## 目次

1. はじめに

2. CloudFrontとALBの基本

   - 2-1. CloudFrontとは

   - 2-2. ALB（Application Load Balancer）とは

3. 502エラーの原因

   - 3-1. ALBおよびCloudFrontの設定ミス

   - 3-2. セキュリティ設定の不一致

   - 3-3. キャッシュやタイムアウトの問題

4. 502エラーの具体的な解決方法

   - 4-1. ALBとCloudFrontの設定確認

   - 4-2. セキュリティグループとACLの調整

   - 4-3. キャッシュ設定とヘルスチェックの見直し

   - 4-4. タイムアウト設定の再確認

5. トラブルシューティングの方法

   - 5-1. CloudWatch Logsでのエラーログ確認

   - 5-2. ALBログでの分析

   - 5-3. デバッグツールの活用

6. まとめ

## 本文

### 1. はじめに

AWSのCloudFrontを使用している際、ALB（Application Load Balancer）をオリジンとしたときに502エラーが発生することがあります。このエラーは、ユーザーエクスペリエンスを損ない、潜在的な収益損失を引き起こす可能性があります。本記事では、この502エラーの原因と具体的な解決方法について詳しく説明します。

### 2. CloudFrontとALBの基本

#### 2-1. CloudFrontとは

CloudFrontは、AWSのコンテンツ配信ネットワーク（CDN）サービスです。低レイテンシーかつ高速でコンテンツを配信し、地理的に分散したエンドユーザーへのアクセスを可能にします。

#### 2-2. ALB（Application Load Balancer）とは

ALBは、AWSが提供するロードバランシングサービスの一つで、HTTPやHTTPSリクエストを特定のターゲットにルーティングします。ALBは、複数のアベイラビリティゾーンに分散されたインスタンス間での負荷分散を行います。

### 3. 502エラーの原因

502エラーは典型的な「Bad Gateway」エラーで、以下の主な要因によって発生します。

#### 3-1. ALBおよびCloudFrontの設定ミス

設定ミスは502エラーの一般的な原因です。CloudFrontとALB間の接続設定が正しくない場合、エラーが生じる可能性があります。

#### 3-2. セキュリティ設定の不一致

セキュリティグループやアクセスコントロールリスト（ACL）によって許可されていない通信がブロックされてしまうことがあります。

#### 3-3. キャッシュやタイムアウトの問題

CloudFrontのキャッシュ設定やタイムアウトが適切でない場合にも502エラーが発生することがあります。

### 4. 502エラーの具体的な解決方法

#### 4-1. ALBとCloudFrontの設定確認

- **オリジン設定の確認**: CloudFrontのオリジン設定が正しいALBを指していることを確認します。ALBのDNS名が正確か確認しましょう。

- **プロトコルの整合性**: CloudFrontとALB間でHTTPSを使用する場合、SSL証明書が正しく設定されていることを確認します。

#### 4-2. セキュリティグループとACLの調整

- **セキュリティグループの確認**: CloudFrontのIPレンジに対応するトラフィックをALBが受け入れるようにセキュリティグループを設定します。

- **ネットワークACLの設定**: 同様に、ネットワークACLがCloudFrontからの通信を許可しているか確認します。

#### 4-3. キャッシュ設定とヘルスチェックの見直し

- **キャッシュのクリア**: キャッシュの不整合を避けるために、CloudFrontのキャッシュを手動でクリアすることを検討します。

- **ヘルスチェック設定の確認**: ALBのヘルスチェック設定が適切であり、ターゲットインスタンスを正しくモニタリングしているか確認します。

#### 4-4. タイムアウト設定の再確認

- **タイムアウト設定の確認**: ALBとCloudFrontのそれぞれで設定されているタイムアウトが適切な値になっているか確認します。

### 5. トラブルシューティングの方法

#### 5-1. CloudWatch Logsでのエラーログ確認

CloudWatch Logsを使用して、CloudFrontおよびALBからのログを確認し、どのようなエラーメッセージが発生しているかを解析します。

#### 5-2. ALBログでの分析

ALBのアクセスログを有効にし、どのターゲットインスタンスが通信を拒否しているのか、またはエラーを返しているのかを詳細に分析します。

#### 5-3. デバッグツールの活用

AWSの提供する診断ツールを活用し、問題のセクションを特定して解決策を探ります。

### 6. まとめ

CloudFrontでALBをオリジンにしたときに発生する502エラーは、設定の不整合やセキュリティ設定の誤り、タイムアウト設定のミスなど、さまざまな要因によって引き起こされます。各設定を一つずつ検証し、迅速に問題を特定することで、効果的な解決策を講じられます。また、AWSのログやツールを活用することで、より効率的にトラブルシューティングを行うことが可能です。

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