Vue 3のFragmentsでテンプレート構造を整理する

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2024年12月12日 14:48

「テンプレート構造を整理するための手段として、Vue 3ではFragmentsが導入されました。これは、Vue 2ではコンポーネントのルート要素は単一である必要がありましたが、Fragmentsを使用することで複数のルート要素を許容することができるようになりました。本記事では、Fragmentsの機能と使用方法について詳しく解説していきます。」

Vue 3とは

まず、Vue 3について簡単に説明します。Vue 3は、JavaScriptのフレームワークであるVue.jsの最新バージョンです。2019年に正式リリースされ、現在でも開発が進められています。Vue 3では、従来のVue 2と比べて多くの変更点がありますが、その中でも今回注目するのがFragmentsです。

フラグメントとは

フラグメントとは、コンポーネントのルート要素として複数の要素を許容するための仕組みです。従来のVue 2では、コンポーネントのルート要素は単一である必要がありました。つまり、複数の要素を返すことはできませんでした。しかし、Fragmentsが導入されたことで、この制限を取り払うことができるようになりました。

Fragmentsを使ってみよう

Fragmentsを使用するには、まずVue 3をインストールする必要があります。以下のコマンドを実行して、Vue 3をインストールしましょう。

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次に、Vueファイルを作成し、以下のようなコードを記述します。

img

この状態では、Vue 2ではエラーが発生しますが、Vue 3では問題なく動作します。しかし、実際の開発では、このようにルート要素に不要なdivタグを追加したくない場合があります。そこで、Fragmentsを使ってみましょう。

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これでエラーが発生しません。しかし、コンパイルされたHTMLを見ると、divタグが追加されていることがわかります。これでは元の目的であるルート要素に不要なタグを追加しないということが達成できません。

そこで、Fragmentsを使用することで、不要なタグを追加することなく複数の要素を返すことができるようになります。

img

このように、ルート要素が存在しないことを示すために、<></>という記法を使用します。これで不要なdivタグを追加することなく、複数の要素を返すことができます。

フラグメントの利点

Fragmentsを使用することで、ルート要素に不要なタグを追加することなく、コンポーネントをよりシンプルに記述することができます。また、コードの可読性も向上します。さらに、Fragmentsを使用することで、パフォーマンスの向上も期待できます。Vue 2では、ルート要素が複数ある場合、それぞれのルート要素が更新されるたびにVueがDOMを再描画していました。しかし、Fragmentsを使用することで、1つのルート要素としてみなされるため、DOMの再描画が1回にまとめられるため、パフォーマンスが向上します。

まとめ

本記事では、Vue 3で導入されたFragmentsについて解説しました。Fragmentsを使用することで、コンポーネントのルート要素に不要なタグを追加することなく複数の要素を返すことができるようになります。また、コードの可読性やパフォーマンスの向上にもつながるため、積極的に活用していきましょう。

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