GoogleDataAPIでカスタムディメンションを活用する方法

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2024年12月17日 3:33

Google Analyticsのカスタムディメンションを利用することで、標準のデータに加えて、ビジネスに合わせた独自のデータをトラッキングできます。Google Analytics Data API(GoogleDataAPI)を活用すれば、カスタムディメンションのデータを効率的に取得し、より深いインサイトを得ることが可能です。本記事では、GoogleDataAPIを使用してカスタムディメンションを活用する方法を解説します。

必要な準備

GoogleDataAPIでカスタムディメンションを取得・活用するためには、以下の準備が必要です:

  1. Google Cloudプロジェクトの設定
  2. サービスアカウントの作成
  3. Google Analytics APIの有効化
  4. Google Analytics 4(GA4)でのカスタムディメンション設定
  5. Node.js環境のセットアップ

Google Cloudプロジェクトの設定

Google Cloud Consoleで新しいプロジェクトを作成し、GoogleDataAPIを使用する基盤を整えます。

サービスアカウントの作成

サービスアカウントを作成し、Google Analytics APIに必要な権限を付与します。JSON形式の認証キーをダウンロードして保存します。

Google Analytics APIの有効化

Google Cloud Consoleで「APIとサービス」 > 「ライブラリ」に移動し、Google Analytics Data APIを有効にします。

Google Analytics 4(GA4)でのカスタムディメンション設定

  1. Google Analyticsの管理画面にアクセス。
  2. 「プロパティ」 > 「カスタム定義」 から「カスタムディメンション」を追加します。
  3. カスタムディメンションに任意の名前、範囲(イベント・ユーザー)、およびパラメータを設定します。
  4. 設定が完了すると、データ収集が開始されます。

Node.js環境のセットアップ

Node.jsを利用してデータを取得します。以下のコマンドで必要なライブラリをインストールしてください:

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カスタムディメンションデータの取得手順

ここでは、GoogleDataAPIを使用してカスタムディメンションのデータを取得する手順を紹介します。

必要なライブラリのインポート

Google Analytics Data APIを使用するためのライブラリをインポートします。

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クライアントの初期化

サービスアカウントキーを使用してクライアントを初期化します。

img

カスタムディメンションデータ取得のクエリ作成

以下のコードでは、カスタムディメンションごとのデータを取得します。customEvent:custom_dimension_nameは、設定したカスタムディメンションの名前に置き換えてください。

img

データの出力と解析

取得したデータをコンソールに出力し、カスタムディメンションごとのイベント数を確認します。

img

実行結果の例

以下のようなデータが取得できることが期待できます:

img

カスタムディメンションの活用例

  1. ユーザーセグメント分析: 「premium_user」や「free_user」などのセグメントごとの行動を比較し、マーケティング施策を最適化。
  2. イベントトラッキング: 特定のカスタムイベントごとにユーザー行動を深掘り。
  3. A/Bテストの効果測定: カスタムディメンションを活用してテストグループごとの結果を比較。

例えば、「premium_user」のイベント数が通常ユーザーの3倍ある場合、そのセグメントに対する追加施策やアップセルの検討が有効です。

他の手法との比較

Google AnalyticsのウェブUIではカスタムディメンションのデータを手動で確認できますが、APIを利用することで次のようなメリットがあります:

  1. 効率性: 定期的なデータ取得を自動化し、時間を節約。
  2. 柔軟性: 取得するディメンションや指標をカスタマイズ可能。
  3. 統合性: BIツールやデータベースと連携して高度な分析を実現。

例えば、APIを使用すればカスタムディメンションデータを毎日取得し、レポートとして自動生成することも可能です。

まとめ

GoogleDataAPIを活用することで、カスタムディメンションのデータを効率的に取得し、ユーザー行動やマーケティング施策を深く分析することができます。この記事を参考に、ビジネスに合わせたデータの活用と最適化を進めましょう。

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