# 目次

1. イントロダクション

2. Container Registryとは

   2-1. 利点と機能

3. Gitタグを使ったバージョン管理

   3-1. Gitタグの基本

   3-2. バージョン管理のメリット

4. Gitタグに応じたバージョンイメージの作成手順

   4-1. 必要なツールのインストール

   4-2. Dockerfileの準備

   4-3. Gitタグの作成とプッシュ

   4-4. CI/CDによる自動化

5. Container Registryへのイメージプッシュ

   5-1. プッシュ方法

   5-2. ベストプラクティス

6. 実践例

   6-1. GitHub Actionsによる自動化

   6-2. AWS ECRへのデプロイ

7. トラブルシューティング

   7-1. よくある問題

   7-2. 対処法

8. まとめ

# 1. イントロダクション

ソフトウェア開発において、効率的なバージョン管理とデプロイ作業はプロジェクトの成功に直結します。コンテナテクノロジーが普及する中、Container RegistryとGitを利用することでタグベースのバージョニングが可能になります。この記事では、Gitタグを活用しContainer Registryで効率的なバージョンイメージの作成方法について解説します。

# 2. Container Registryとは

Container Registryは、Dockerコンテナイメージを保存および管理するサービスです。代表的なものにDocker HubやGoogle Container Registry (GCR)、Amazon Elastic Container Registry (ECR)などがあります。

## 2-1. 利点と機能

- **セキュアなストレージ**: イメージのセキュアな保存とアクセス管理が可能

- **スケーラビリティ**: 大量のプロジェクトでも問題なく対応

- **インテグレーション**: CI/CDパイプラインとのシームレスな統合

# 3. Gitタグを使ったバージョン管理

Gitタグを用いることで、特定のコミットを簡単に識別でき、過去のバージョンに戻すことも容易です。

## 3-1. Gitタグの基本

```shell

git tag -a v1.0 -m "Release version 1.0"

git push origin v1.0

```

## 3-2. バージョン管理のメリット

- **明確なリリースポイントの保持**: どのコミットがリリースされたものか容易に識別

- **ローリングバックの容易さ**: 想定外のバグが発生しても、簡単に安定バージョンに戻せる

# 4. Gitタグに応じたバージョンイメージの作成手順

以下の手順でGitタグに応じてバージョンイメージを作成します。

## 4-1. 必要なツールのインストール

- Docker

- Git

- CI/CDツール (例: GitHub Actions)

## 4-2. Dockerfileの準備

```dockerfile

FROM node:14

WORKDIR /app

COPY . .

RUN npm install

CMD ["node", "app.js"]

```

## 4-3. Gitタグの作成とプッシュ

```shell

git tag -a v1.0.0 -m "Version 1.0.0"

git push origin v1.0.0

```

## 4-4. CI/CDによる自動化

GitHub Actionsを用いた自動化の例：

```yaml

name: Docker Image CI

on:

  push:

    tags:

      - 'v*.*.*'

jobs:

  build:

    runs-on: ubuntu-latest

    steps:

    - name: Checkout code

      uses: actions/checkout@v2

    

    - name: Build Docker image

      run: docker build . -t myapp:${{ github.ref_name }}

    

    - name: Push to Container Registry

      run: |

        echo ${{ secrets.REGISTRY_PASSWORD }} | docker login -u ${{ secrets.REGISTRY_USERNAME }} --password-stdin

        docker push myapp:${{ github.ref_name }}

```

# 5. Container Registryへのイメージプッシュ

イメージをContainer Registryにプッシュするための手順を解説します。

## 5-1. プッシュ方法

```shell

docker tag myapp:latest registry.example.com/myapp:v1.0.0

docker push registry.example.com/myapp:v1.0.0

```

## 5-2. ベストプラクティス

- **タグの一貫性**: 一貫したタグ命名規則を維持

- **セキュリティ**: アクセストークンや資格情報の安全な管理

# 6. 実践例

実際にどうCI/CDパイプラインを構築するかを見ていきます。

## 6-1. GitHub Actionsによる自動化

GitHub Actionsの設定で、自動的にコンテナイメージをビルドしパブリッシュします。

## 6-2. AWS ECRへのデプロイ

```shell

aws ecr get-login-password --region us-west-2 | docker login --username AWS --password-stdin aws_account_id.dkr.ecr.us-west-2.amazonaws.com

docker tag myapp:latest aws_account_id.dkr.ecr.us-west-2.amazonaws.com/myapp:v1.0.0

docker push aws_account_id.dkr.ecr.us-west-2.amazonaws.com/myapp:v1.0.0

```

# 7. トラブルシューティング

## 7-1. よくある問題

- 認証エラー: 資格情報が正しく設定されていない

- ビルドエラー: Dockerfileに問題がある可能性

## 7-2. 対処法

- **認証情報を再確認**: しばしばタイプミスが原因

- **ログを確認**: CI/CDのビルドステップで出力されるログを詳細に確認

# 8. まとめ

Gitタグを利用したバージョン管理とContainer Registryへのデプロイは、プロジェクトの持続的な開発とデプロイに有用です。この記事で紹介した方法を活用することで、プロジェクトのリリースプロセスを効率化し、エンジニアリングチームの生産性を向上させることが可能です。

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