# AWS KMSとJava（JCE）で連携してファイルを暗号化する方法

## 目次
1. はじめに
2. AWS KMSの設定
   1. KMSキーの作成
   2. IAMポリシーの設定
3. Java環境の準備
   1. JCEの設定
   2. AWS SDK for Javaのインストール
4. 暗号化プロセスの実装
   1. ファイルの読み込みと暗号化
   2. 暗号化したデータの保存
5. 復号化プロセスの実装
   1. 暗号化したデータの読み込み
   2. ファイルの復号化と保存
6. まとめ

---

## 1. はじめに
AWS KMS（Key Management Service）を使用すると、暗号鍵の管理が容易になり、セキュリティを強化することができます。本記事では、AWS KMSとJavaのJCE（Java Cryptography Extension）を使用して、ファイルを暗号化および復号化する方法について詳しく解説します。

## 2. AWS KMSの設定

### 2.1 KMSキーの作成
まず初めに、AWSマネジメントコンソールにログインし、KMSサービスを選択して新しいキーを作成します。

1. AWS管理コンソールからKMSを開く。
2. [CMKの作成]を選択。
3. 「対称」キーのタイプを選択し、キーをネーミングします。
4. キーの使用権限を設定し、保存します。

### 2.2 IAMポリシーの設定
次に、JavaアプリケーションがAWS KMSキーにアクセスするためのIAMロールやポリシーを設定します。

1. AWS IAMサービスにアクセス。
2. 新しいポリシーを作成し、以下のサンプルポリシーを適用します：

![img](/mosaic-code.jpg)

3. アプリケーションの実行に使用されるIAMユーザーまたはロールにこのポリシーをアタッチします。

## 3. Java環境の準備

### 3.1 JCEの設定
Java環境にJCEが正しくインストールされていることを確認します。JCEは、制限のないストレングスのポリシーを持つ必要があります。

1. JDKがインストールされているディレクトリ内の「jre/lib/security」にJCE無制限の強度ポリシーJARファイルを置きます（JCEはJDKのバージョンに合ったものでなければなりません）。

### 3.2 AWS SDK for Javaのインストール
プロジェクトにAWS SDKを追加します。グラドルやMavenを使用している場合、以下を依存関係に追加します。

#### Mavenの場合
![img](/mosaic-code.jpg)

#### Gradleの場合
![img](/mosaic-code.jpg)

## 4. 暗号化プロセスの実装

### 4.1 ファイルの読み込みと暗号化
AWS SDKを用いてKMSキーを使用してファイルを暗号化します。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 4.2 暗号化したデータの保存
暗号化済みデータを新しいファイルとして保存します。この例では、暗号化されたファイルが「.enc」拡張子で保存されます。

## 5. 復号化プロセスの実装

### 5.1 暗号化したデータの読み込み
保存された暗号化データを読み込みます。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 5.2 ファイルの復号化と保存
復号化されたデータをもとにオリジナルのファイルを再生成し保存します。

## 6. まとめ

AWS KMSとJavaのJCEを活用することで、安全にファイルを暗号化・復号化できます。KMSを使用することにより、キーの管理が自動化され、AWSが提供する高いセキュリティレベルを享受できます。設定が適切であれば、安全でスケーラブルな暗号化ソリューションを構築可能です。 [cv:issue_marketplace_engineer]

# AWS KMSとJava（JCE）で連携してファイルを暗号化する方法

## 目次
1. はじめに
2. AWS KMSの設定
   1. KMSキーの作成
   2. IAMポリシーの設定
3. Java環境の準備
   1. JCEの設定
   2. AWS SDK for Javaのインストール
4. 暗号化プロセスの実装
   1. ファイルの読み込みと暗号化
   2. 暗号化したデータの保存
5. 復号化プロセスの実装
   1. 暗号化したデータの読み込み
   2. ファイルの復号化と保存
6. まとめ

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## 1. はじめに
AWS KMS（Key Management Service）を使用すると、暗号鍵の管理が容易になり、セキュリティを強化することができます。本記事では、AWS KMSとJavaのJCE（Java Cryptography Extension）を使用して、ファイルを暗号化および復号化する方法について詳しく解説します。

## 2. AWS KMSの設定

### 2.1 KMSキーの作成
まず初めに、AWSマネジメントコンソールにログインし、KMSサービスを選択して新しいキーを作成します。

1. AWS管理コンソールからKMSを開く。
2. [CMKの作成]を選択。
3. 「対称」キーのタイプを選択し、キーをネーミングします。
4. キーの使用権限を設定し、保存します。

### 2.2 IAMポリシーの設定
次に、JavaアプリケーションがAWS KMSキーにアクセスするためのIAMロールやポリシーを設定します。

1. AWS IAMサービスにアクセス。
2. 新しいポリシーを作成し、以下のサンプルポリシーを適用します：

```json
{
  "Version": "2012-10-17",
  "Statement": [
    {
      "Sid": "AllowUseOfKMSKey",
      "Effect": "Allow",
      "Action": [
        "kms:Encrypt",
        "kms:Decrypt"
      ],
      "Resource": "arn:aws:kms:us-west-2:111122223333:key/1234abcd-12ab-34cd-56ef-1234567890ab"
    }
  ]
}
```

3. アプリケーションの実行に使用されるIAMユーザーまたはロールにこのポリシーをアタッチします。

## 3. Java環境の準備

### 3.1 JCEの設定
Java環境にJCEが正しくインストールされていることを確認します。JCEは、制限のないストレングスのポリシーを持つ必要があります。

1. JDKがインストールされているディレクトリ内の「jre/lib/security」にJCE無制限の強度ポリシーJARファイルを置きます（JCEはJDKのバージョンに合ったものでなければなりません）。

### 3.2 AWS SDK for Javaのインストール
プロジェクトにAWS SDKを追加します。グラドルやMavenを使用している場合、以下を依存関係に追加します。

#### Mavenの場合
```xml
<dependency>
  <groupId>com.amazonaws</groupId>
  <artifactId>aws-java-sdk-kms</artifactId>
  <version>1.12.0</version>
</dependency>
```

#### Gradleの場合
```gradle
implementation 'com.amazonaws:aws-java-sdk-kms:1.12.0'
```

## 4. 暗号化プロセスの実装

### 4.1 ファイルの読み込みと暗号化
AWS SDKを用いてKMSキーを使用してファイルを暗号化します。

```java
import java.nio.file.Files;
import java.nio.file.Paths;

import com.amazonaws.services.kms.AWSKMS;
import com.amazonaws.services.kms.AWSKMSClientBuilder;
import com.amazonaws.services.kms.model.EncryptRequest;
import java.nio.ByteBuffer;

public class FileEncryptor {
    public static void encryptFile(String filePath, String kmsKeyId) throws Exception {
        AWSKMS kmsClient = AWSKMSClientBuilder.defaultClient();

        byte[] fileContent = Files.readAllBytes(Paths.get(filePath));
        ByteBuffer plainText = ByteBuffer.wrap(fileContent);

        EncryptRequest req = new EncryptRequest().withKeyId(kmsKeyId).withPlaintext(plainText);
        ByteBuffer cipherText = kmsClient.encrypt(req).getCiphertextBlob();

        Files.write(Paths.get(filePath + ".enc"), cipherText.array());
    }
}
```

### 4.2 暗号化したデータの保存
暗号化済みデータを新しいファイルとして保存します。この例では、暗号化されたファイルが「.enc」拡張子で保存されます。

## 5. 復号化プロセスの実装

### 5.1 暗号化したデータの読み込み
保存された暗号化データを読み込みます。

```java
public static void decryptFile(String encryptedFilePath, String kmsKeyId, String outputFilePath) throws Exception {
    AWSKMS kmsClient = AWSKMSClientBuilder.defaultClient();

    byte[] encryptedContent = Files.readAllBytes(Paths.get(encryptedFilePath));
    ByteBuffer cipherText = ByteBuffer.wrap(encryptedContent);

    DecryptRequest req = new DecryptRequest().withCiphertextBlob(cipherText);
    ByteBuffer plainText = kmsClient.decrypt(req).getPlaintext();

    Files.write(Paths.get(outputFilePath), plainText.array());
}
```

### 5.2 ファイルの復号化と保存
復号化されたデータをもとにオリジナルのファイルを再生成し保存します。

## 6. まとめ

AWS KMSとJavaのJCEを活用することで、安全にファイルを暗号化・復号化できます。KMSを使用することにより、キーの管理が自動化され、AWSが提供する高いセキュリティレベルを享受できます。設定が適切であれば、安全でスケーラブルな暗号化ソリューションを構築可能です。 

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