ソフトウェアエンジニアが学ぶべきプログラミング言語の種類・特徴・将来性・選び方を解説

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2024年03月07日 5:10

ソフトウェアエンジニアの開発現場では、プロジェクトに応じてさまざまプログラミング言語を使い分けることがほとんどです。しかし、ソフトウェア開発におけるプログラミング言語について、どのような種類があるのか把握していないという人も多いのではないでしょうか?

そこで今回の記事では、ソフトウェア開発で需要のあるプログラミング言語の種類やそれぞれの特徴、ソフトウェアエンジニアになるために知っておきたい言語の選び方や学習方法について解説していきます。

目的や用途に合わせたプログラミング言語の最適な選び方についても解説しているので、これからソフトウェアエンジニアになることを検討している人などはぜひ参考にしてください。

ソフトウェア開発におけるプログラミング言語とは?

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そもそもプログラミング言語とは、コンピューターに一定の処理を命令するときに使う言語のことです。ここでは、プログラミング言語とはどういうものなのかという基本的なところから、プログラミング言語の歴史について簡単にご紹介します。

プログラミング言語とは

人間の言語とは異なり、コンピューターの中では0と1の羅列(機械語)が使われており、人間がこの機械語を完全に理解して処理を命令するというのはほぼ不可能となります。

そこで人間が理解して簡単に命令ができるように、特定のプログラミング言語が作られるようになりました。プログラミング言語を活用することによって、人間が行うプログラミングの効率ははるかに向上するようになったのです。

プログラミング言語の歴史

イギリスの数学者チャールズ・バベジは、1830年代に機械式汎用コンピューターを発明しました。「解析機関」と呼ばれていた当時のコンピューターは、その時代に使われていたパンチカードと似たような板の穴を使って命令を入力する作りでした。

これが人類初のプログラミングと言われており、プログラミング言語の始まりです。

その後1954年にFORTRAN(FORmulaTRANslation)という世界初の「人間が理解しやすく、複雑な命令を記述できる」手続き型言語が考案されました。1960年代~1970年代にかけて、COBOL・C言語など現代でも利用される手続き型言語が誕生するようになります。

そして1990年代以降、JavaやPHPなどの「より人間が理解しやすい文法でコンピューターに記述できる」言語が開発されて現在のシステム開発環境が整ったのです。

ソフトウェア開発で需要のあるプログラミング言語の種類

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ソフトウェア開発において使われるプログラミング言語は、海外と日本で若干異なる点があります。まずは、海外でどのようなプログラミング言語が使われているのか見ていきましょう。
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引用:[StackOverflowAnnualDeveloperSurvey] (https://survey.stackoverflow.co/)
Stack Overflow(スタックオーバーフロー)はStack ExchangeNetworkの一つで、コンピュータや情報技術、特にプログラミング技術に関するナレッジコミュニティです。世界中のエンジニアが所属しているコミュニティと言われており、使用されているプログラミング言語の調査なども行っています。

Stack Overflowが世界中のエンジニアに対して行った調査によると、avaScript が世界中のソフトウェア開発者の間でもっとも使われているプログラミング言語であることがわかりました。

続いて、Python、SQL、および TypeScriptが世界中のエンジニアに最も広く使用されているプログラミング言語のトップ 5 を占めています。

HTML/CSSは厳密に言うとプログラミング言語ではないのですが、web系の開発においては世界的に見て非常に大きいことがこの結果からわかります。次に、アメリカのプログラミング言語についてみてみましょう。
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アメリカではAI開発やIoTなどの先端技術に使われるPythonの需要が非常に大きいことがわかりました。

なぜPythonが人気なのかと言うと、 プログラミング言語の中では特に簡単に読めるかつ 習得できるからです。 さらに 汎用性が高く、 日本だけではなく アメリカの開発現場においてもPython が使える人材は年収が高い傾向にあります。

最後に、日本の開発現場でもっとも使われているプログラミング言語についてみてみましょう。
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引用:【プログラミング言語に関するアンケート】現役エンジニア100名に聞いた 最も将来性の高いプログラミング言語は「Python」|PRTIME
株式会社SAMURAIが現役エンジニア100名に聞いたアンケートによると、業務で使用しているプログラミング言語の第1位は「Java」、第2位は同率で「Python」と「JavaScript」、第4位は「C#」、第5位は「PHP」という結果でした。

概ね世界やアメリカで使われているプログラミング言語の種類と、順位は変わらないことがわかります。次に、将来性が高いプログラミング言語についてもみてみましょう。
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引用:【プログラミング言語に関するアンケート】現役エンジニア100名に聞いた 最も将来性の高いプログラミング言語は「Python」|PRTIME
将来性が高いプログラミング言語は、ダントツで第1位が「Python」となっています。これは、日本だけではなく世界、特にアメリカで使われているプログラミング言語の中でもっとも多いのがPythonであることが影響していると言えるでしょう。

ソフトウェアエンジニアが知っておきたいプログラミング言語の種類と特徴

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ソフトウェアエンジニアが、最低限知っておきたいプログラミング言語の種類は次の8種類です。

1.JavaScript
2.C言語
3.C++/C#
4.Python
5.Objective-C/Swift
6.Kotlin
7.HTML/CSS
8.PHP

それぞれのプログラミング言語の特徴について、以下で詳しく解説していきます。

1.JavaScript

日本だけではなく世界中で人気のあるプログラミング言語の「JavaScript」。JavaScriptは、JVMが動作するコンピューターであれば環境を選ばずに動作する「マルチプラットフォーム」を実現していることが最大の特徴であり、世界中で使われている理由でもあります。

JavaScriptは、未使用のメモリを消去できる機能を併用した実行速度を持っているので、高速な処理が必要な大規模システムに最適という特徴もあります。現在では、パソコンだけではなくスマートフォンのアプリケーション、事業で使う業務上のシステムなどに活用されており、汎用性の高さやセキュリティ面での安心性も魅力的なポイントです。

私たちの身近な例で言うと、XはJavaScriptで開発されており、Googleにも3大プログラミング言語の一つとして挙げられています。

2.C言語

C言語とは、1972年に開発された歴史の深いプログラミング言語の1つです。アメリカ、AT&T社ベル研究所のDennis.M.Ritchie(デニス・M・リッチー)氏とBrian.W.Kernighan(ブライアン・W・カーニハン)氏によって開発されました。

現在は、開発元であるアメリカ国内のみならず世界中に普及しているほか、「C++」や「C#」のようにC言語から発展したプログラミング言語も数多く存在します。プログラミングの基礎知識から、実用性の高い応用力まで幅広く習得できることから、プログラミングを学ぶうえで、最初にC言語を選択する方も少なくありません。

3.C++/C#

「C++(シープラスプラス)」は、1983年に「C言語の拡張」として開発されたプログラミング言語です。日本では略して「シープラプラ」、「シープラ」などと呼ばれています。

C言語にオブジェクト指向を追加したプログラミング言語です。主に、スマホのアプリケーションやWebアプリの開発現場などで使われています。例えば「GoogleChrome」はC++を使用して開発された代表的な例です。

「C#(しーしゃーぷ)」とはマイクロソフト社が2000年に発表したプログラミング言語です。一見するとC++と関係のあるプログラミング言語のように見えますが、実は全く別のプログラミング言語です。

C#はもともとJavaScriptを元に作られたプログラミング言語であり、JavaScriptの便利な部分や分かりやすい部分などが取り入れられています。C++はC言語との互換性が保たれていますが、C#はC言語やC++と互換性はありませんので一緒に使うことはできません。

C#は、主にゲーム開発の現場で使われています。他にもアプリケーション開発や業務システムの開発などに使われており、他の言語と比較しても活躍の場が多いと言えるでしょう。

4.Python

Pythonは、他のプログラミング言語と比べても高度な記述が短くシンプルとなっており、初心者でも比較的簡単に利用できるのが特徴です。一方でさまざまな機能も備わっているので、最先端の科学技術分野でも積極的に利用されています。

アメリカを中心に世界中で人気のあるプログラミング言語であり、習得することで場所や国を問わず働くことができるようになるのもPythonの魅力です。

Pythonは、AIやビッグデータ分析など最先端技術の分野から、私たちに身近なWebアプリケーションの開発、事務作業の自動化など様々な場面で使われています。

5.Objective-C/Swift

Swiftは、Apple社が2014年に発表したオブジェクト指向言語です。アプリケーションの開発を想定して作られた言語であり、iosやMacOSなどApple関連のアプリケーションを開発するのに使われています。

また、Linuxでも開発が可能であるため、Apple社が世界中の誰でも簡単にプログラミングをできるように目指して開発した言語とも言えるでしょう。他の言語と組み合わせて使うことによって、既存のプログラミングコードやライブラリを流用することもできます。

Objective-Cは、主にiosアプリで使われているプログラミング言語です。かなり長い間iosアプリの市場を独占していたので、かなり多くの開発事例とノウハウが蓄積されており学習しやすい言語でもあります。

6.Kotlin

Kotlinは、Javaの統合開発環境であるIntelliJIDEAで有名なJetBrainsが開発したオブジェクト指向プログラミング言語です。言語自体はJavaScriptとを互換性のない独自の方式となっていますが、コンパイルされたコードがJavaScript上で動作するので、これまでJavaScriptを使って作られた資産をそのまま流用できるという特徴を有しています。

7.HTML/CSS

HTMLとは、テキストや文字、表、画像、リンクなど、ウェブサイトに必要なものを配置するために使われている言語です。

一方でCSSは、Webページを制作するのに欠かすことのできないスタイルシート言語です。スタイルシート言語とは、プログラミング言語とは異なり、Webページの見た目を整えるために使われる言語のことを指します。ちなみに、CSSでは次のようなことができます。

  • デザインの微調整
  • Webページのデザインをまとめて変更
  • スクリーンサイズに合わせて表示スタイルを変更可能

8.PHP

PHPとは動的にWebページを生成することができるサーバーサイドのスクリプト言語です。他のプログラミング言語と比較して。仕様や文法が簡単なため習得しやすい言語と言われています。

またMySQLなどのデータベースとの連携が容易なので、WordPressを含めたWebアプリケーションの開発にもよく使われる有名なスクリプト言語です。

ソフトウェアエンジニアになるために知っておきたい言語の選び方

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ソフトウェアエンジニアになるためにこれからプログラミング言語を学ぶ場合、次のような観点から学ぶものを選ぶと良いでしょう。

  • 学習しやすい言語か
  • 案件が豊富にあるか
  • さまざまな開発環境に応用できるか
  • 最新のトレンドとマッチしているか

学習しやすい言語か

プログラミングをこれから学び始める場合、学びやすい言語かどうかというのは非常に重要なポイントです。プログラミング言語の学習をしていると、どうしてもエラーなどが解決することができずに挫折してしまうことが多いためです。

もっとも、すぐに覚えられる簡単な言語というのはありません。もっとも、開発現場で使われることの多いプログラミング言語に関しては、学習環境が整っていたり、教えられる人も多かったりということもあり、学習しやすい環境と言えます。

案件が豊富にあるか

案件が豊富なプログラミング言語というのは、それだけ開発の現場において需要があるということです。そのため、案件が豊富にあるプログラミング言語を身につけることができれば、少なくとも就職や転職の際に多くの求人から自分に適したものを選ぶことができます。

さまざまな開発環境に応用できるか

プログラミング言語が、さまざまな開発環境に応用できるかどうかというのも重要なポイントです。例えば、JavaScriptやC#などは、Webサービスやスマホのアプリケーションなどで使われており、汎用性の高いプログラミング言語と言えます。

一方で、PHPなどはサーバーに用途が限定されるので注意が必要です。ただし、既にプログラミングを学習する目的が決まっているのであれば、その目的に応じて選ぶと良いでしょう。

最新のトレンドとマッチしているか

最新のトレンドとマッチしているプログラミング言語かどうか、というのも言語を選ぶ上では重要なポイントです。

例えば、今後より発達するであろうAIやビッグデータなど、社会的にも関心が高く技術の発達速度が速い分野に関する言語に関しては、案件の豊富さという点からも選ぶ価値があります。

そもそもソフトウェアエンジニアは複数のプログラミング言語を学ぶべき?

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前提として、ソフトウェアエンジニアとして活躍したいのであればプログラミング言語を覚えることは必須です。ソフトウェアを開発するためにはプログラミング言語は必ず必要となり、また複数の言語を覚えることによって仕事の幅を広げることもできます。

ここでは、ソフトウェアエンジニアが複数のプログラミング言語を学ぶべき理由について解説していきます。

見積もりのレベルが高くなる

複数のプログラミング言語を学んでいれば、ソフトウェアエンジニアが行う作業工程の見積もりレベルを高めることができます。システムエンジニアはクライアントとの間でやり取りを行い、作業工程の見積もりを出さなければいけません。

複数のプログラミング言語を学んでいれば、より正確な作業見積もりの算出をすることができます。作業見積もりを正確に行うことができれば、仕事を納期内に確実に終わらせることができるようになったり、相手からの信頼を得られたりなど様々なメリットがあります。

ソースコードレビューという仕事もできる

複数のプログラミング言語を学ぶことによって、ソースコードレビューという仕事を担当できるようになります。ソースコードレビューとは、自分が作ったものではないソースコードをレビューする仕事です。

複数のプログラミング言語を学んでいれば、多くのソースコードを読むことができるので、書かれているプログラムが問題ないか確認できるようになります。ソースコードレビューの仕事ができるようになれば、プログラミングの品質向上にもつながるのもメリットと言えるでしょう。

取引先や会社から信頼されるエンジニアになれる

複数のプログラミング言語を習得していた場合、取引先や会社から信頼されるエンジニアになれます。ここまで紹介してきたようにプログラミング言語には様々な種類があり、エンジニアによっては自分が使う一つの言語しかわからないというケースも多いです。

取引先や会社が利用しているプログラミング言語も違うということが多く、複数のプログラミング言語を習得していればどこでもすぐに対応できます。迅速に対応してくれるエンジニアは、取引先や会社から信頼されやすいので、給料アップや転職時に有利になる可能性も高いです。

ソフトウェアエンジニアになるためのプログラミング言語の学習方法

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ソフトウェアエンジニアになるためにプログラミング言語を学ぶ場合、次の4つの方法が考えられます。

  • 独学で勉強する
  • アプリやサイトなどのサービスを利用する
  • プログラミングスクールに通う
  • 資格を取得する

独学で勉強する

最近では、プログラミング言語の学習方法について体系化された本や学習サイトが無料で利用できるので、独学で勉強して身につけることも可能です。

例えば、本を使って独学でプログラミング言語を学ぶ場合は、どのようなものを選ぶのかが最も重要なポイントとなります。プログラミングに関して全く知らない初心者の方の場合、まずは読みやすかったり、親しみやすかったりするものを選ぶと良いでしょう。

初心者向けのプログラミング書籍は、次のような特徴のものが多いです。

  • イラストや図解が豊富に使われている
  • プログラマーの声や口コミが掲載されている
  • 分かりやすい文章で書かれている
  • 自分で実践しながらできる内容となっている

アプリやサイトなどのサービスを利用する

プログラミングを学べるアプリやサービスを通して、必要な知識を学ぶこともできます。アプリやサイトなどのサービスを利用する場合、次のポイントに注意しましょう。

  • アプリやサービスの料金
  • 学習方法(PCだけかそれともスマホでも利用できるか)
  • 対応機種
  • インストールできる回数
  • 専門家の監修がされているか

最近では、初めてプログラミングを学ぶ小学生からエンジニア向けのサービスまで、様々なニーズに応じたアプリやサイトが多数リリースされているので、自分に合ったものを選びましょう。

プログラミングスクールに通う

プログラミングを習得する上では、プログラミングスクールに通うというのもおすすめです。プログラミングスクールでは、非常に分かりやすいテキストと動画講座が用意されているので、独学よりもはるかに効率的にプログラミング言語を習得できるでしょう。

また、わからないところがすぐに質問できるようになっているスクールも多いので、つまづいたところを解決しながら勉強を進めていくこともできます。

一人のエンジニアがプログラミング言語習得まで指導してくれるスクールもあるので、もっとも挫折しづらい学習方法と言えるでしょう。

資格を取得する

未経験からソフトウェアエンジニアなどのプログラミングに関わる仕事に転職したい場合、プログラミングに関連した資格を取得するというのもおすすめです。

資格がなくてもエンジニアとして働くことはできますが、各取得の勉強を通じてプログラミングに関して体系的に学ぶことができます。また資格を事前に取得していれば、変色や就職を有利に進めることも可能です。

就職・転職活動で資格を有効活用したいのであれば、次のようなものを取得するのがおすすめです。

【ソフトウェアエンジニアが転職活動で有効活用できる資格の例】

  • 基本情報技術者試験
  • 応用情報技術者試験
  • 情報処理安全確保支援士
  • データベーススペシャリスト
  • プロジェクトマネージャー試験

「エンジニア関連の資格って難易度はどれくらいなの?」「どの資格を取得すれば将来に役立つの?」などについては、以下の記事で詳しく解説しています。これから資格を取得することを検討している人は、あわせて参考にしてください。

【あわせて読みたい】
ソフトウェアエンジニアにおすすめの資格10選!資格を取得するメリットについても解説

まとめ

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今回は、ソフトウェアエンジニアとして活躍する上では欠かすことのできないプログラミング言語について解説してきました。

プログラミング言語はさまざまな種類があり、どれを選ぶかによって案件の豊富さや学習環境の湿度が異なります。今後の自分のキャリアプランを含めて、まずはどの言語を学習すべきなのかというところからしっかりと検討することが重要です。

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