# Mockitoで部分的モックを作る方法（spy）

## 目次

1. はじめに

2. 部分モックとは

3. Mockitoのspyメソッド

   1. spyメソッドの基本

   2. spyを使う場面

4. 実装方法

   1. 基本的な使用方法

   2. メソッドのオーバーライド

5. 注意点とベストプラクティス

6. まとめ

## 1. はじめに

Mockitoは、Javaで単体テストを記述する際に非常に便利なフレームワークです。その魅力の一つが、モックオブジェクトを簡単に作成できる点です。通常、モックはオブジェクトの全てのメソッドをスタブしますが、部分モック、すなわち「spy」を使用すると、特定のメソッドのみをモックにしつつ、他のメソッドは通常通り動作させることが可能です。この機能は、既存の複雑なクラスや外部依存に対処する際に特に有用です。

## 2. 部分モックとは

部分モックは、特定のメソッドだけをモックすることで、ユーザーが特定のシナリオをテストしたいときに有効な手法です。このような状況において、全体をモック化せずとも、一部のメソッドだけをコントロールすることが可能になります。

## 3. Mockitoのspyメソッド

### 3-1. spyメソッドの基本

Mockitoで部分モックを作成するためには、`spy`メソッドを用います。これは実際のオブジェクトの上にモックを構築します。以下は基本的な構文です:

![img](/mosaic-code.jpg)

### 3-2. spyを使う場面

以下のような状況で`spy`が有用です:

- 特定のメソッドだけをテスト対象とし、他のメソッドはそのまま使用したい。

- 複雑なオブジェクトを作成するコストを低減したい。

- 一部のメソッドの挙動を確認したい。

## 4. 実装方法

### 4-1. 基本的な使用方法

以下に部分モックを実装する簡単な例を示します。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 4-2. メソッドのオーバーライド

`spy`を使用してメソッドを部分的にモックする際には、`doReturn().when()`構文が役立ちます。この方法によって、既存のクラスで特定の挙動を強制できます。

## 5. 注意点とベストプラクティス

- **意図的な使用**: モックとスパイを区別し、必要な場合のみ部分モックを使用することでテストを明確に保つ。

- **副作用の管理**: `spy`を使うことで予期せぬ副作用が発生しうるため、テストの目的に沿って使用箇所を限定する。

- **MockとSpyの混同**: spyでは実際のメソッドを呼ぶため、そのメソッドに副作用がある場合には注意が必要です。

## 6. まとめ

Mockitoの`spy`メソッドは、有用な部分モックを作成するための強力なツールです。このメソッドは、テストの精度と実行効率を向上させたい状況で特に有用であり、適切に使用することが重要です。テストの質を高めるためにも、`spy`の特性を理解し、効果的なテストケースを作成することが求められます。

# Mockitoで部分的モックを作る方法（spy）

## 目次

1. はじめに

2. 部分モックとは

3. Mockitoのspyメソッド

   1. spyメソッドの基本

   2. spyを使う場面

4. 実装方法

   1. 基本的な使用方法

   2. メソッドのオーバーライド

5. 注意点とベストプラクティス

6. まとめ

## 1. はじめに

Mockitoは、Javaで単体テストを記述する際に非常に便利なフレームワークです。その魅力の一つが、モックオブジェクトを簡単に作成できる点です。通常、モックはオブジェクトの全てのメソッドをスタブしますが、部分モック、すなわち「spy」を使用すると、特定のメソッドのみをモックにしつつ、他のメソッドは通常通り動作させることが可能です。この機能は、既存の複雑なクラスや外部依存に対処する際に特に有用です。

## 2. 部分モックとは

部分モックは、特定のメソッドだけをモックすることで、ユーザーが特定のシナリオをテストしたいときに有効な手法です。このような状況において、全体をモック化せずとも、一部のメソッドだけをコントロールすることが可能になります。

## 3. Mockitoのspyメソッド

### 3-1. spyメソッドの基本

Mockitoで部分モックを作成するためには、`spy`メソッドを用います。これは実際のオブジェクトの上にモックを構築します。以下は基本的な構文です:

```java

List<String> list = new ArrayList<>();

List<String> spyList = Mockito.spy(list);

```

### 3-2. spyを使う場面

以下のような状況で`spy`が有用です:

- 特定のメソッドだけをテスト対象とし、他のメソッドはそのまま使用したい。

- 複雑なオブジェクトを作成するコストを低減したい。

- 一部のメソッドの挙動を確認したい。

## 4. 実装方法

### 4-1. 基本的な使用方法

以下に部分モックを実装する簡単な例を示します。

```java

import org.junit.jupiter.api.Test;

import org.mockito.Mockito;

import java.util.ArrayList;

import java.util.List;

import static org.junit.jupiter.api.Assertions.assertEquals;

import static org.mockito.Mockito.doReturn;

public class PartialMockExample {

    @Test

    public void testSpy() {

        List<String> list = new ArrayList<>();

        List<String> spyList = Mockito.spy(list);

        // spyList.add("one");

        doReturn("mocked").when(spyList).get(0);

        assertEquals("mocked", spyList.get(0));

    }

}

```

### 4-2. メソッドのオーバーライド

`spy`を使用してメソッドを部分的にモックする際には、`doReturn().when()`構文が役立ちます。この方法によって、既存のクラスで特定の挙動を強制できます。

## 5. 注意点とベストプラクティス

- **意図的な使用**: モックとスパイを区別し、必要な場合のみ部分モックを使用することでテストを明確に保つ。

- **副作用の管理**: `spy`を使うことで予期せぬ副作用が発生しうるため、テストの目的に沿って使用箇所を限定する。

- **MockとSpyの混同**: spyでは実際のメソッドを呼ぶため、そのメソッドに副作用がある場合には注意が必要です。

## 6. まとめ

Mockitoの`spy`メソッドは、有用な部分モックを作成するための強力なツールです。このメソッドは、テストの精度と実行効率を向上させたい状況で特に有用であり、適切に使用することが重要です。テストの質を高めるためにも、`spy`の特性を理解し、効果的なテストケースを作成することが求められます。

Mockitoで部分的モックを作る方法（spy）

目次

1. はじめに

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