# CodeCommitにおけるLFS（Large File Storage）運用のポイント

## 目次
1. 1-1 Git LFSの概要
2. 1-2 LFSの設定方法
   - 1-2-1 LFSのインストール
   - 1-2-2 LFSの初期設定
3. 1-3 CodeCommitへのLFSの適用
   - 1-3-1 LFSの追跡開始
   - 1-3-2 CodeCommitリポジトリへのプッシュ
4. 1-4 LFS運用上の注意点
5. 1-5 まとめ

## 1-1 Git LFSの概要
Git Large File Storage（LFS）は、Gitが通常苦手とする大規模なファイルを効率的に管理するための拡張機能です。通常のリポジトリ運用では、大きなバイナリファイルが頻繁に更新されるとリポジトリが肥大化し、クローンやプッシュ、フェッチの速度に影響を及ぼします。LFSはこれを解決すべく、大きなファイルを外部ストレージに保存し、リポジトリ内にはポインタを保持する仕組みを持っています。

## 1-2 LFSの設定方法
Git LFSを使用するには、まず環境にLFSをインストールする必要があります。

### 1-2-1 LFSのインストール
LFSのインストールは非常に簡単で、大抵のパッケージ管理ツールを通じて行えます。以下に代表的な例を示します。

#### macOS（Homebrew使用）
![img](/mosaic-code.jpg)

#### Windows（Chocolatey使用）
![img](/mosaic-code.jpg)

#### Linux
多くのディストリビューションで利用可能です。Debian系の場合：
![img](/mosaic-code.jpg)

インストールが成功したら、次にLFSを有効化します。

### 1-2-2 LFSの初期設定
LFSを使い始めるにはリポジトリで一度だけ初期化が必要です：

![img](/mosaic-code.jpg)

このコマンドは、あなたのユーザー環境またはリポジトリにLFSを設定します。

## 1-3 CodeCommitへのLFSの適用
Amazon CodeCommitでもGit LFSを利用可能で、手続きは他のGitホスティングサービスとほぼ同様です。

### 1-3-1 LFSの追跡開始
まず、追跡する大きなファイルの拡張子を指定します。例えば、`*.psd`ファイルを追跡したい場合：

![img](/mosaic-code.jpg)

このコマンドにより`.gitattributes`ファイルに追跡情報が追加されます。これにより、指定したファイルタイプがすべてLFSによって管理されます。

### 1-3-2 CodeCommitリポジトリへのプッシュ
大容量のファイルをLFSで管理した状態でリポジトリにプッシュします。

![img](/mosaic-code.jpg)

CodeCommitがLFSをサポートしているため、以上の操作で大きなファイルも問題なくアップロードされます。

## 1-4 LFS運用上の注意点
LFSを使う際の運用上の注意点について説明します。

1. **ストレージコスト**: LFSを利用するとストレージ使用量が増加します。AWS CodeCommitでは別途データ転送と保存コストが発生する可能性がありますので、予算に対する考慮が必要です。

2. **LFSバージョンの対応**: Git LFSのバージョンが古い場合、互換性が失われることがあります。環境が最新のLFSバージョンを使用していることを確認してください。

3. **一斉導入**: チームメンバー全体がLFSを正しく設定していることが重要です。一部のメンバーがLFSを使っていないと、ポインタファイルそのものがコミットされてしまうことがあります。

4. **ファイルサイズの監視**: LFSにより大容量ファイルの管理が容易になりますが、許容できるファイルサイズをチーム全体で運用ルールとして設定しておくと混乱を避けられます。

## 1-5 まとめ
Git LFSは、Gitで大きなファイルを効率的に扱うための非常に便利なツールです。Amazon CodeCommitとの融合で、よりシームレスなソース管理が実現可能になります。ストレージのコストとメンバー全員での設定が完了すれば、大容量ファイルが絡むプロジェクトでも十分なパフォーマンスで開発を進めることが可能になります。大型プロジェクト展開時には、是非LFSを活用してみてください。 [cv:issue_marketplace_engineer]

# CodeCommitにおけるLFS（Large File Storage）運用のポイント

## 目次
1. 1-1 Git LFSの概要
2. 1-2 LFSの設定方法
   - 1-2-1 LFSのインストール
   - 1-2-2 LFSの初期設定
3. 1-3 CodeCommitへのLFSの適用
   - 1-3-1 LFSの追跡開始
   - 1-3-2 CodeCommitリポジトリへのプッシュ
4. 1-4 LFS運用上の注意点
5. 1-5 まとめ

## 1-1 Git LFSの概要
Git Large File Storage（LFS）は、Gitが通常苦手とする大規模なファイルを効率的に管理するための拡張機能です。通常のリポジトリ運用では、大きなバイナリファイルが頻繁に更新されるとリポジトリが肥大化し、クローンやプッシュ、フェッチの速度に影響を及ぼします。LFSはこれを解決すべく、大きなファイルを外部ストレージに保存し、リポジトリ内にはポインタを保持する仕組みを持っています。

## 1-2 LFSの設定方法
Git LFSを使用するには、まず環境にLFSをインストールする必要があります。

### 1-2-1 LFSのインストール
LFSのインストールは非常に簡単で、大抵のパッケージ管理ツールを通じて行えます。以下に代表的な例を示します。

#### macOS（Homebrew使用）
```bash
brew install git-lfs
```

#### Windows（Chocolatey使用）
```bash
choco install git-lfs
```

#### Linux
多くのディストリビューションで利用可能です。Debian系の場合：
```bash
sudo apt-get install git-lfs
```

インストールが成功したら、次にLFSを有効化します。

### 1-2-2 LFSの初期設定
LFSを使い始めるにはリポジトリで一度だけ初期化が必要です：

```bash
git lfs install
```

このコマンドは、あなたのユーザー環境またはリポジトリにLFSを設定します。

## 1-3 CodeCommitへのLFSの適用
Amazon CodeCommitでもGit LFSを利用可能で、手続きは他のGitホスティングサービスとほぼ同様です。

### 1-3-1 LFSの追跡開始
まず、追跡する大きなファイルの拡張子を指定します。例えば、`*.psd`ファイルを追跡したい場合：

```bash
git lfs track "*.psd"
```

このコマンドにより`.gitattributes`ファイルに追跡情報が追加されます。これにより、指定したファイルタイプがすべてLFSによって管理されます。

### 1-3-2 CodeCommitリポジトリへのプッシュ
大容量のファイルをLFSで管理した状態でリポジトリにプッシュします。

```bash
git add .gitattributes
git add largefile.psd
git commit -m "Add large PSD file with LFS"
git push origin main
```

CodeCommitがLFSをサポートしているため、以上の操作で大きなファイルも問題なくアップロードされます。

## 1-4 LFS運用上の注意点
LFSを使う際の運用上の注意点について説明します。

1. **ストレージコスト**: LFSを利用するとストレージ使用量が増加します。AWS CodeCommitでは別途データ転送と保存コストが発生する可能性がありますので、予算に対する考慮が必要です。

2. **LFSバージョンの対応**: Git LFSのバージョンが古い場合、互換性が失われることがあります。環境が最新のLFSバージョンを使用していることを確認してください。

3. **一斉導入**: チームメンバー全体がLFSを正しく設定していることが重要です。一部のメンバーがLFSを使っていないと、ポインタファイルそのものがコミットされてしまうことがあります。

4. **ファイルサイズの監視**: LFSにより大容量ファイルの管理が容易になりますが、許容できるファイルサイズをチーム全体で運用ルールとして設定しておくと混乱を避けられます。

## 1-5 まとめ
Git LFSは、Gitで大きなファイルを効率的に扱うための非常に便利なツールです。Amazon CodeCommitとの融合で、よりシームレスなソース管理が実現可能になります。ストレージのコストとメンバー全員での設定が完了すれば、大容量ファイルが絡むプロジェクトでも十分なパフォーマンスで開発を進めることが可能になります。大型プロジェクト展開時には、是非LFSを活用してみてください。 

CodeCommitにおけるLFS（Large File Storage）運用のポイント

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