# Azure App ServiceでKey Vaultからシークレットを取得する方法

## 目次

1. はじめに

2. Azure Key Vaultとは？

3. Azure App Serviceとは？

4. Key VaultとApp Serviceの統合の概要

5. Key Vaultのセットアップ

   - 5-1 Key Vaultの作成

   - 5-2 シークレットの追加

6. Azure App Serviceのセットアップ

   - 6-1 App Serviceの作成

   - 6-2 マネージドIDの有効化

7. Key VaultとApp Serviceの統合手順

   - 7-1 アクセスポリシーの設定

   - 7-2 構成設定でのシークレットの参照

8. コード例：シークレットの取得

9. 注意点とベストプラクティス

10. まとめ

## 1. はじめに

Azure App Serviceは、クラウド上でアプリケーションをホストするためのフルマネージドプラットフォームを提供します。セキュリティの観点から、アプリケーションで使用する機密情報（例えばデータベース接続文字列やAPIキー）は、Azure Key Vaultに安全に保存し、必要に応じて取得するのが推奨されています。本記事では、Azure App ServiceからKey Vaultのシークレットを取得する具体的な手順について解説します。

## 2. Azure Key Vaultとは？

Azure Key Vaultは、クラウドアプリケーションのシークレット管理を効率化するためのサービスです。これにより、鍵やパスワード、証明書などの機密情報を安全に格納し、アクセスの監査やコントロールを一元管理できます。

## 3. Azure App Serviceとは？

Azure App Serviceは、Webアプリケーション、モバイルアプリケーション、またはRESTful APIを迅速にビルド、デプロイ、スケールできるフルマネージドなホスティング環境です。セキュリティやスケーラビリティ、監視といったクラウドの特性を活かし、アプリ開発の効率を高めます。

## 4. Key VaultとApp Serviceの統合の概要

Azure App ServiceからAzure Key Vaultのシークレットを取得する際には、App ServiceにマネージドIDを設定し、Key Vaultへのアクセス権限を設定することで安全に統合します。これにより、アプリケーションはクライアントシークレットなしでシームレスにKey Vaultから情報を取得可能となります。

## 5. Key Vaultのセットアップ

### 5-1 Key Vaultの作成

1. Azureポータルへログインし、左側のメニューから「Key Vault」を選択します。

2. 「＋新規作成」をクリックし、Key Vaultの名前、リージョン、価格プランなどを設定し、「作成」を選択します。

### 5-2 シークレットの追加

1. 作成したKey Vaultを開き、「シークレット」を選択します。

2. 「＋生成/インポート」をクリックし、シークレット名と値を入力し保存します。

## 6. Azure App Serviceのセットアップ

### 6-1 App Serviceの作成

1. Azureポータルから「App Service」を選択し、「＋リソースの作成」を選択します。

2. アプリ名、リソースグループ、ホスティングプランを指定して「作成」をクリックします。

### 6-2 マネージドIDの有効化

1. App Serviceの左側メニューから「ID」を選択し、システム割当てのステータスを「オン」に切り替えて保存します。

## 7. Key VaultとApp Serviceの統合手順

### 7-1 アクセスポリシーの設定

1. Key Vaultを開き、「アクセス ポリシー」を選択します。

2. 「アクセス ポリシーの追加」をクリックし、適切なKey Vaultのアクセス権（「シークレットを取得」）を持たせたいアプリケーション（マネージドID）を選び保存します。

### 7-2 構成設定でのシークレットの参照

1. Azure App Serviceの「構成」から「アプリケーション設定」を選択します。

2. 新しい設定を作成し、名前に設定項目名、値に`@Microsoft.KeyVault(SecretUri=<シークレットのURI>)`を設定します。

## 8. コード例：シークレットの取得

以下に、C#を使用してAzure Key Vaultからシークレットを取得するコード例を示します。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 9. 注意点とベストプラクティス

- 可能な限りマネージドIDを使用し、クライアントIDやシークレット、パスワードをコードに含めない。

- Key VaultとApp Serviceを同じリージョンに配置することで、データ遅延や料金を最適化する。

- Key Vaultのアクセスを最小限にするPrinciple of Least Privilegeを適用する。

## 10. まとめ

Azure Key Vaultを使って、アプリケーションに必要なシークレットを安全に管理することで、セキュリティと運用効率を高めることができます。Azure App ServiceのマネージドID機能を利用することで、クレデンシャルをコードにハードコーディングせずに、Key Vaultとの統合をシンプルに実現できます。これにより、アプリケーションのセキュリティ向上と、開発者の管理負担の軽減が可能となります。

# Azure App ServiceでKey Vaultからシークレットを取得する方法

## 目次

1. はじめに

2. Azure Key Vaultとは？

3. Azure App Serviceとは？

4. Key VaultとApp Serviceの統合の概要

5. Key Vaultのセットアップ

   - 5-1 Key Vaultの作成

   - 5-2 シークレットの追加

6. Azure App Serviceのセットアップ

   - 6-1 App Serviceの作成

   - 6-2 マネージドIDの有効化

7. Key VaultとApp Serviceの統合手順

   - 7-1 アクセスポリシーの設定

   - 7-2 構成設定でのシークレットの参照

8. コード例：シークレットの取得

9. 注意点とベストプラクティス

10. まとめ

## 1. はじめに

Azure App Serviceは、クラウド上でアプリケーションをホストするためのフルマネージドプラットフォームを提供します。セキュリティの観点から、アプリケーションで使用する機密情報（例えばデータベース接続文字列やAPIキー）は、Azure Key Vaultに安全に保存し、必要に応じて取得するのが推奨されています。本記事では、Azure App ServiceからKey Vaultのシークレットを取得する具体的な手順について解説します。

## 2. Azure Key Vaultとは？

Azure Key Vaultは、クラウドアプリケーションのシークレット管理を効率化するためのサービスです。これにより、鍵やパスワード、証明書などの機密情報を安全に格納し、アクセスの監査やコントロールを一元管理できます。

## 3. Azure App Serviceとは？

Azure App Serviceは、Webアプリケーション、モバイルアプリケーション、またはRESTful APIを迅速にビルド、デプロイ、スケールできるフルマネージドなホスティング環境です。セキュリティやスケーラビリティ、監視といったクラウドの特性を活かし、アプリ開発の効率を高めます。

## 4. Key VaultとApp Serviceの統合の概要

Azure App ServiceからAzure Key Vaultのシークレットを取得する際には、App ServiceにマネージドIDを設定し、Key Vaultへのアクセス権限を設定することで安全に統合します。これにより、アプリケーションはクライアントシークレットなしでシームレスにKey Vaultから情報を取得可能となります。

## 5. Key Vaultのセットアップ

### 5-1 Key Vaultの作成

1. Azureポータルへログインし、左側のメニューから「Key Vault」を選択します。

2. 「＋新規作成」をクリックし、Key Vaultの名前、リージョン、価格プランなどを設定し、「作成」を選択します。

### 5-2 シークレットの追加

1. 作成したKey Vaultを開き、「シークレット」を選択します。

2. 「＋生成/インポート」をクリックし、シークレット名と値を入力し保存します。

## 6. Azure App Serviceのセットアップ

### 6-1 App Serviceの作成

1. Azureポータルから「App Service」を選択し、「＋リソースの作成」を選択します。

2. アプリ名、リソースグループ、ホスティングプランを指定して「作成」をクリックします。

### 6-2 マネージドIDの有効化

1. App Serviceの左側メニューから「ID」を選択し、システム割当てのステータスを「オン」に切り替えて保存します。

## 7. Key VaultとApp Serviceの統合手順

### 7-1 アクセスポリシーの設定

1. Key Vaultを開き、「アクセス ポリシー」を選択します。

2. 「アクセス ポリシーの追加」をクリックし、適切なKey Vaultのアクセス権（「シークレットを取得」）を持たせたいアプリケーション（マネージドID）を選び保存します。

### 7-2 構成設定でのシークレットの参照

1. Azure App Serviceの「構成」から「アプリケーション設定」を選択します。

2. 新しい設定を作成し、名前に設定項目名、値に`@Microsoft.KeyVault(SecretUri=<シークレットのURI>)`を設定します。

## 8. コード例：シークレットの取得

以下に、C#を使用してAzure Key Vaultからシークレットを取得するコード例を示します。

```csharp

using System;

using Azure.Identity;

using Azure.Security.KeyVault.Secrets;

class Program

{

    static void Main(string[] args)

    {

        var kvUri = "https://<YourKeyVaultName>.vault.azure.net/"; 

        var client = new SecretClient(new Uri(kvUri), new DefaultAzureCredential());

        var secretName = "<YourSecretName>";

        KeyVaultSecret secret = client.GetSecret(secretName);

        Console.WriteLine($"Secret value: {secret.Value}");

    }

}

```

## 9. 注意点とベストプラクティス

- 可能な限りマネージドIDを使用し、クライアントIDやシークレット、パスワードをコードに含めない。

- Key VaultとApp Serviceを同じリージョンに配置することで、データ遅延や料金を最適化する。

- Key Vaultのアクセスを最小限にするPrinciple of Least Privilegeを適用する。

## 10. まとめ

Azure Key Vaultを使って、アプリケーションに必要なシークレットを安全に管理することで、セキュリティと運用効率を高めることができます。Azure App ServiceのマネージドID機能を利用することで、クレデンシャルをコードにハードコーディングせずに、Key Vaultとの統合をシンプルに実現できます。これにより、アプリケーションのセキュリティ向上と、開発者の管理負担の軽減が可能となります。

Azure App ServiceでKey Vaultからシークレットを取得する方法

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