# EC2でHadoopクラスタを構築して分散処理基盤を作る方法

## 目次
1. はじめに
2. 前提条件
   1. AWSアカウント
   2. ソフトウェアのバージョン
3. EC2インスタンスの準備
   1. インスタンスタイプの選択
   2. SSHキーの作成と管理
4. Hadoopのインストール
   1. Javaのインストール
   2. Hadoopのダウンロードとインストール
   3. 環境変数の設定
5. ユーザーと権限の設定
6. Hadoopクラスタの構成
   1. ネームノードの設定
   2. データノードの設定
7. Hadoopの起動と初期設定
8. テストとトラブルシューティング
9. まとめ

## 1. はじめに
Amazon EC2上に分散処理基盤を作るためにHadoopクラスタを構築する手順について解説します。Hadoopはビッグデータを処理するために設計されたフレームワークであり、大量のデータを並列に処理することができます。

## 2. 前提条件

### 2.1 AWSアカウント
まず、AWSのアカウントが必要です。新規に作成する場合は<a href="https://aws.amazon.com/">AWS公式サイト</a>から行ってください。

### 2.2 ソフトウェアのバージョン
本記事では、以下のバージョンを扱いますが、新しいバージョンがリリースされている場合は適宜変更してください。
- Hadoop 3.3.1
- Java 8

## 3. EC2インスタンスの準備

### 3.1 インスタンスタイプの選択
Hadoopクラスタは最低3台のEC2インスタンスを使用します。小規模の場合でもm5.large（2 vCPU, 8 GiBメモリ）以上を推奨します。

### 3.2 SSHキーの作成と管理
AWSコンソールでEC2を選択し、新規にインスタンスを作成します。この際、SSHアクセス用のキーペアも作成します。既存のキーペアを使用することも可能です。

## 4. Hadoopのインストール

### 4.1 Javaのインストール
Hadoopの動作にはJavaが必要です。EC2インスタンスにログインし、以下のコマンドでOpenJDKをインストールします。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 4.2 Hadoopのダウンロードとインストール
次に、Hadoopを[公式サイト](https://hadoop.apache.org/releases.html)からダウンロードし、展開します。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 4.3 環境変数の設定
`.bashrc`に以下を追記し、Hadoopの環境変数を設定します。

![img](/mosaic-code.jpg)

設定を反映するために、新しいターミナルを開くか、`source ~/.bashrc`を実行します。

## 5. ユーザーと権限の設定
Hadoopのユーザーを作成してから、所有を変更します。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 6. Hadoopクラスタの構成

### 6.1 ネームノードの設定
ネームノードには以下の設定を施します。`core-site.xml`と`hdfs-site.xml`を変更し、ネームノードとデータノードの通信設定を行います。適宜、VMやサービス名に応じて내용을編集してください。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 6.2 データノードの設定
各データノードのマシンでも同様に設定します。

## 7. Hadoopの起動と初期設定
初回起動時には`namenode`のフォーマットが必要です。

![img](/mosaic-code.jpg)

その後、以下のコマンドでHadoopを起動します。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 8. テストとトラブルシューティング
設定が完了したら、`jps`コマンドで各プロセスが正しく起動しているかを確認します。すべてのノードが起動していることを確認しましょう。

## 9. まとめ
この記事では、AWSのEC2上にHadoopクラスタを構築する手順を紹介しました。Hadoopの分散処理によって、大規模なデータセットを効果的に扱うことができるようになります。構築後は、さらにセキュリティやスケーラビリティの調整を行い、最適化を図ります。 [cv:issue_marketplace_engineer]

# EC2でHadoopクラスタを構築して分散処理基盤を作る方法

## 目次
1. はじめに
2. 前提条件
   1. AWSアカウント
   2. ソフトウェアのバージョン
3. EC2インスタンスの準備
   1. インスタンスタイプの選択
   2. SSHキーの作成と管理
4. Hadoopのインストール
   1. Javaのインストール
   2. Hadoopのダウンロードとインストール
   3. 環境変数の設定
5. ユーザーと権限の設定
6. Hadoopクラスタの構成
   1. ネームノードの設定
   2. データノードの設定
7. Hadoopの起動と初期設定
8. テストとトラブルシューティング
9. まとめ

## 1. はじめに
Amazon EC2上に分散処理基盤を作るためにHadoopクラスタを構築する手順について解説します。Hadoopはビッグデータを処理するために設計されたフレームワークであり、大量のデータを並列に処理することができます。

## 2. 前提条件

### 2.1 AWSアカウント
まず、AWSのアカウントが必要です。新規に作成する場合は<a href="https://aws.amazon.com/">AWS公式サイト</a>から行ってください。

### 2.2 ソフトウェアのバージョン
本記事では、以下のバージョンを扱いますが、新しいバージョンがリリースされている場合は適宜変更してください。
- Hadoop 3.3.1
- Java 8

## 3. EC2インスタンスの準備

### 3.1 インスタンスタイプの選択
Hadoopクラスタは最低3台のEC2インスタンスを使用します。小規模の場合でもm5.large（2 vCPU, 8 GiBメモリ）以上を推奨します。

### 3.2 SSHキーの作成と管理
AWSコンソールでEC2を選択し、新規にインスタンスを作成します。この際、SSHアクセス用のキーペアも作成します。既存のキーペアを使用することも可能です。

## 4. Hadoopのインストール

### 4.1 Javaのインストール
Hadoopの動作にはJavaが必要です。EC2インスタンスにログインし、以下のコマンドでOpenJDKをインストールします。

```bash
sudo yum update -y
sudo yum install -y java-1.8.0-openjdk
```

### 4.2 Hadoopのダウンロードとインストール
次に、Hadoopを[公式サイト](https://hadoop.apache.org/releases.html)からダウンロードし、展開します。

```bash
wget https://downloads.apache.org/hadoop/common/hadoop-3.3.1/hadoop-3.3.1.tar.gz
tar -xzvf hadoop-3.3.1.tar.gz
```

### 4.3 環境変数の設定
`.bashrc`に以下を追記し、Hadoopの環境変数を設定します。

```bash
export HADOOP_HOME=~/hadoop-3.3.1
export PATH=$PATH:$HADOOP_HOME/bin:$HADOOP_HOME/sbin
export JAVA_HOME=/usr/lib/jvm/jre-1.8.0-openjdk
```

設定を反映するために、新しいターミナルを開くか、`source ~/.bashrc`を実行します。

## 5. ユーザーと権限の設定
Hadoopのユーザーを作成してから、所有を変更します。

```bash
sudo adduser hadoop
sudo chown -R hadoop:hadoop $HADOOP_HOME
```

## 6. Hadoopクラスタの構成

### 6.1 ネームノードの設定
ネームノードには以下の設定を施します。`core-site.xml`と`hdfs-site.xml`を変更し、ネームノードとデータノードの通信設定を行います。適宜、VMやサービス名に応じて내용을編集してください。

```xml
<property>
  <name>fs.defaultFS</name>
  <value>hdfs://localhost:9000</value>
</property>
```

### 6.2 データノードの設定
各データノードのマシンでも同様に設定します。

## 7. Hadoopの起動と初期設定
初回起動時には`namenode`のフォーマットが必要です。

```bash
hdfs namenode -format
```

その後、以下のコマンドでHadoopを起動します。

```bash
start-dfs.sh
start-yarn.sh
```

## 8. テストとトラブルシューティング
設定が完了したら、`jps`コマンドで各プロセスが正しく起動しているかを確認します。すべてのノードが起動していることを確認しましょう。

## 9. まとめ
この記事では、AWSのEC2上にHadoopクラスタを構築する手順を紹介しました。Hadoopの分散処理によって、大規模なデータセットを効果的に扱うことができるようになります。構築後は、さらにセキュリティやスケーラビリティの調整を行い、最適化を図ります。 

EC2でHadoopクラスタを構築して分散処理基盤を作る方法

目次

続きを読むには単価診断を受けてください（30秒）