# GCP BillingとData Studio（Looker Studio）でダッシュボードを構築する方法

## 目次

1. イントロダクション

2. 必要な準備

   - 2-1. Google Cloud Platformのセットアップ

   - 2-2. Looker Studioのアクセス準備

3. データソースの接続設定

   - 3-1. Google Cloud PlatformでのBillingデータのエクスポート

   - 3-2. BigQueryへのデータストリームの作成

4. Looker Studioでのダッシュボード構築

   - 4-1. Looker Studioでのデータソースの追加

   - 4-2. ダッシュボードの基本設計

   - 4-3. ウィジェットとグラフの配置

5. 高度なカスタマイズ

   - 5-1. フィルター機能の追加

   - 5-2. カスタム計算フィールドの使用

   - 5-3. ダッシュボードの自動更新設定

6. まとめ 

## 1. イントロダクション

Google Cloud Platform（GCP）でサービスを利用していると、毎月の支出やリソースの使用状況を追跡することが重要です。そこで役立つのが、GCP BillingとLooker Studioを用いたダッシュボードの構築です。このダッシュボードを使用すれば、視覚的にわかりやすくコスト管理が行えます。この記事では、その手法を具体的に解説します。

## 2. 必要な準備

### 2-1. Google Cloud Platformのセットアップ

まずは、GCPでBillingについてのデータをエクスポートする準備を行います。

1. GCPコンソールにログインします。

2. サイドメニューから「Billing」を選択します。

3. 「Reports」タブで請求情報の確認が可能になりますが、今回はBigQueryへのエクスポートを行います。

### 2-2. Looker Studioのアクセス準備

Looker Studio（旧Data Studio）は無料で利用可能ですが、Googleアカウントが必要です。

1. [Looker Studio](https://datastudio.google.com/)にアクセスし、Googleアカウントでログインします。

2. 使用するGoogleアカウントがGCPで適切な権限を持っていることを確認してください。

## 3. データソースの接続設定

### 3-1. Google Cloud PlatformでのBillingデータのエクスポート

BillingデータをBigQueryにエクスポートすることで、Looker Studioで使用可能になります。

1. Billingの設定画面で、「Billing Export」の設定を行います。

2. エクスポート先としてBigQueryを指定します。

3. 適切なBigQueryデータセットを作成し、エクスポート先として選択します。

### 3-2. BigQueryへのデータストリームの作成

データの継続的な更新を行うために、BigQueryにデータストリームを作成します。

1. BigQueryコンソールでデータセットを選び、「Create Table」ウィザードでデータストリームを設定します。

2. スキーマとインポート設定を指定し、データの自動更新を有効化します。

## 4. Looker Studioでのダッシュボード構築

### 4-1. Looker Studioでのデータソースの追加

Looker StudioにてBigQueryからデータを取り込む設定を行います。

1. Looker Studioで新しいレポートを作成します。

2. 「データソースを追加」から、BigQueryを選択し、先にエクスポート設定したデータセットを選びます。

3. データを正しく表示できるように、必要なフィールドを選んでインポートします。

### 4-2. ダッシュボードの基本設計

ダッシュボードのターゲット視聴者を考え、重要なメトリックスを設計します。

1. コストを可視化するため、総出費やサービス別の費用を示すグラフを設計します。

2. 月ごとの使用推移を棒グラフで表示し、トレンドを確認し易くします。

### 4-3. ウィジェットとグラフの配置

ダッシュボードに必要なウィジェットやグラフを配置します。

1. 棒グラフ、円グラフ、テーブルウィジェットを配置し、視覚的で理解しやすいデザインを作ります。

2. 各ウィジェットが正しいデータフィールドを参照していることを確認します。

## 5. 高度なカスタマイズ

### 5-1. フィルター機能の追加

使用者が特定のデータセットや期間を選べるようにフィルターを追加します。

1. ダッシュボード上にフィルターコントロールを配置します。

2. フィルターの設定で対象フィールドを選び、適用条件を設定します。

### 5-2. カスタム計算フィールドの使用

特定のデータ分析要件に応じて、カスタム計算フィールドを用います。

1. 新しい計算フィールドを作成し、必要な式を設定します。

2. 利用したい計算ロジックを適用し、収支のバランスや予算超過を迅速に把握します。

### 5-3. ダッシュボードの自動更新設定

ダッシュボードが常に最新情報を提供するように、自動更新を保証します。

1. BigQuery上でのデータストリームがリアルタイムで更新されていることを確認します。

2. Looker Studioで更新間隔を設定し、常に最新データが反映される状態を保持します。

## 6. まとめ

GCP BillingとLooker Studioを組み合わせることで、データドリブンな意思決定が強化されます。このダッシュボードにより、コストを効果的に管理し、リソースの最適化が可能になります。テクニカルなセッティングが求められますが、その結果得られる透明性と効率性は高い価値があります。ぜひ、これらの手法を用いて、企画的にも運用コストを見直してみてください。

GCP BillingとData Studio（Looker Studio）でダッシュボードを構築する方法

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