# Draw.ioでER図を効率的に描く方法

## 目次

1. はじめに

2. Draw.io（diagrams.net）とは？

3. ER図の基本構成

   - 3-1. エンティティ

   - 3-2. リレーションシップ

   - 3-3. 属性

4. Draw.ioの特徴と利用

   - 4-1. 無料で使える

   - 4-2. マルチプラットフォーム対応

   - 4-3. クラウドとの連携機能

5. ER図を描くための環境設定

   - 5-1. アカウントの作成

   - 5-2. ワークスペースの作成

6. Draw.ioを使ったER図の作成手順

   - 6-1. エンティティの作成

   - 6-2. リレーションシップの追加

   - 6-3. 属性の設定

   - 6-4. ER図の整理と最適化

7. 効率的な操作のためのTips

   - 7-1. ショートカットキーの活用

   - 7-2. テンプレートの利用

   - 7-3. ツールバーのカスタマイズ

8. 事例紹介とベストプラクティス

9. 他のツールとの比較

   - 9-1. Lucidchartとの比較

   - 9-2. Visioとの比較

10. よくある質問（FAQ）

11. まとめ

## 1. はじめに

ER図（エンティティ-リレーションシップ図）は、データベース設計の中で非常に重要な役割を担っています。図示化することでデータモデルを視覚的に捉えやすくなり、開発者間のコミュニケーションを円滑にすることができます。この記事では、無料かつ多機能な図表作成ツールであるDraw.io（diagrams.net）を活用して、効率的にER図を描く方法を具体的に解説します。

## 2. Draw.io（diagrams.net）とは？

Draw.io（現在はdiagrams.netとしても知られています）は、オンラインで利用できる無料のダイアグラム作成ツールです。シンプルなインターフェースと豊富な図形ライブラリを提供し、ER図だけでなく、フローチャートやネットワーク図など、さまざまな図を作成することができます。その最大の強みは、Google DriveやDropboxなどのクラウドストレージサービスと連携できる点です。

## 3. ER図の基本構成

ER図は主に以下の3つの要素から構成されています。

### 3-1. エンティティ

エンティティはデータベースにおける主体で、例えば「顧客」「注文」「商品」などが該当します。Draw.ioでは、エンティティを簡単に作成することができます。エンティティは通常、四角形で表現されます。

### 3-2. リレーションシップ

リレーションシップはエンティティ間の関連性を表現します。たとえば「顧客 - 注文」というリレーションシップは、「顧客が注文を出す」ことを意味します。Draw.ioでは線を引くことでリレーションシップを作成できます。

### 3-3. 属性

属性はエンティティやリレーションシップの詳細情報を提供します。例えば「顧客」エンティティには「名前」「住所」が属性として追加されることがあります。Draw.ioでは、テキストボックスを使って属性を表現します。

## 4. Draw.ioの特徴と利用

### 4-1. 無料で使える

Draw.ioは基本的に無料で利用でき、特定の機能を使うために課金する必要がないのが大きな魅力です。

### 4-2. マルチプラットフォーム対応

Windows, Mac, Linuxといったさまざまなプラットフォームに対応しており、インストールなしでウェブブラウザ上でそのまま利用可能です。

### 4-3. クラウドとの連携機能

Google Driveを始め、OneDriveやDropboxなどのクラウドストレージと連携することで、作成した図の保存や共有が簡単に行えます。

## 5. ER図を描くための環境設定

### 5-1. アカウントの作成

Draw.io自体はアカウント作成不要で利用できますが、クラウドでの保存を利用する場合はGoogleやMicrosoftのアカウントが必要です。

### 5-2. ワークスペースの作成

図を作成する前に、ワークスペースを設定しておくと、後の管理がスムーズです。

## 6. Draw.ioを使ったER図の作成手順

### 6-1. エンティティの作成

1. 左側のツールボックスから四角形をドラッグ＆ドロップ。

2. 四角形内にエンティティ名を入力。

### 6-2. リレーションシップの追加

1. エンティティ間に線を引いてリレーションシップを表現。

2. 必要に応じて線にラベルを追加。

### 6-3. 属性の設定

1. エンティティの近くにテキストボックスで属性を追加。

2. 重要な属性には下線を引くなどして強調。

### 6-4. ER図の整理と最適化

エンティティの配置や属性の位置を調整し、全体の見やすさを向上させます。

## 7. 効率的な操作のためのTips

### 7-1. ショートカットキーの活用

ショートカットキーを使用することで作業の効率を大幅に向上させることができます。たとえば、コピー（Ctrl+C）や貼り付け（Ctrl+V）は頻繁に使用されます。

### 7-2. テンプレートの利用

Draw.ioには事前に用意されたテンプレートが数多くあり、これを活用することで図の作成時間を短縮できます。

### 7-3. ツールバーのカスタマイズ

頻繁に利用するツールをツールバーに登録しておくことで、操作がスムーズになります。

## 8. 事例紹介とベストプラクティス

実際のプロジェクトで作成したER図のサンプルを紹介し、それがどのようにプロジェクトの成功に貢献したかを解説します。

## 9. 他のツールとの比較

### 9-1. Lucidchartとの比較

Lucidchartも人気の図表作成ツールですが、Draw.ioの方が無料での利用範囲が広いのが特徴です。

### 9-2. Visioとの比較

VisioはMicrosoftが提供するプロ仕様のツールですが、Draw.ioはVisioほどの高度な機能は持たないものの、無料である点がメリットです。

## 10. よくある質問（FAQ）

- **Q1: Draw.ioは完全に無料ですか？**

  - はい、基本的に無料で利用できますが、プロジェクトの規模や保存方法によってはクラウドストレージのプランによる課金が発生する場合もあります。

- **Q2: 図形をカスタマイズすることはできますか？**

  - 可能です。色やフォント、線のスタイルなどを自由に変更可能です。

## 11. まとめ

Draw.ioは、ER図を効率的に作成するための強力なツールです。無料でアクセス可能な点や、クラウドストレージとの連携機能により、さまざまなプロジェクトでその機能をフルに活用できます。この記事で紹介した手順やコツを参考に、あなたのプロジェクトで有効なデータベース設計の基盤を作り上げてください。

Draw.ioでER図を効率的に描く方法

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