# Application Insightsでテスト環境と本番環境を分離する方法

## 目次

1. はじめに

   1. Application Insightsとは

   2. テスト環境と本番環境を分離する理由

2. Application Insightsの基本設定

   1. テレメトリの収集と監視

   2. テスト環境と本番環境の識別

3. 環境ごとのInstrumentation Keyの設定

   1. Instrumentation Keyとは

   2. 環境ごとの設定方法

4. テレメトリデータのフィルタリング

   1. 概要

   2. 自動フィルタリング設定

   3. カスタムフィルタリングの実装

5. Azureポリシーによるリソース分離

   1. Azureポリシーの活用方法

   2. リソースグループで環境を分けるメリット

6. 環境間連携の回避策

   1. データの分岐手法

   2. 環境との連携を回避するためのベストプラクティス

7. 環境に応じたダッシュボードの作成

   1. ダッシュボードの基本

   2. テストと本番のダッシュボードのカスタマイズ

8. まとめ

## 1. はじめに

### 1-1. Application Insightsとは

Application Insightsは、Azure上で動作するアプリケーションのパフォーマンスを監視するためのサービスで、リアルタイムでのログ収集やパフォーマンス分析を行うツールです。これにより、開発者はアプリケーションの動作状況を迅速に捕捉し、障害発生の際に速やかな対応を実施できます。

### 1-2. テスト環境と本番環境を分離する理由

効果的なシステム運用のためには、テスト環境と本番環境を分離して管理することが重要です。これにより、テスト中のデータが本番データに影響を及ぼすことを防ぎ、正確な分析やモニタリングを行うことができます。

## 2. Application Insightsの基本設定

### 2-1. テレメトリの収集と監視

Application Insightsを導入する際の最初のステップは、アプリケーションからのテレメトリデータを収集する設定を行うことです。これにより、アプリケーションのリソース使用状況、リクエストの応答時間、エラー発生率などを監視することができます。

### 2-2. テスト環境と本番環境の識別

エンタープライズ環境では、テスト環境と本番環境を明確に区別する必要があります。これを実現するためには、各環境を識別可能にする識別子を設け、それに基づいてデータを整理します。

## 3. 環境ごとのInstrumentation Keyの設定

### 3-1. Instrumentation Keyとは

Instrumentation Keyは、Application Insightsがデータを関連付けるためのキーで、このキーを用いることで異なるアプリケーションのデータをそれぞれ分けて収集します。

### 3-2. 環境ごとの設定方法

異なるInstrumentation Keyを使用してテスト環境と本番環境のデータを分離します。

#### 手順:

1. Azure Portalにログインします。

2. 各環境に対応するApplication Insightsのリソースを個別に作成します。

3. それぞれのリソースのInstrumentation Keyをアプリケーション設定に追加します。

4. アプリケーションの構成ファイルで、環境変数を使ってキーを動的に切り替えます。

![img](/mosaic-code.jpg)

このJSON設定を環境に応じてロードし、Instrumentation Keyを動的に指定することが可能です。

## 4. テレメトリデータのフィルタリング

### 4-1. 概要

テレメトリデータのフィルタリングを行うことで、不要なデータを除外し、重要な指標に集中することができます。

### 4-2. 自動フィルタリング設定

Visual StudioやAzureポータルを利用し、特定のログレベルやイベントIDをフィルタリングして予期しないデータの収集を防ぎます。

### 4-3. カスタムフィルタリングの実装

カスタムコードを使用して、アプリケーション内でデータ収集の基準を設定し、手動でフィルタリング処理を実装します。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 5. Azureポリシーによるリソース分離

### 5-1. Azureポリシーの活用方法

Azureポリシーを使用して、リソースグループやアカウントに紐づくポリシーを設定し、環境ごとのリソースを厳格に分離します。

### 5-2. リソースグループで環境を分けるメリット

各環境におけるリソースを一つのリソースグループにまとめることで、簡単に管理しやすくなり、統制が向上します。

## 6. 環境間連携の回避策

### 6-1. データの分岐手法

アプリケーションコードや設定にて、環境を判別し、データの送信先を条件分岐する手法を用いることで、連携トラブルを防ぎます。

### 6-2. 環境との連携を回避するためのベストプラクティス

- 環境間でAPIキーや機密情報の共有を控える

- 環境ごとの独立したネットワークを持つ

## 7. 環境に応じたダッシュボードの作成

### 7-1. ダッシュボードの基本

ダッシュボードは、Application Insightsから収集されたデータを視覚的に表示するためのツールであり、設定により様々なメトリクスを一目で確認できます。

### 7-2. テストと本番のダッシュボードのカスタマイズ

ダッシュボードをカスタマイズし、各メトリクスを環境ごとに分けて表示するように設定して、問題を迅速に特定できるようにします。

## 8. まとめ

Application Insightsを利用する際、テスト環境と本番環境を分離してデータを管理することが不可欠です。環境ごとにInstrumentation Keyを設定し、フィルタリングを活用しつつ、Azureポリシーを駆使すれば、精度の高い監視が可能となります。これらの工夫によって、データの透明性と信頼性が向上しますので、組織の成長に繋がることでしょう。

# Application Insightsでテスト環境と本番環境を分離する方法

## 目次

1. はじめに

   1. Application Insightsとは

   2. テスト環境と本番環境を分離する理由

2. Application Insightsの基本設定

   1. テレメトリの収集と監視

   2. テスト環境と本番環境の識別

3. 環境ごとのInstrumentation Keyの設定

   1. Instrumentation Keyとは

   2. 環境ごとの設定方法

4. テレメトリデータのフィルタリング

   1. 概要

   2. 自動フィルタリング設定

   3. カスタムフィルタリングの実装

5. Azureポリシーによるリソース分離

   1. Azureポリシーの活用方法

   2. リソースグループで環境を分けるメリット

6. 環境間連携の回避策

   1. データの分岐手法

   2. 環境との連携を回避するためのベストプラクティス

7. 環境に応じたダッシュボードの作成

   1. ダッシュボードの基本

   2. テストと本番のダッシュボードのカスタマイズ

8. まとめ

## 1. はじめに

### 1-1. Application Insightsとは

Application Insightsは、Azure上で動作するアプリケーションのパフォーマンスを監視するためのサービスで、リアルタイムでのログ収集やパフォーマンス分析を行うツールです。これにより、開発者はアプリケーションの動作状況を迅速に捕捉し、障害発生の際に速やかな対応を実施できます。

### 1-2. テスト環境と本番環境を分離する理由

効果的なシステム運用のためには、テスト環境と本番環境を分離して管理することが重要です。これにより、テスト中のデータが本番データに影響を及ぼすことを防ぎ、正確な分析やモニタリングを行うことができます。

## 2. Application Insightsの基本設定

### 2-1. テレメトリの収集と監視

Application Insightsを導入する際の最初のステップは、アプリケーションからのテレメトリデータを収集する設定を行うことです。これにより、アプリケーションのリソース使用状況、リクエストの応答時間、エラー発生率などを監視することができます。

### 2-2. テスト環境と本番環境の識別

エンタープライズ環境では、テスト環境と本番環境を明確に区別する必要があります。これを実現するためには、各環境を識別可能にする識別子を設け、それに基づいてデータを整理します。

## 3. 環境ごとのInstrumentation Keyの設定

### 3-1. Instrumentation Keyとは

Instrumentation Keyは、Application Insightsがデータを関連付けるためのキーで、このキーを用いることで異なるアプリケーションのデータをそれぞれ分けて収集します。

### 3-2. 環境ごとの設定方法

異なるInstrumentation Keyを使用してテスト環境と本番環境のデータを分離します。

#### 手順:

1. Azure Portalにログインします。

2. 各環境に対応するApplication Insightsのリソースを個別に作成します。

3. それぞれのリソースのInstrumentation Keyをアプリケーション設定に追加します。

4. アプリケーションの構成ファイルで、環境変数を使ってキーを動的に切り替えます。

```json

{

  "ApplicationInsights": {

    "InstrumentationKey": "your-instrumentation-key-here"

  }

}

```

このJSON設定を環境に応じてロードし、Instrumentation Keyを動的に指定することが可能です。

## 4. テレメトリデータのフィルタリング

### 4-1. 概要

テレメトリデータのフィルタリングを行うことで、不要なデータを除外し、重要な指標に集中することができます。

### 4-2. 自動フィルタリング設定

Visual StudioやAzureポータルを利用し、特定のログレベルやイベントIDをフィルタリングして予期しないデータの収集を防ぎます。

### 4-3. カスタムフィルタリングの実装

カスタムコードを使用して、アプリケーション内でデータ収集の基準を設定し、手動でフィルタリング処理を実装します。

```csharp

TelemetryConfiguration configuration = TelemetryConfiguration.CreateDefault();

configuration.DefaultTelemetrySink.TelemetryProcessorChainBuilder

    .Use((next) => new MyCustomTelemetryProcessor(next))

    .Build();

```

## 5. Azureポリシーによるリソース分離

### 5-1. Azureポリシーの活用方法

Azureポリシーを使用して、リソースグループやアカウントに紐づくポリシーを設定し、環境ごとのリソースを厳格に分離します。

### 5-2. リソースグループで環境を分けるメリット

各環境におけるリソースを一つのリソースグループにまとめることで、簡単に管理しやすくなり、統制が向上します。

## 6. 環境間連携の回避策

### 6-1. データの分岐手法

アプリケーションコードや設定にて、環境を判別し、データの送信先を条件分岐する手法を用いることで、連携トラブルを防ぎます。

### 6-2. 環境との連携を回避するためのベストプラクティス

- 環境間でAPIキーや機密情報の共有を控える

- 環境ごとの独立したネットワークを持つ

## 7. 環境に応じたダッシュボードの作成

### 7-1. ダッシュボードの基本

ダッシュボードは、Application Insightsから収集されたデータを視覚的に表示するためのツールであり、設定により様々なメトリクスを一目で確認できます。

### 7-2. テストと本番のダッシュボードのカスタマイズ

ダッシュボードをカスタマイズし、各メトリクスを環境ごとに分けて表示するように設定して、問題を迅速に特定できるようにします。

## 8. まとめ

Application Insightsを利用する際、テスト環境と本番環境を分離してデータを管理することが不可欠です。環境ごとにInstrumentation Keyを設定し、フィルタリングを活用しつつ、Azureポリシーを駆使すれば、精度の高い監視が可能となります。これらの工夫によって、データの透明性と信頼性が向上しますので、組織の成長に繋がることでしょう。

Application Insightsでテスト環境と本番環境を分離する方法

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