# EKSでKubernetes Admission Controllerを活用する方法

## 目次

1. はじめに
2. Kubernetes Admission Controllerの概要
   1. 役割と仕組み
3. EKSにおけるAdmission Controllerの設定
   1. モジュールの有効化と設定ファイル
4. 動作確認
   1. ロギングとモニタリング
5. ユースケース
   1. セキュリティの強化
   2. リソースの制限
6. まとめ

## 1. はじめに

KubernetesのAdmission Controllerは、リソースの作成や変更を許可または拒否する重要なコンポーネントです。EKS（Amazon Elastic Kubernetes Service）環境では、これを適切に活用することで、セキュリティポリシーの適用や運用コストの削減を図ることができます。この記事では、EKSでのAdmission Controllerの活用方法を具体的に解説します。

## 2. Kubernetes Admission Controllerの概要

### 2.1 役割と仕組み

Admission ControllerはKubernetes APIサーバーの一部であり、リソースに対する操作が完了する前に、さまざまなチェックや変更を行う役割を担っています。例えば、リソースクォータを確認したり、ラベルを追加するなどのポリシーを実施します。主に以下のような種類があります：
- **ValidatingAdmissionWebhook**: リクエストを検証し、無効な操作を拒否する
- **MutatingAdmissionWebhook**: リクエストを変更し、必要な属性を追加する

## 3. EKSにおけるAdmission Controllerの設定

### 3.1 モジュールの有効化と設定ファイル

EKSでAdmission Controllerを有効化するには、管理コンソールまたはCLIを介して設定を行います。例として、MutatingAdmissionWebhookとValidatingAdmissionWebhookを有効にするための設定手順を示します。

設定ファイルを作成し、以下のようにAdmission Controllerを指定します：

![img](/mosaic-code.jpg)

設定した後に、`kubectl apply`コマンドを使用してEKSクラスタに反映させます。

## 4. 動作確認

### 4.1 ロギングとモニタリング

Admission Controllerが適切に機能していることを確認するために、ロギングとモニタリングを行います。EKSのCloudWatchを設定し、ポリシー違反時のログ情報を確認します。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 5. ユースケース

### 5.1 セキュリティの強化

Admission Controllerによってセキュリティポリシーを適用することができます。例えば、コンテナイメージの署名確認や特定のリソースラベルの強制などが挙げられます。

### 5.2 リソースの制限

リソースクォータを超過した場合に、リソースの作成を防ぐことができます。これによりクラスタの健全性を保ちます。

## 6. まとめ

EKSでのKubernetes Admission Controllerは、セキュリティと運用効率を向上させる強力な手段です。特に、大規模デプロイメントにおいては、ルールベースでの制御を行うことで多様な運用ニーズに対応できます。次回は、具体的なユースケースとしてIngressリソースの管理に焦点を当てた記事を紹介します。 [cv:issue_marketplace_engineer]

# EKSでKubernetes Admission Controllerを活用する方法

## 目次

1. はじめに
2. Kubernetes Admission Controllerの概要
   1. 役割と仕組み
3. EKSにおけるAdmission Controllerの設定
   1. モジュールの有効化と設定ファイル
4. 動作確認
   1. ロギングとモニタリング
5. ユースケース
   1. セキュリティの強化
   2. リソースの制限
6. まとめ

## 1. はじめに

KubernetesのAdmission Controllerは、リソースの作成や変更を許可または拒否する重要なコンポーネントです。EKS（Amazon Elastic Kubernetes Service）環境では、これを適切に活用することで、セキュリティポリシーの適用や運用コストの削減を図ることができます。この記事では、EKSでのAdmission Controllerの活用方法を具体的に解説します。

## 2. Kubernetes Admission Controllerの概要

### 2.1 役割と仕組み

Admission ControllerはKubernetes APIサーバーの一部であり、リソースに対する操作が完了する前に、さまざまなチェックや変更を行う役割を担っています。例えば、リソースクォータを確認したり、ラベルを追加するなどのポリシーを実施します。主に以下のような種類があります：
- **ValidatingAdmissionWebhook**: リクエストを検証し、無効な操作を拒否する
- **MutatingAdmissionWebhook**: リクエストを変更し、必要な属性を追加する

## 3. EKSにおけるAdmission Controllerの設定

### 3.1 モジュールの有効化と設定ファイル

EKSでAdmission Controllerを有効化するには、管理コンソールまたはCLIを介して設定を行います。例として、MutatingAdmissionWebhookとValidatingAdmissionWebhookを有効にするための設定手順を示します。

設定ファイルを作成し、以下のようにAdmission Controllerを指定します：

```yaml
apiVersion: v1
kind: ConfigMap
metadata:
  name: admission-config
  namespace: kube-system
data:
  config.yaml: |
    apiVersion: apiserver.config.k8s.io/v1
    kind: AdmissionConfiguration
    plugins:
    - name: MutatingAdmissionWebhook
    - name: ValidatingAdmissionWebhook
```

設定した後に、`kubectl apply`コマンドを使用してEKSクラスタに反映させます。

## 4. 動作確認

### 4.1 ロギングとモニタリング

Admission Controllerが適切に機能していることを確認するために、ロギングとモニタリングを行います。EKSのCloudWatchを設定し、ポリシー違反時のログ情報を確認します。

```shell
kubectl logs -f $(kubectl get pods -n kube-system | grep my-admission-pod | awk '{print $1}') -n kube-system
```

## 5. ユースケース

### 5.1 セキュリティの強化

Admission Controllerによってセキュリティポリシーを適用することができます。例えば、コンテナイメージの署名確認や特定のリソースラベルの強制などが挙げられます。

### 5.2 リソースの制限

リソースクォータを超過した場合に、リソースの作成を防ぐことができます。これによりクラスタの健全性を保ちます。

## 6. まとめ

EKSでのKubernetes Admission Controllerは、セキュリティと運用効率を向上させる強力な手段です。特に、大規模デプロイメントにおいては、ルールベースでの制御を行うことで多様な運用ニーズに対応できます。次回は、具体的なユースケースとしてIngressリソースの管理に焦点を当てた記事を紹介します。 

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