# Azure SQL Managed Instanceのセキュリティ監査ログ設定方法

## 目次

1. はじめに

2. 監査ログの重要性

3. Azure SQL Managed Instanceの概要

4. 監査ログ設定の準備

   - 4.1 必要な権限

   - 4.2 設定に関する考慮点

5. 監査ログの設定手順

   - 5.1 Azure Portalからの設定

   - 5.2 PowerShellでの設定

   - 5.3 T-SQLを使った設定

6. 監査データの保存先

   - 6.1 Azure Storage

   - 6.2 Event Hubs

   - 6.3 Log Analytics

7. 監査ログの管理とモニタリング

   - 7.1 ログの閲覧

   - 7.2 アラート設定

   - 7.3 ログのメンテナンス

8. ベストプラクティス

9. まとめ

## 1. はじめに

Azure SQL Managed Instance（以下、Managed Instance）は、クラウド上でSQL Serverのフルマネージド環境を提供するサービスです。この環境での監査ログは、データベースのセキュリティを強化するために不可欠です。本記事では、Managed Instanceにおける監査ログの設定方法を詳しく説明します。

## 2. 監査ログの重要性

セキュリティ監査ログは、データベースに対する操作や変更を記録し、異常なアクティビティを早期に発見するための重要な手段です。このログにより、誰がいつどのような操作を行ったかを追跡することができ、不正アクセスの検出やコンプライアンスの遵守をサポートします。

## 3. Azure SQL Managed Instanceの概要

Managed Instanceは、完全なSQL Serverインスタンスを提供しつつ、Azureのマネージドサービスとしての利便性やスケーラビリティを兼ね備えています。これにより、企業の大規模なデータベースを効率的に管理することが可能です。

## 4. 監査ログ設定の準備

### 4.1 必要な権限

監査ログの設定には、Managed Instanceの管理者権限が必要です。特定の監査ポリシーを作成するには、Azureポータル内での十分な権限が必要です。

### 4.2 設定に関する考慮点

監査ログの保存場所や範囲を決定する際には、組織のセキュリティポリシーやコンプライアンス要件を考慮する必要があります。必要な監査情報を明確にし、適切なログの保持ポリシーを設定しましょう。

## 5. 監査ログの設定手順

### 5.1 Azure Portalからの設定

1. Azureポータルにログインし、対象のSQL Managed Instanceを選択します。

2. 「セキュリティ」タブを選び、「監査」をクリックします。

3. 「監査を設定」をクリックし、ログの保存先を選びます（Azure Storage、Event Hubs、Log Analytics）。

4. 保存先の詳細を設定し、監査ポリシーを適用します。

### 5.2 PowerShellでの設定

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### 5.3 T-SQLを使った設定

![img](/mosaic-code.jpg)

## 6. 監査データの保存先

### 6.1 Azure Storage

監査ログをAzure Storageに保存することで、スケーラブルでセキュアなログ保管が可能です。Blobストレージを使用して、長期間の保存も容易に行えます。

### 6.2 Event Hubs

リアルタイムの監査データ処理が必要な場合には、Event Hubsへの保存が適しています。流量の多いデータを効率的に処理できます。

### 6.3 Log Analytics

Log Analyticsは詳細なクエリや分析を行う際に最適であり、Azure Monitorと連携させることで高度なモニタリングを実現します。

## 7. 監査ログの管理とモニタリング

### 7.1 ログの閲覧

監査ログは、選択した保存場所により、Azure Portalまたは適切なツールを使用して閲覧可能です。

### 7.2 アラート設定

Azure Monitorを使用して、特定のログイベントに対するアラートを設定することができます。これにより、リアルタイムで異常を検知することが可能です。

### 7.3 ログのメンテナンス

定期的なログの確認と不要なデータの削除を行うことで、パフォーマンスの向上とコストの削減が期待できます。

## 8. ベストプラクティス

- 定期的に監査ポリシーを見直し、組織の変化に対応する

- 保存期間や方法を適切に設定し、コンプライアンス遵守を確実にする

- ログアクセスを制限し、データのセキュリティを維持する

## 9. まとめ

Azure SQL Managed Instanceのセキュリティ監査ログ設定は、データベースの安全性を高めるうえで非常に重要です。この記事を参考に、適切な監査ログ設定を実施し、データの保護とコンプライアンスの強化を行いましょう。

# Azure SQL Managed Instanceのセキュリティ監査ログ設定方法

## 目次

1. はじめに

2. 監査ログの重要性

3. Azure SQL Managed Instanceの概要

4. 監査ログ設定の準備

   - 4.1 必要な権限

   - 4.2 設定に関する考慮点

5. 監査ログの設定手順

   - 5.1 Azure Portalからの設定

   - 5.2 PowerShellでの設定

   - 5.3 T-SQLを使った設定

6. 監査データの保存先

   - 6.1 Azure Storage

   - 6.2 Event Hubs

   - 6.3 Log Analytics

7. 監査ログの管理とモニタリング

   - 7.1 ログの閲覧

   - 7.2 アラート設定

   - 7.3 ログのメンテナンス

8. ベストプラクティス

9. まとめ

## 1. はじめに

Azure SQL Managed Instance（以下、Managed Instance）は、クラウド上でSQL Serverのフルマネージド環境を提供するサービスです。この環境での監査ログは、データベースのセキュリティを強化するために不可欠です。本記事では、Managed Instanceにおける監査ログの設定方法を詳しく説明します。

## 2. 監査ログの重要性

セキュリティ監査ログは、データベースに対する操作や変更を記録し、異常なアクティビティを早期に発見するための重要な手段です。このログにより、誰がいつどのような操作を行ったかを追跡することができ、不正アクセスの検出やコンプライアンスの遵守をサポートします。

## 3. Azure SQL Managed Instanceの概要

Managed Instanceは、完全なSQL Serverインスタンスを提供しつつ、Azureのマネージドサービスとしての利便性やスケーラビリティを兼ね備えています。これにより、企業の大規模なデータベースを効率的に管理することが可能です。

## 4. 監査ログ設定の準備

### 4.1 必要な権限

監査ログの設定には、Managed Instanceの管理者権限が必要です。特定の監査ポリシーを作成するには、Azureポータル内での十分な権限が必要です。

### 4.2 設定に関する考慮点

監査ログの保存場所や範囲を決定する際には、組織のセキュリティポリシーやコンプライアンス要件を考慮する必要があります。必要な監査情報を明確にし、適切なログの保持ポリシーを設定しましょう。

## 5. 監査ログの設定手順

### 5.1 Azure Portalからの設定

1. Azureポータルにログインし、対象のSQL Managed Instanceを選択します。

2. 「セキュリティ」タブを選び、「監査」をクリックします。

3. 「監査を設定」をクリックし、ログの保存先を選びます（Azure Storage、Event Hubs、Log Analytics）。

4. 保存先の詳細を設定し、監査ポリシーを適用します。

### 5.2 PowerShellでの設定

```powershell

# Azモジュールのインポート

Install-Module -Name Az -AllowClobber -Scope CurrentUser

# Azureアカウントにログイン

Connect-AzAccount

# リソースグループとSQL Managed Instanceの情報を設定

$ResourceGroupName = "your_resource_group"

$ManagedInstanceName = "your_managed_instance"

# 監査設定の作成

$AuditStorageAccountResourceId = "/subscriptions/your_subscription_id/resourceGroups/your_resource_group/providers/Microsoft.Storage/storageAccounts/your_storage_account"

$AuditConfig = New-AzSqlInstanceAuditConfig -ResourceGroupName $ResourceGroupName -InstanceName $ManagedInstanceName -StorageAccountResourceId $AuditStorageAccountResourceId -State Enabled

# 監査ポリシーを適用

Set-AzSqlInstanceAuditConfig -InputObject $AuditConfig

```

### 5.3 T-SQLを使った設定

```sql

-- Auditの設定

ALTER DATABASE AuditDatabase

SET AUDIT_CHANGE_TRACKING = ON;

-- 監査仕様の作成

CREATE DATABASE AUDIT SPECIFICATION YourAuditSpecification

FOR SERVER AUDIT YourServerAudit

ADD (SELECT ON DATABASE::YourDatabase BY [db_owner])

WITH (STATE = ON);

```

## 6. 監査データの保存先

### 6.1 Azure Storage

監査ログをAzure Storageに保存することで、スケーラブルでセキュアなログ保管が可能です。Blobストレージを使用して、長期間の保存も容易に行えます。

### 6.2 Event Hubs

リアルタイムの監査データ処理が必要な場合には、Event Hubsへの保存が適しています。流量の多いデータを効率的に処理できます。

### 6.3 Log Analytics

Log Analyticsは詳細なクエリや分析を行う際に最適であり、Azure Monitorと連携させることで高度なモニタリングを実現します。

## 7. 監査ログの管理とモニタリング

### 7.1 ログの閲覧

監査ログは、選択した保存場所により、Azure Portalまたは適切なツールを使用して閲覧可能です。

### 7.2 アラート設定

Azure Monitorを使用して、特定のログイベントに対するアラートを設定することができます。これにより、リアルタイムで異常を検知することが可能です。

### 7.3 ログのメンテナンス

定期的なログの確認と不要なデータの削除を行うことで、パフォーマンスの向上とコストの削減が期待できます。

## 8. ベストプラクティス

- 定期的に監査ポリシーを見直し、組織の変化に対応する

- 保存期間や方法を適切に設定し、コンプライアンス遵守を確実にする

- ログアクセスを制限し、データのセキュリティを維持する

## 9. まとめ

Azure SQL Managed Instanceのセキュリティ監査ログ設定は、データベースの安全性を高めるうえで非常に重要です。この記事を参考に、適切な監査ログ設定を実施し、データの保護とコンプライアンスの強化を行いましょう。

Azure SQL Managed Instanceのセキュリティ監査ログ設定方法

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