セキュリティを最大限に高めることです。 

S3のバケットポリシーとIAMポリシーの違いと使い分け

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