# 目次
1. はじめに
2. CORSの基本
   2.1 CORSとは
   2.2 CORSが必要な理由
3. Firebase App Hostingとは
   3.1 機能と特徴
   3.2 利用するメリット
4. CORS対応の実装方法
   4.1 Firebase App Hostingでの設定
   4.2 App Engineでの設定
5. まとめ

# 1-1. はじめに
現代のウェブアプリケーションにおいて、クロスオリジンリソース共有（CORS）は重要な役割を果たしています。特にAPIを利用する際に、異なるオリジン間で安全にデータをやり取りするためにCORSが必要です。本記事では、Firebase App HostingおよびGoogle App EngineにおけるCORSの実装方法を解説します。

# 2-1. CORSの基本

## 2-1-1. CORSとは
CORS（Cross-Origin Resource Sharing）は、ウェブブラウザが今いるオリジンとは異なるオリジンに対してリクエストを送信することを許可する仕組みです。通常、セキュリティ上の理由から、ウェブブラウザは異なるオリジンへのリクエストをブロックしますが、CORSを設定することで、特定の条件下でそれらのリクエストを許可することができます。

## 2-1-2. CORSが必要な理由
ウェブサービスやAPIはしばしば公開されており、他のドメインからアクセスされることが想定されます。CORSを適切に設定することで、安全にデータを提供できるようになります。

# 3-1. Firebase App Hostingとは

## 3-1-1. 機能と特徴
Firebase App Hostingは、Google Cloudの一部であるFirebaseに含まれ、ウェブアプリを迅速かつ簡単にホスティングできるプラットフォームです。Firebase Hostingは、静的および動的なコンテンツの配信をサポートしており、高度なセキュリティと柔軟な設定オプションを備えています。

## 3-1-2. 利用するメリット
Firebase App HostingはGitHubと統合され、簡単にデプロイ可能です。また、無料枠が用意されており、費用を抑制しつつスケーラブルなサービスを利用できます。

# 4-1. CORS対応の実装方法

## 4-1-1. Firebase App Hostingでの設定
Firebase App HostingでCORSを設定するためには、firebase.jsonファイルを編集します。このファイルには、異なるオリジンからのアクセスを制御するための設定を記述します。

```json
"headers": [{
  "source" : "**/*.@(json|html)",
  "headers" : [{
    "key" : "Access-Control-Allow-Origin",
    "value" : "*"
  }]
}]
```

上記の例では、すべてのオリジンからのアクセスを許可していますが、実際のプロジェクトでは適切なオリジンに限定するか、条件を設けた設定が推奨されます。

## 4-1-2. App Engineでの設定
Google App EngineでのCORS設定も重要です。app.yamlファイルにCORSヘッダーの設定を行います。

```yaml
handlers:
- url: /.*
  script: auto
  secure: always
  http_headers:
    Access-Control-Allow-Origin: "*"
```

この設定により、すべてのHTTPリクエストに対してCORSヘッダーが付与されます。

# 5-1. まとめ
CORSの設定は、異なるオリジン間の安全なデータ共有に不可欠です。Firebase App HostingとApp Engineの両方で適切に設定することで、セキュアで効率的なウェブサービスの提供が可能になります。正しく実装することで、多様なクライアントからのリクエストを安全に処理できるようになります。今後は特定アプリケーションへの適用事例についても検討しましょう。 [cv:issue_marketplace_engineer]

目次

1-1. はじめに

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