月間売上100万、ユーザー数が600人を超えたサービスがStripe connectを導入して感じたこと

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2024年12月22日 18:48

ISSUEに単価表の記事を追加しました

https://i-ssue.com/topics/de478ab0-b0d1-4449-a8ff-0d4c8f403896

はじめに

サービス立ち上げから、徐々にトラフィックが増えてきました。
そこで少しでも運用の知見をアウトプットしたく、今回はStripeを実装した決済代行について書き連ねて見ようと思います。

決済システムのようなsensitiveな部分は運用してはじめてわかる部分が多いと思うので、これから決済代行システムの比較検討をしている方々のお役に立てればいいなと思います。

今回利用したStripe製品

Stripe connectです。
マーケットプレイスに適した決済サービスになります。APIを使えば即時決済やグローバル決済など幅広い決済に対応することもできます。
私が運営しているサービスもエンジニアと企業をマッチングさせるプラットフォーム型になるので、今回はStripe connectを利用しました。

名称未設定.001.jpeg

Stripeの利用メリット

導入前

導入コスト、審査期間がないので導入しやすい

他決済代行サービスと違い、導入に当たっての初期費用やプラットフォーム利用の審査期間がありません。
サービスの構想ができてすぐに開発したいとなったら、すぐに実装できてしまいます。

公式ドキュメントが公開されていているので、他サービスと比較検討がしやすい

Stripeの公式ドキュメントは公開されています。

公式ドキュメント
APIドキュメント

公式ドキュメントを導入前に確認できるのは実装イメージが湧くので大きいです。
他決済代行サービスでは審査などを通過後に確認できることが多いです。
「スピード」に焦点を当てたときに差が出てきますね!

導入後

あらゆる操作を自動化できる

私は今回決済処理以外にも下記内容を自動化しました。

  • 送金(エンジニアへの売上の送金)
    • 最初は手動入金をしていましたが、トラフィック数が増えるにつれて人的ミスを防ぐために自動化しました。
  • 手数料(プラットフォーム手数料)
    • プラットフォーム手数料を毎回計算して送金処理をするのはかなり大変です。
  • 本人確認
    • Stripe connect(custom)を利用する場合に必要になります。(参考)

運用してみてつまずいたところ

本人確認が必要になった

サービス開始当初は問題なかったのですが、customアカウントの取引額もしくはアカウントが作成されてから一定時間経った後にcustomアカウントが制限されて売上の入金処理ができなくなりました。(参考)

本人確認APIを利用して、stripe側に本人確認画像データをアップロードして対応しました。
スクリーンショット 2021-10-16 21.49.20(2).png

振り込み名義が変更できない

振り込み名義が「ストライプジャパン」になってしまいました。これはまだ解決できていません。。
変える方法知っている方がいれば教えてください。

iOS の画像.png

運営がするオペレーション

現状ありません!
あなたの貴重な時間を他の作業に当てられるように自動化しておきましょう。

実装工数

2週間ほどです。(8時間/日)
最初は手動送金、その後自動化などの実装手順だったのでおおよその足掛け工数になります。

所感

あらゆる決済操作を自動化できる

やはりここが大きいです。特にCtoCなど、トラフィックが大量に見込まれる場合は手数料や送金などの自動化は必須になってくるでしょう。

マネタイズがしっかり固まってない場合はStripeのダッシュボードから手動決済でもいい

散々自動化と言ってきましたが、マネタイズがしっかり固まっていない場合はいきなりStripeを実装せず
Stripe管理画面からの手動決済でもいいと思います。

検証段階を終えて、マネタイズが固まってから自動化の方が余計な実装をしなくて済みます。

ドキュメントだけ見て全て理解するのは結構難しい(特に送金や入金周り)

公式ドキュメントはとても充実しているStripeですが、全てをそれだけで把握するのは難しいと思いました。
特に原文が英語のものを日本語に直してるので読みにくい箇所がある。。

まずはサンドボックスなどでも触ってみて、運用してみるのがいいと思います!

image.png
https://i-ssue.com/

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