# App Serviceでのスロット間のスワップ手順と注意点

## 目次

1. はじめに

2. App Serviceのスロットとは

3. スロット間のスワップ手順

    1. -1: 準備

    2. -2: デプロイスロットの作成

    3. -3: スワップ手順

4. スワップ時の注意点

    1. トラフィックの管理

    2. 接続とセッションの影響

    3. 設定と環境変数の考慮

5. 問題発生時のロールバック手法

6. スワップのベストプラクティス

7. まとめ

## 1. はじめに

Azure App Serviceは、スケーラブルで管理が容易なクラウドベースのプラットフォームで、多くのアプリケーションが稼働しています。デプロイメントスロットによるスワップ機能は、更新をユーザーに影響を与えずに反映するための重要な機能の一つです。本記事では、スロット間のスワップ手順とスワップを行う際の注意点について解説します。

## 2. App Serviceのスロットとは

App Serviceでは、アプリケーションの異なるバージョンをデプロイスロットにデプロイし、スロット間でライブスワップを行うことができます。これにより、最小限のダウンタイムで安全に新しいバージョンをリリース可能です。

## 3. スロット間のスワップ手順

### 3.1 -1: 準備

スロットスワップを行う前に以下の準備を行います。

- 必要なスロットが生成されていることを確認します。（デフォルトの場合、"production"スロットが存在します）

- スワップしたいコードや構成がデプロイスロットに正しくデプロイされていることを確認します。

### 3.2 -2: デプロイスロットの作成

Azureポータルにアクセスし、App Serviceの設定ページからスロットを作成します。

手順:

1. App Serviceのページに移動します。

2. 「デプロイスロット」を選択し、「追加」ボタンをクリックします。

3. スロット名を指定して「追加」を押します。

### 3.3 -3: スワップ手順

デプロイスロットを作成した後、以下の手順でスワップを行います。

1. AzureポータルのApp Serviceのページに移動します。

2. 「デプロイスロット」を選択します。

3. スワップしたいスロットを選択し、「スワップ」ボタンをクリックします。

4. ソーススロットとターゲットスロットを選択し、確認後「スワップ」でプロセスを開始します。

## 4. スワップ時の注意点

### 4.1 トラフィックの管理

スワップ中にトラフィックが新しいスロットに向かうため、スロットが十分に負荷に耐えられる設定になっていることを確認します。

### 4.2 接続とセッションの影響

- スワップは、セッションの再設定や接続のリセットを引き起こす可能性があるため、ステートフルアプリケーションの場合は特に注意が必要です。

- アプリケーションでセッションストレージやデータベースを利用することで問題を軽減できます。

### 4.3 設定と環境変数の考慮

スロット間で設定が自動的に転送される機能がありますが、必要に応じて個別の設定を持たせる選択肢もあります。環境変数が各スロットの用途に合致しているか確認しましょう。

## 5. 問題発生時のロールバック手法

スロットスワップによって問題が発生した場合、元のスロットに即座にスワップバックして問題を解決できます。このため、テスト環境でのデプロイを徹底し、ロールバック手順を予め設定しておくことを推奨します。

## 6. スワップのベストプラクティス

- 常にバックアップスロットを用意しておく

- スワップ前にトラフィック負荷テストを実施

- スワップ後のモニタリングを強化し、異常がないか確認

- ロールバックのためのスクリプトや手順書を事前に用意

## 7. まとめ

Azure App Serviceのスロットスワップ機能を使用することで、安全で高効率なデプロイメントが可能となります。準備と計画的な実行によって、ユーザーへの影響を最小限に抑えた運用が実現できます。ベストプラクティスと慎重な計画で、アプリケーションのデプロイを成功に導いてください。

App Serviceでのスロット間のスワップ手順と注意点

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