# ECSで定期実行ジョブを構築する：EventBridge Scheduler編

## 目次
1. イベント駆動アーキテクチャへの移行
2. Amazon ECSの基本理解
3. EventBridge Schedulerとは？
4. EventBridge Scheduler を使ったジョブの設定
    1. ジョブの作成手順
    2. スケジュールの設定
    3. ECSタスクとの連携
5. ベストプラクティス
6. コード例：ECSタスクをEventBridge Schedulerで定期実行する
7. まとめ

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## 1. イベント駆動アーキテクチャへの移行

近年、技術の進展に伴い、システムアーキテクチャはイベント駆動型の非同期プロセスへと移行しつつあります。このアーキテクチャは、システムの柔軟性とスケーラビリティを高めるための重要な選択です。本記事では、Amazon ECSとEventBridge Schedulerを用いて、定期的にECSでジョブを実行する方法について説明します。

## 2. Amazon ECSの基本理解

**Amazon Elastic Container Service (ECS)** は、Dockerコンテナを簡単にクラウド上で実行できるマネージドサービスです。コンテナ化されたアプリケーションのスケーリングや管理が容易になります。

### ECSの主なコンポーネント
- **クラスタ**: コンテナインスタンスの論理的なグループ
- **タスク定義**: コンテナの設定情報を記述するJSON
- **サービス**: 指定したタスク定義を基に実行中のタスクを管理

## 3. EventBridge Schedulerとは？

EventBridge Schedulerは、AWSのイベントバスサービスであるAmazon EventBridgeの機能の一つで、定期的にイベントをトリガーできます。これにより、例えば毎日特定の時間にECSタスクを実行する、といったジョブを簡単にスケジュールできます。

## 4. EventBridge Scheduler を使ったジョブの設定

### 4-1. ジョブの作成手順

1. **Amazon EventBridgeコンソールにアクセス**: 必要な権限を持つIAMユーザーでサインインします。
2. **スケジューラの選択**: "Scheduler"オプションを選び、新しいスケジュールを作成します。
3. **ターゲットの設定**: ターゲットとしてECSタスクを選択し、タスク定義やクラスタを指定します。

### 4-2. スケジュールの設定
- **間隔の指定**: 分単位から年単位までのスケジュールをCRON式もしくはRate Expressionで設定。
- **タイムゾーンの調整**: 既定のUTC以外に、任意のタイムゾーンでの実行も可能です。

### 4-3. ECSタスクとの連携

- **タスク定義の確認**: 定期実行するECSタスクの定義が正しいか確認します。
- **エラー処理**: ECSタスクが失敗した際のリトライポリシーを設定しましょう。

## 5. ベストプラクティス

- **コストの最適化**: 使用しない時間帯のタスク実行を避けるため、ジョブのスケジュールを確認しましょう。
- **セキュリティの考慮**: 必要最低限のIAM権限を設定して、セキュリティを高めます。
- **モニタリングとアラートの導入**: CloudWatchでタスクの実行状況を監視し、必要に応じてアラートを設定します。

## 6. コード例：ECSタスクをEventBridge Schedulerで定期実行する

以下に、EventBridge Schedulerを使用してECSタスクを定期実行するJSONの設定例を示します。

```json
{
    "State": "ENABLED",
    "Description": "ECSタスクの定期実行例",
    "ScheduleExpression": "rate(1 day)",
    "RoleArn": "arn:aws:iam::123456789012:role/your-role",
    "Targets": [
        {
            "Arn": "arn:aws:ecs:us-east-1:123456789012:cluster/your-cluster",
            "Id": "your-target-id",
            "EcsParameters": {
                "TaskDefinitionArn": "arn:aws:ecs:us-east-1:123456789012:task-definition/your-task",
                "TaskCount": 1
            }
        }
    ]
}
```

## 7. まとめ

EventBridge Schedulerを使用することで、AWS上のECSタスクを効率的に管理し、コストの最適化と業務プロセスの自動化を図ることができます。ここで紹介した手法を活用して、イベント駆動型のアーキテクチャへの移行を検討してみてください。このアプローチは、システムの柔軟性やスケーラビリティを向上させるのに非常に有効です。

是非、皆さんのプロジェクトでも活用してみてください。 [cv:issue_marketplace_engineer]

ECSで定期実行ジョブを構築する：EventBridge Scheduler編

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