# EC2でJupyter Notebookサーバを立ててデータ分析環境を整える

## 目次
1. はじめに
2. EC2インスタンスの準備
   1. インスタンスの起動
   2. セキュリティグループの設定
3. 必要なソフトウェアのインストール
4. Jupyter Notebookの設定
   1. 初期設定と起動
   2. セキュリティ設定
5. Jupyter Notebookの使用方法
6. まとめ

## 1. はじめに
Amazon EC2（Elastic Compute Cloud）はAWSが提供する仮想サーバーを容易に利用できるサービスです。本記事では、EC2上にJupyter Notebookサーバを構築し、データ分析環境を整える手順を詳細に説明します。

## 2. EC2インスタンスの準備

### 2-1. インスタンスの起動
- AWSマネジメントコンソールにログインし、「EC2」サービスを選択。
- 「インスタンスを起動」をクリックし、適切なAmazonマシンイメージ（AMI）を選択します。この例では、Ubuntu Server 20.04 LTSを選択します。
- インスタンスタイプは、データ分析に十分なメモリを持つものを選びましょう。一般的には`t2.medium`以上を推奨します。
- 設定内容を確認し、「起動」ボタンをクリックします。
- SSHのためのキーペアを作成してダウンロードします。

### 2-2. セキュリティグループの設定
- インスタンスの作成時にセキュリティグループを設定します。
- SSH（ポート22）とJupyter Notebook用にカスタムTCPルール（ポート8888）を許可します。
- 必要に応じて、特定のIPアドレスからのみアクセスできるように設定してください。

## 3. 必要なソフトウェアのインストール
SSHで作成したインスタンスに接続し、必要なソフトウェアをインストールします。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 4. Jupyter Notebookの設定

### 4-1. 初期設定と起動
`jupyter notebook`コマンドを使用して初めてJupyter Notebookを起動します。この初回起動時に、設定ファイルの作成オプションが提供されます。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 4-2. セキュリティ設定
- Jupyter Notebookはパスワードで保護することを推奨します。
- パスワード生成コマンドを使用します。

![img](/mosaic-code.jpg)
- 生成されたパスワードハッシュを`jupyter_notebook_config.py`に以下のように設定します。

![img](/mosaic-code.jpg)

- `jupyter notebook`を公開アクセスする場合、起動コマンドに`--ip=0.0.0.0`オプションをつけて、どこからでもアクセスできるようにします。

## 5. Jupyter Notebookの使用方法
- Webブラウザで`http://<EC2のパブリックIP>:8888`にアクセスします。
- Jupyterのログイン画面で設定したパスワードを入力します。
- Notebookを使用してデータ分析を開始します。

## 6. まとめ
EC2でJupyter Notebookを設定することで、クラウド上にデータ分析環境を構築できます。AWSのインフラを利用することで、リソースのスケールアップや他のAWSサービスとの統合が容易に行えます。環境を適切に設定し、セキュリティに十分配慮して使用することが重要です。次回は、Jupyter Notebookでのデータビジュアライゼーションや高度な分析技術について解説します。 [cv:issue_marketplace_engineer]

# EC2でJupyter Notebookサーバを立ててデータ分析環境を整える

## 目次
1. はじめに
2. EC2インスタンスの準備
   1. インスタンスの起動
   2. セキュリティグループの設定
3. 必要なソフトウェアのインストール
4. Jupyter Notebookの設定
   1. 初期設定と起動
   2. セキュリティ設定
5. Jupyter Notebookの使用方法
6. まとめ

## 1. はじめに
Amazon EC2（Elastic Compute Cloud）はAWSが提供する仮想サーバーを容易に利用できるサービスです。本記事では、EC2上にJupyter Notebookサーバを構築し、データ分析環境を整える手順を詳細に説明します。

## 2. EC2インスタンスの準備

### 2-1. インスタンスの起動
- AWSマネジメントコンソールにログインし、「EC2」サービスを選択。
- 「インスタンスを起動」をクリックし、適切なAmazonマシンイメージ（AMI）を選択します。この例では、Ubuntu Server 20.04 LTSを選択します。
- インスタンスタイプは、データ分析に十分なメモリを持つものを選びましょう。一般的には`t2.medium`以上を推奨します。
- 設定内容を確認し、「起動」ボタンをクリックします。
- SSHのためのキーペアを作成してダウンロードします。

### 2-2. セキュリティグループの設定
- インスタンスの作成時にセキュリティグループを設定します。
- SSH（ポート22）とJupyter Notebook用にカスタムTCPルール（ポート8888）を許可します。
- 必要に応じて、特定のIPアドレスからのみアクセスできるように設定してください。

## 3. 必要なソフトウェアのインストール
SSHで作成したインスタンスに接続し、必要なソフトウェアをインストールします。

```bash
sudo apt update
sudo apt upgrade -y

# Pythonと関連パッケージのインストール
sudo apt install python3-pip python3-dev -y

# Jupyter Notebookのインストール
pip3 install jupyter
```

## 4. Jupyter Notebookの設定

### 4-1. 初期設定と起動
`jupyter notebook`コマンドを使用して初めてJupyter Notebookを起動します。この初回起動時に、設定ファイルの作成オプションが提供されます。

```bash
jupyter notebook --generate-config
```

### 4-2. セキュリティ設定
- Jupyter Notebookはパスワードで保護することを推奨します。
- パスワード生成コマンドを使用します。

```python
from notebook.auth import passwd
print(passwd())
```
- 生成されたパスワードハッシュを`jupyter_notebook_config.py`に以下のように設定します。

```plaintext
c.NotebookApp.password = u'sha1:...<生成されたハッシュ>...'
```

- `jupyter notebook`を公開アクセスする場合、起動コマンドに`--ip=0.0.0.0`オプションをつけて、どこからでもアクセスできるようにします。

## 5. Jupyter Notebookの使用方法
- Webブラウザで`http://<EC2のパブリックIP>:8888`にアクセスします。
- Jupyterのログイン画面で設定したパスワードを入力します。
- Notebookを使用してデータ分析を開始します。

## 6. まとめ
EC2でJupyter Notebookを設定することで、クラウド上にデータ分析環境を構築できます。AWSのインフラを利用することで、リソースのスケールアップや他のAWSサービスとの統合が容易に行えます。環境を適切に設定し、セキュリティに十分配慮して使用することが重要です。次回は、Jupyter Notebookでのデータビジュアライゼーションや高度な分析技術について解説します。 

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