# PostgreSQLのWindow関数ROW_NUMBER()・RANK()の使い方

## 目次
1. はじめに
   - PostgreSQLでのWindow関数の概要
2. ROW_NUMBER()関数
   - 2-1. 概要と用途
   - 2-2. 基本的な使用例
3. RANK()関数
   - 3-1. 概要と用途
   - 3-2. 基本的な使用例
4. ROW_NUMBER()とRANK()の比較
   - 4-1. 出力結果の違い
   - 4-2. 適切な関数の選択
5. 応用例
   - 5-1. 他のWindow関数との組み合わせ
   - 5-2. 複雑なランキングの実装
6. まとめ

## 1. はじめに
データベースで特定の文脈に沿ってデータを評価し、順位付けを行うことは多くのアプリケーションで必要とされます。PostgreSQLは、そのための便利な機能としてWindow関数を提供しています。Window関数を使用すれば、データセット内の各行に対して計算を行うことが可能になります。ここでは、特にROW_NUMBER()とRANK()という二つの関数に焦点を当てて、その使い方と違いについて分かりやすく解説します。

## 2. ROW_NUMBER()関数

### 2-1. 概要と用途
ROW_NUMBER()はデータセット内の行ごとにユニークな整数を付与します。通常、これらは1から始まり、順序が指定されている列に基づいて増加していきます。任意の順序付けに基づいて行を識別したい場合に便利です。

### 2-2. 基本的な使用例
以下のSQL例は、ランクを昇順で映画リストに付与します。

```sql
SELECT movie_title, release_year,
ROW_NUMBER() OVER (ORDER BY release_year) AS row_num
FROM movies;
```

このクエリは、`release_year`の古い順に映画の行番号を付けます。

## 3. RANK()関数

### 3-1. 概要と用途
RANK()関数は、同値のデータに対して同じランクを付与する点でROW_NUMBER()とは異なります。それに伴って、次に出現するランクにはギャップが生じることがあります。

### 3-2. 基本的な使用例
次のSQL例では、映画の興行収入に基づいてランキングを付与します。

```sql
SELECT movie_title, box_office,
RANK() OVER (ORDER BY box_office DESC) AS rank
FROM movies;
```

このクエリは、`box_office`が高い順にランクを付けます。同額の場合は同じランクを持ち、その次のランクはスキップされます。

## 4. ROW_NUMBER()とRANK()の比較

### 4-1. 出力結果の違い
- **ROW_NUMBER()：** 各行に連続した番号を付与します。
- **RANK()：** 同値があると同じランクを付与し、次のランク番号は飛ばします。

### 4-2. 適切な関数の選択
単純な順位付けならROW_NUMBER()、実際の順位に相当するランク付けが必要ならRANK()を選びます。

## 5. 応用例

### 5-1. 他のWindow関数との組み合わせ
NTILE()と一緒に使用することで、データセットをn個のグループに分割することも可能です。

### 5-2. 複雑なランキングの実装
DENSE_RANK()など他のWindow関数と共に使用することで、より複雑なランキングを柔軟に設定できます。

## 6. まとめ
PostgreSQLのWindow関数であるROW_NUMBER()とRANK()は、データの順位付けにおいて非常に強力なツールです。それぞれの違いを理解し、適切に選択することでデータ分析やレポート作成が効率的に行えます。今後、これらの関数を活用してデータセットの評価をより明確に行ってください。 [cv:issue_marketplace_engineer]

PostgreSQLのWindow関数ROW_NUMBER()・RANK()の使い方

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