# GCP Cloud ConsoleでCloud DNSを設定する方法

## 目次

1. はじめに

2. Cloud DNSとは

3. GCPプロジェクトの設定

4. Cloud DNSのゾーン作成

   - 4-1. マネージドゾーンの作成

   - 4-2. ゾーン設定の確認

5. ドメインの名前解決設定

   - 5-1. DNSレコードの追加

   - 5-2. TTLの設定

6. 設定のテストと確認

7. まとめ

## 1. はじめに

Google Cloud Platform（GCP）のCloud DNSは、高性能でスケーラブルなドメインネームシステムサービスを提供します。この記事では、GCPのCloud Consoleを使用し、自分のドメイン名に対してCloud DNSを設定する方法を具体的に解説します。

## 2. Cloud DNSとは

Cloud DNSは、GCPが提供するフルマネージドなDNSホスティングサービスです。秒速数百万件のクエリに対応可能で、世界中に分散したDNSサーバーを通じ、一定のパフォーマンスでドメインネームシステムを運用できます。

## 3. GCPプロジェクトの設定

Cloud DNSを使用するためには、まずGoogle Cloud Consoleでプロジェクトを設定する必要があります。

1. GCPコンソールにアクセスし、Googleアカウントでログインします。

2. 「プロジェクトを選択」メニューから、新しいプロジェクトを作成するか、既存のプロジェクトを選択します。

## 4. Cloud DNSのゾーン作成

GCPにおけるDNS管理は「ゾーン」を単位として行われます。

### 4-1. マネージドゾーンの作成

1. Google Cloud Consoleのナビゲーションメニューから「ネットワーキング」>「ネットワークサービス」>「Cloud DNS」を選択します。

2. 「作成」をクリックし、新しいマネージドゾーンを作成します。

3. 次に、次の情報を入力します。

   - ゾーン名: わかりやすい任意の名前。

   - ドメイン名: 管理したいドメイン（例: example.com）。

   - DNSSEC: 必要に応じて有効化します。

![DNS Zone Creation](https://example.com/zone-creation-example.png)

### 4-2. ゾーン設定の確認

1. 作成後、ゾーンの一覧画面に戻り、作成したゾーン名をクリックします。

2. ゾーンの詳細パネルでネームサーバー情報を確認します。これらのサーバーが、登録するべきネームサーバーとなります。

## 5. ドメインの名前解決設定

### 5-1. DNSレコードの追加

1. ゾーンの詳細画面から「追加」をクリックし、新しいDNSレコードを設定します。

2. 各レコードには以下を入力します。

   - 名前: レコードの名前（例: www）。

   - タイプ: レコードのタイプ（A, CNAMEなど）。

   - TTL: 生存時間。

   - データ: レコードが指し示すIPアドレスや別名。

### 5-2. TTLの設定

TTL（Time to Live）は、DNSレコードキャッシュの有効期間を示します。短いTTLは変更に迅速に対応できますが、多少の増大したクエリ負荷を生みます。

- デフォルト値は300秒（5分）ですが、要求に応じてカスタマイズしてください。

## 6. 設定のテストと確認

設定後、正常に機能しているか確認します。

1. コマンドラインから`nslookup`や`dig`コマンドを利用して名前解決をテストします。

   ```bash

   dig example.com

   nslookup example.com

   ```

2. 望むIPアドレスが返却されれば、DNS設定は正しく行われていることを示します。

## 7. まとめ

GCPのCloud DNSを使ったドメインの管理は、強力で効率的なツールです。この記事では、プロジェクトの設定からゾーン作成、各種DNSレコードの追加、および設定テストまでを詳細に紹介しました。Cloud DNSを利用することで、特にグローバルなスケールで安定したネームサービスを提供することが可能となります。今後も必要に応じてTTLやDNSレコードのメンテナンスを行い、適切なDNS管理を心がけましょう。

GCP Cloud ConsoleでCloud DNSを設定する方法

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