# PHP PHPMailerを使った複数宛先へのメール送信

## 目次

1. イントロダクション

2. PHPMailerの基本

   1. PHPMailerとは

   2. インストール方法

3. 複数宛先へのメール送信

   1. 基本的なコード構造

   2. 複数宛先の設定

   3. CCとBCCの設定

4. 応用テクニック

   1. HTMLメールの送信

   2. 添付ファイルの追加

5. 注意点とトラブルシューティング

   1. よくあるエラーとその対処法

6. まとめ

## 1. イントロダクション

今日のデジタルコミュニケーションでは、メールは重要な役割を果たしています。特に企業や組織では、情報を多くの人に迅速に伝える手段としてメール送信機能が必要不可欠です。ここでは、PHPによるメール送信に特化したライブラリであるPHPMailerを使用して、効率的に複数の宛先にメールを送信する方法について詳しく解説します。

## 2. PHPMailerの基本

### 2-1. PHPMailerとは

PHPMailerは、PHPで作成されたオープンソースのライブラリで、簡単かつ柔軟にメールを送信するためのツールです。SMTP認証やHTML形式のメール送信、添付ファイルの追加など多くの機能を備えています。

### 2-2. インストール方法

PHPMailerのインストールはComposerを使用するのがおすすめです。以下のコマンドでインストールできます。

```bash

composer require phpmailer/phpmailer

```

## 3. 複数宛先へのメール送信

PHPMailerを使って複数の宛先にメールを送信する場合、`addAddress()`メソッドを使って複数の受信者を設定することができます。

### 3-1. 基本的なコード構造

以下のような基本構造を持つコードでメールを送信することができます。

```php

use PHPMailer\PHPMailer\PHPMailer;

use PHPMailer\PHPMailer\Exception;

require 'vendor/autoload.php';

$mail = new PHPMailer(true);

try {

    // サーバー設定

    $mail->isSMTP();

    $mail->Host = 'smtp.example.com';

    $mail->SMTPAuth = true;

    $mail->Username = 'your_email@example.com';

    $mail->Password = 'your_password';

    $mail->SMTPSecure = PHPMailer::ENCRYPTION_STARTTLS;

    $mail->Port = 587;

    // 送信者情報

    $mail->setFrom('from@example.com', 'Mailer');

    // 受信者を追加

    $mail->addAddress('recipient1@example.com', 'Recipient One');

    $mail->addAddress('recipient2@example.com'); // 名称を指定しない場合

    // コンテンツ

    $mail->isHTML(true);

    $mail->Subject = 'Here is the subject';

    $mail->Body    = 'This is the HTML message body <b>in bold!</b>';

    // メール送信

    $mail->send();

    echo 'Message has been sent';

} catch (Exception $e) {

    echo "Message could not be sent. Mailer Error: {$mail->ErrorInfo}";

}

```

### 3-2. 複数宛先の設定

受信者を追加するには`addAddress()`メソッドを繰り返し使用します。これにより、指定したメールアドレスに一斉にメールを送信することが可能です。

### 3-3. CCとBCCの設定

追加でCC（Carbon Copy）やBCC（Blind Carbon Copy）に受信者を設定することもできます。

```php

$mail->addCC('cc@example.com');

$mail->addBCC('bcc@example.com');

```

## 4. 応用テクニック

### 4-1. HTMLメールの送信

メールにHTMLを含める場合、`isHTML()`メソッドを`true`に設定する必要があります。HTMLタグを使用して、メールの内容を豊かに表現できます。

### 4-2. 添付ファイルの追加

PHPMailerは容易にファイルを添付できます。送信したいファイルを`addAttachment()`メソッドで指定します。

```php

$mail->addAttachment('/var/tmp/file.tar.gz');

$mail->addAttachment('/tmp/image.jpg', 'new.jpg'); // Optional name

```

## 5. 注意点とトラブルシューティング

### 5-1. よくあるエラーとその対処法

- **SMTP接続失敗**：SMTP設定（ホスト、ポート、認証情報）が正しいことを確認します。

- **証明書エラー**：特にTLS/SSLを使用する場合、サーバー証明書の有効性をチェックしてください。

- **受信者の拒否**：メールサーバーの制限やスパムフィルターによってリジェクトされる可能性があります。

Emailの認証やエラー処理については特に注意が必要です。ユーザー体験向上のため、エラー時には具体的な理由をログに記録する実装をおすすめします。

## 6. まとめ

PHPMailerを用いた複数宛先へのメール送信は、非常に強力で柔軟な方法です。この記事で紹介した手順とコード例を活用することで、スムーズにメール送信機能を実装できます。ただし、適切な設定とエラーハンドリングを行うことで、信頼性の高いシステムとすることができます。問題が発生した場合は、公式ドキュメントやコミュニティフォーラムの情報も参考にすると良いでしょう。

PHP PHPMailerを使った複数宛先へのメール送信

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