# EBSの障害対応シナリオと復旧手順をシミュレートする方法

## 目次

1. 1-1 EBSの基礎知識
    - 1-1-1 EBSとは
    - 1-1-2 EBS の利用ケース 
2. 1-2 障害シナリオの概要
    - 1-2-1 障害の種類
    - 1-2-2 事前の準備
3. 1-3 障害対応シナリオ
    - 1-3-1 データのバックアップ
    - 1-3-2 障害のシミュレーション手順
4. 1-4 復旧手順のステップ
    - 1-4-1 スナップショットからの復元
    - 1-4-2 新規ボリューム作成とアタッチ
5. 1-5 トラブルシューティング
    - 1-5-1 よくある問題と解決策
6. 1-6 まとめ

## 1-1 EBSの基礎知識

### 1-1-1 EBSとは

Amazon Elastic Block Store (EBS) は、Amazon Web Services (AWS) における持続性のあるブロックストレージサービスです。EBSボリュームはEC2インスタンスにアタッチして利用することが可能で、大量のデータを効率的に保管するために最適化されています。特に、データの永続性と高い可用性が求められる用途で広く使われています。

### 1-1-2 EBS の利用ケース

EBSは主に次のような用途で利用されます。

- データベースストレージ
- ファイルシステムのストレージ
- データのバックアップとリストア
- 大規模データ分析のストレージ

## 1-2 障害シナリオの概要

### 1-2-1 障害の種類

EBSにおける障害の種類には次のようなものがあります。

1. **ディスクのハードエラー**: 物理的な故障が原因でアクセス不能になる。
2. **データ破損**: データの書き込みエラーや破損。
3. **誤削除**: 誤った操作によるデータやボリュームの削除。

### 1-2-2 事前の準備

障害発生時の対応をスムーズに行うために、以下の事前準備を行っておきます。

- **スナップショットの定期的な取得**: 定期的にスナップショットを取得し、データの復元が可能な状態にしておく。
- **アクセス権限の管理**: 誤った操作を防ぐため、適切なアクセス権限を設定。
- **ドキュメント化**: 復旧手順をドキュメント化しておくことで、対応時のミスを防ぎます。

## 1-3 障害対応シナリオ

### 1-3-1 データのバックアップ

バックアップはスナップショットを利用して行います。以下の手順でスナップショットを定期取得します。

```bash
aws ec2 create-snapshot --volume-id vol-1234567890abcdef0 --description "My EBS snapshot"
```

### 1-3-2 障害のシミュレーション手順

障害シナリオをシミュレートするために、以下の手順でEBSの障害状態を意図的に作り出します。

1. テスト用のEBSボリュームを作成し、重要でないデータを取り込む。
2. システム負荷を意図的に高め、パフォーマンス劣化やアクセス不可の状況をモニタリング。
3. データ破損を擬似的に再現するために、誤ったデータを書き込むスクリプトを実行する。

## 1-4 復旧手順のステップ

### 1-4-1 スナップショットからの復元

スナップショットからの復元手順は以下の通りです。

1. スナップショットを使用して、新しいEBSボリュームを作成します。

    ```bash
    aws ec2 create-volume --snapshot-id snap-1234567890abcdef0 --availability-zone us-west-2a
    ```

2. 新規ボリュームを既存のEC2インスタンスにアタッチします。

    ```bash
    aws ec2 attach-volume --volume-id vol-12345678 --instance-id i-1234567890abcdef0 --device /dev/sdf
    ```

### 1-4-2 新規ボリューム作成とアタッチ

ボリュームの復元が困難な場合、空のボリュームを作成し、データを再同期します。

1. 新しいEBSボリュームを管理コンソールまたはCLIコマンドで作成します。
2. 既知の正常データソースからデータを同期し、運用を再開します。

## 1-5 トラブルシューティング

### 1-5-1 よくある問題と解決策

- **アタッチエラー**: ボリュームのアタッチエラーが発生した場合、デバイスの指定や、IAMポリシーを確認します。
  
- **データ不整合**: データ不整合が見られる場合、スナップショットの前回を確認し、再度復元作業を行います。

## 1-6 まとめ

EBSの障害対応と復旧は、事前の準備と迅速な行動が鍵です。本記事で紹介した手法を用いて、障害発生時に迅速かつ正確に対応できる環境を整えることが重要です。日頃からのバックアップ取得と保守業務の見直しを行い、トラブルに備えましょう。 [cv:issue_marketplace_engineer]

EBSの障害対応シナリオと復旧手順をシミュレートする方法

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