# CognitoのFederation対応を使った社内統合認証構築

## 目次
1. 導入
   - 1-1. 背景
   - 1-2. コスト効果
2. AWS Cognitoとは
   - 2-1. 概要
   - 2-2. 主な機能
3. Federationの概要
   - 3-1. Federationとは
   - 3-2. 利用ケース
4. 社内統合認証の構築手順
   - 4-1. 前提条件
   - 4-2. 構築手順
     - 4-2-1. 初期設定
     - 4-2-2. IDプロバイダーの設定
     - 4-2-3. ユーザープールの設定
     - 4-2-4. SAMLプロバイダーとの連携
5. セキュリティ考慮点
   - 5-1. 権限設定
   - 5-2. データ管理
6. コード例
   - 6-1. JavaScriptを利用した実装
7. まとめ


### 1. 導入

#### 1-1. 背景
多くの組織が複数のアプリケーションやサービスを社内外で使用している昨今、ユーザー認証を統合することは重要な課題となっています。AWS Cognitoは、こうしたニーズに応じて、便利で安全なユーザー認証のためのソリューションを提供します。

#### 1-2. コスト効果
AWS Cognitoは、スケーラブルなユーザープールと連携することで、大量のユーザーを効果的に管理できます。利用コストは、主にユーザー数とAPI呼び出し数に基づいて決まるため、無駄のない運用が可能です。

### 2. AWS Cognitoとは

#### 2-1. 概要
AWS Cognitoは、ユーザー登録、サインイン、アクセス制御を容易にする、完全マネージドのサービスです。開発者は手間をかけずにセキュリティ基準を満たしつつ、安定した認証フローを提供できます。

#### 2-2. 主な機能
- ユーザープールの管理
- 外部IDプロバイダーとの統合（例：Google、Facebook）
- セッション管理と多要素認証（MFA）
- カスタマイズ可能なUI

### 3. Federationの概要

#### 3-1. Federationとは
Federationは、異なる組織やアプリケーション間で認証情報を共有し、シングルサインオン（SSO）を実現する仕組みです。これにより、ユーザーは一度の認証で複数のサービスにアクセスすることができます。

#### 3-2. 利用ケース
- 社内の全ての業務アプリケーションへのアクセス
- 他社との連携サービス利用
- 中央集約化による運用コスト削減

### 4. 社内統合認証の構築手順

#### 4-1. 前提条件
- AWSアカウントがあること
- 管理者としての権限があること
- 必要なAWSサービスへのアクセス権

#### 4-2. 構築手順

##### 4-2-1. 初期設定
1. Cognitoのコンソールにアクセスして、新しいユーザープールを作成する。
2. 必要に応じてユーザープールの設定を行う（例：パスワードポリシー、属性）。

##### 4-2-2. IDプロバイダーの設定
1. [Federation] タブを選択し、[Add identity provider]をクリック。
2. 外部IDプロバイダー（例：Google, Microsoft）を追加し、クライアントIDとシークレットを入力。

##### 4-2-3. ユーザープールの設定
1. ユーザープールの中で使用する属性（例：メールアドレス、電話番号）を設定。
2. 必要なポリシーを設定し、認証フローをカスタマイズ。

##### 4-2-4. SAMLプロバイダーとの連携
1. SAML IDプロバイダーとしての設定を行い、必要なメタデータを入力。
2. SAMLの証明書をインポートして、認証を確立。

### 5. セキュリティ考慮点

#### 5-1. 権限設定
- 最小限の権限でユーザーを定義し、必要に応じたアクセス制御を設ける。
- 定期的にアクセス権を見直し、不適切な権限の付与を防ぐ。

#### 5-2. データ管理
- ユーザー属性データの取り扱いには注意を払い、AWSのポリシーに従う。
- データ暗号化を有効にして、転送中および保存中のデータを保護する。

### 6. コード例

#### 6-1. JavaScriptを利用した実装

以下は、Amazon CognitoのIDトークンを利用してAPIの認証を行うJavaScriptの例です。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 7. まとめ
AWS CognitoによるFederation対応は、組織内の認証を統一化し、効率化するための強力な方法です。シングルサインオンにより、ユーザー体験を向上させると同時に、集中管理によって安全性を高めることが可能です。適切な権限管理とセキュリティ対策を行い、AWSのリソースを効果的に活用しましょう。 [cv:issue_marketplace_engineer]

# CognitoのFederation対応を使った社内統合認証構築

## 目次
1. 導入
   - 1-1. 背景
   - 1-2. コスト効果
2. AWS Cognitoとは
   - 2-1. 概要
   - 2-2. 主な機能
3. Federationの概要
   - 3-1. Federationとは
   - 3-2. 利用ケース
4. 社内統合認証の構築手順
   - 4-1. 前提条件
   - 4-2. 構築手順
     - 4-2-1. 初期設定
     - 4-2-2. IDプロバイダーの設定
     - 4-2-3. ユーザープールの設定
     - 4-2-4. SAMLプロバイダーとの連携
5. セキュリティ考慮点
   - 5-1. 権限設定
   - 5-2. データ管理
6. コード例
   - 6-1. JavaScriptを利用した実装
7. まとめ


### 1. 導入

#### 1-1. 背景
多くの組織が複数のアプリケーションやサービスを社内外で使用している昨今、ユーザー認証を統合することは重要な課題となっています。AWS Cognitoは、こうしたニーズに応じて、便利で安全なユーザー認証のためのソリューションを提供します。

#### 1-2. コスト効果
AWS Cognitoは、スケーラブルなユーザープールと連携することで、大量のユーザーを効果的に管理できます。利用コストは、主にユーザー数とAPI呼び出し数に基づいて決まるため、無駄のない運用が可能です。

### 2. AWS Cognitoとは

#### 2-1. 概要
AWS Cognitoは、ユーザー登録、サインイン、アクセス制御を容易にする、完全マネージドのサービスです。開発者は手間をかけずにセキュリティ基準を満たしつつ、安定した認証フローを提供できます。

#### 2-2. 主な機能
- ユーザープールの管理
- 外部IDプロバイダーとの統合（例：Google、Facebook）
- セッション管理と多要素認証（MFA）
- カスタマイズ可能なUI

### 3. Federationの概要

#### 3-1. Federationとは
Federationは、異なる組織やアプリケーション間で認証情報を共有し、シングルサインオン（SSO）を実現する仕組みです。これにより、ユーザーは一度の認証で複数のサービスにアクセスすることができます。

#### 3-2. 利用ケース
- 社内の全ての業務アプリケーションへのアクセス
- 他社との連携サービス利用
- 中央集約化による運用コスト削減

### 4. 社内統合認証の構築手順

#### 4-1. 前提条件
- AWSアカウントがあること
- 管理者としての権限があること
- 必要なAWSサービスへのアクセス権

#### 4-2. 構築手順

##### 4-2-1. 初期設定
1. Cognitoのコンソールにアクセスして、新しいユーザープールを作成する。
2. 必要に応じてユーザープールの設定を行う（例：パスワードポリシー、属性）。

##### 4-2-2. IDプロバイダーの設定
1. [Federation] タブを選択し、[Add identity provider]をクリック。
2. 外部IDプロバイダー（例：Google, Microsoft）を追加し、クライアントIDとシークレットを入力。

##### 4-2-3. ユーザープールの設定
1. ユーザープールの中で使用する属性（例：メールアドレス、電話番号）を設定。
2. 必要なポリシーを設定し、認証フローをカスタマイズ。

##### 4-2-4. SAMLプロバイダーとの連携
1. SAML IDプロバイダーとしての設定を行い、必要なメタデータを入力。
2. SAMLの証明書をインポートして、認証を確立。

### 5. セキュリティ考慮点

#### 5-1. 権限設定
- 最小限の権限でユーザーを定義し、必要に応じたアクセス制御を設ける。
- 定期的にアクセス権を見直し、不適切な権限の付与を防ぐ。

#### 5-2. データ管理
- ユーザー属性データの取り扱いには注意を払い、AWSのポリシーに従う。
- データ暗号化を有効にして、転送中および保存中のデータを保護する。

### 6. コード例

#### 6-1. JavaScriptを利用した実装

以下は、Amazon CognitoのIDトークンを利用してAPIの認証を行うJavaScriptの例です。

```javascript
const AWS = require('aws-sdk');
AWS.config.region = 'YOUR_REGION'; 

// ログイン情報を入力
AWS.config.credentials = new AWS.CognitoIdentityCredentials({
    IdentityPoolId: 'YOUR_IDENTITY_POOL_ID',
});

AWS.config.credentials.get((err) => {
    if (err) {
        console.log("Authentication error", err);
    } else {
        console.log("Access key:", AWS.config.credentials.accessKeyId);
    }
});
```

### 7. まとめ
AWS CognitoによるFederation対応は、組織内の認証を統一化し、効率化するための強力な方法です。シングルサインオンにより、ユーザー体験を向上させると同時に、集中管理によって安全性を高めることが可能です。適切な権限管理とセキュリティ対策を行い、AWSのリソースを効果的に活用しましょう。 

CognitoのFederation対応を使った社内統合認証構築

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