インフラエンジニアの年収相場は?1000万円稼ぐ年収アップの方法や必要なスキルを解説

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2024年03月21日 12:36

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  • インフラエンジニアとして1000万円稼げるの?

インフラエンジニアにこれからなることを考えている人にとっては、どれくらい稼げるのかというのは気になるポイントなのではないでしょうか?そこで今回の記事では、インフラエンジニアの年収相場や仕事内容、1000万円稼ぐための年収アップの方法について詳しく解説していきます。

この記事を最後まで読めば、インフラエンジニアの平均年収相場から年収をアップする方法まで把握できるので長く活躍して稼ぎたいと考えているエンジニアにとっては必見の内容です。

インフラエンジニアの仕事内容

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インフラエンジニアがどれくらい稼げるのかというのを知る前に、まずは基本的な仕事内容がどういうものなのかについて見ていきましょう。インフラエンジニアの主な仕事内容は以下の通りです。

  • 要件定義
  • ネットワークの設計・構築・運用・保守
  • ハードウェアの調達・設置・設定・運用・保守
  • ミドルウェアのインストール設定・構築・運用・保守
  • 障害の対応

ネットワークエンジニアは主にネットワークに関して、サーバーサーバーエンジニアはサーバーを専門的に対応するのに対して、インフラエンジニアはネットワークやサーバー、ミドルウェアなど幅広い領域を担当します。そのため、他のエンジニア職でキャリアを積んでから、インフラエンジニアになるという人も多いです。具体的な仕事内容について以下で詳しく見ていきましょう。

要件定義

要件定義とは、社内やクライアントからの要望のヒアリング、課題解決の提案などを指します。プロジェクトが発足する際の最初の工程で、要件定義がうまくできているかどうかによってその後の工程に大きく影響してきます。プロジェクト全体を考えて要件定義ができるインフラエンジニアは重宝されるでしょう。

ネットワークの設計・構築・運用・保守

インフラエンジニアは、必要なネットワークのスペックに関する算出や、システムの要求を満たす機器やサービスの導入構築などを行います。具体的には、ルーターやファイアウォール、スイッチやロードバランサなどの機器の設置やケーブルリンク、コンフィグ作業などを行うのがインフラエンジニアの主な仕事内容です。

ネットワークの設計や構築に関しては、正常なインフラ構築のためには必要不可欠のものです。これが正常に行われていない場合、些細なトラブルでシステムがダウンしてしまったり、障害が起きてシステムが利用できなくなってしまったりします。

このためネットワーク関連の設計から保守作業に関しては、インフラエンジニアの中でも知識やスキルが優れており、経験豊富な人材が担当する仕事と言えるでしょう。

ハードウェアの調達・設置・設定・運用・保守

ネットワークの設計から保守だけではなく、ハードウェアの調達や設置、実際に導入する際の設定や運用、保守作業まで行うのもインフラエンジニアの仕事です。具体的にはラックへのサーバーのマウント作業やリスクの追加、各PCのパーテーション設定や吐き気とのケーブリング、UPSなどの非常用電源の設置を行います。

プロジェクトやクライアントによって必要な機器がどれかという選定も重要な仕事の一つであり、求められている要件を正確に把握した上でそれを満たすものを選ばなければいけません。そのためプログラミングスキルなどだけではなく、ハードウェアに関する知識などもインフラエンジニアは身につける必要があります。

OSの設定・運用・保守

ハードウェアへのOSのインストールや更新作業だけではなく、リモート接続の設定や自動更新作業、ログ関連の設定などを行うのもインフラエンジニアの業務内容の一つです。

サーバーOSではWindowsとLinuxが多いので、最低限これらのOSの知識に関しては身につける必要があります。また最近ではクラウドシステムを利用する企業も増えており、クラウドに関する知識やサーバー仮想化に関する知識と技術なども必要です。

ミドルウェアのインストール設定・構築・運用・保守

ミドルウェア領域では、MySQL、PostgreSQL、Oracleなどのデータベースソフトの需要が高く、SQLの知識も必要になることがあります。

必要に応じてウェブサーバーやメールサーバー、DNSサーバーなどの目的に対応したミドルウェアや、セキュリティ証明書などのインストール・設定作業も行います。

障害の対応

社内ネットワークが繋がらなくなってしまったり、システム障害などでトラブルが生じてしまったりする場合に対応するのもインフラエンジニアの仕事です。

運用や保守の担当者がトラブル時に駆り出されるケースが多いものの、対応の仕方を間違ってしまうとより大きなトラブルに発展してしまう可能性があるので、基本的には優れたスキルや豊富な経験を持ち合わせたインフラエンジニアが求められます。

他のエンジニアとの違い

エンジニアという職業には、インフラエンジニアの他にもフロントエンジニアやネットワークエンジニアなど様々な種類が存在します。それぞれの種類の違いや特徴についてまとめたので、インフラエンジニアと他のエンジニアの違いを把握する上での参考にしてください。

エンジニアの種類主な業務内容
バックエンドエンジニア・サーバー構築やプログラム開発、保守運用などが主な業務内容のエンジニアのこと
・フロントエンジニアとは異なり、画面に表示されないシステムの部分を構築するのが仕事
フロントエンジニア・各種サービスの中でユーザーが目にする部分を構築するのが主な業務内容のエンジニアのこと
・利用しているWebアプリケーションのホーム画面やログイン画面などはフロントエンジニアが開発するケースが多い
ソフトウェアエンジニア・ソフトウェアの設計や開発、プログラミングなどソフトウェアに関して様々な分野に関係しているエンジニアのこと
Webエンジニア・WebサイトやECサイトなどで使用する機能の開発や、ITシステム・アプリケーションなどの設計・開発、安定して稼働するように行う運用・保守などWeb開発全般を幅広く行うエンジニアのこと
ネットワークエンジニア・ネットワークの設計から要件定義、構築、保守・監視、運用などを行うエンジニアのこと
セキュリティエンジニア・システムの不正利用やサイバー攻撃などを防ぐためのシステム開発を行うエンジニアのこと

インフラエンジニアの種類

上記で紹介したネットワークエンジニアやセキュリティエンジニアに関しては、インフラエンジニアの一部として分類される場合もあります。代表的なインフラエンジニアの職種と業務の概要について、以下にまとめたので参考にしてください。

エンジニアの種類主な業務内容
クラウドエンジニア・クラウド上でサーバー設計や構築、ネットワークの点検や整備などを行うエンジニアのこと
データベースエンジニア・主にデータベースの開発や運用を行うエンジニアのこと
サーバーエンジニア・サーバー機器の選定や調達、システムで稼働するための設定などを行うエンジニアのこと
ネットワークエンジニア・ネットワークの設計から要件定義、構築、保守・監視、運用などを行うエンジニアのこと
セキュリティエンジニア・システムの不正利用やサイバー攻撃などを防ぐためのシステム開発を行うエンジニアのこと

インフラエンジニアの年収相場はどれくらい?

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インフラエンジニアの平均年収相場がどれくらいなのか、以下で詳しく見ていきましょう。

インフラエンジニアの平均年収相場

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引用:インフラエンジニアの仕事の平均年収は516万円-求人ボックス

「求人ボックス給料ナビ」が公開しているデータによると、日本で正規雇用されているインフラエンジニアの平均年収は516万円であることがわかっています。一方で、派遣社員の平均時給は平均約2,295円であり、これは月給換算すると約43万円です。

一方で厚生労働省が発表している「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、インフラエンジニアの平均年収は660万4,000円であることがわかりました。
引用:賃金構造基本統計調査/令和4年賃金構造基本統計調査一般労働者産業大分類|e-Stat

同年度における全産業平均の年収が約496万であったことと比較すると、日本におけるインフラエンジニアの平均年収相場はかなり高いといえるでしょう。もっとも、インフラエンジニアは個人のスキルや経験が重要視される仕事です。

それまでどのような経験を積んできたのか、習得しているスキルはどれくらいのレベルなのかによって得られる年収は異なってきます。インフラエンジニアになって年収アップを実現したい、もしくは現在インフラエンジニアであり年収アップを狙っているを考えているのであれば、積極的にスキルアップをすることが重要です。

インフラエンジニアの年齢ごとの平均年収相場

ここまで解説してきたように、インフラエンジニアはその人の保持しているスキルや積んできた経験が重要視される仕事です。そのため平均的には年齢を重ねると年収も高くなる傾向があり、厚生労働省が発表している賃金構造基本統計調査でもそのような結果が出ていました。

「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、インフラエンジニアの20代の平均年収相場は以下の通りとなっています。

  • 20代前半:約376万円
  • 20代後半:約514万円

特に20代は新卒の社員も数多く含まれるので、他の年代と比較しても平均年収が低くなっているのが特徴です。このような数字を見ても、インフラエンジニアはスキルや経験が収入に直結する仕事である一方で、未経験でも挑戦しやすい職業であることがわかります。

次に30代の平均年収相場について見ていきましょう。30代の平均年収相場は以下の通りです。

  • 30代前半:約647万円
  • 30代後半:約730万円

30代ではインフラエンジニアの年収相場をほとんど変わらなかったり、それ以上の収入をもらえたりといったケースも増えてきます。特に最新技術を積極的に学んできた人と、それ以外の人では年収に大きく差がつくと言っても良いでしょう。

特に30代は他の仕事から転職するというケースも多いので、年収の幅は20代よりも大きくなっているのが特徴となっています。

一方で40代の場合、単純にエンジニアとしてだけではなくプロジェクトマネージャーやチームリーダーとして活躍するケースも多いです。40代のインフラエンジニアの年収相場は以下の通りとなっています。

  • 40代前半:約738万円
  • 40代後半:約759万円

インフラエンジニアになったとしてもチームリーダーになる場合、企業全体の方針やメンバーのマネジメント能力というのも求められます。場合によっては、能力が評価されてより良い給料をもらえるという可能性もあるでしょう。

インフラエンジニアの年収が良い理由

近年では、多くの企業がITツールやネットワークを使って事業を展開するようになりました。特に地盤となるITシステムに関しては、業務をより効率的に進める上で最も重要な役割を果たしていると言っても良いでしょう。

仮に、このシステムが突然利用できなくなってしまったり、システムの通信速度が遅くなって業務に支障がきたしてしまったりすると企業として大きな損害を受けてしまいます。そしてこのトラブルを直すことができる存在がいない場合、長期間にわたって多くの業務やサービスが停止してしまうでしょう。

インフラエンジニアはシステムの設計から運用や保守まで幅広い業務を行うのはもちろんのこと、想定していないこのようなトラブルや問題が発生した時に対応する仕事となっています。そのためIT業界の中でも特に需要のある仕事と言ってもよく、その分年収も高くなっているのが特徴です。

特に最近では確かなスキルや豊富な経験を持ち合わせたエンジニアは常に市場で求められており、給料が低いと優秀な人材はより良い環境を求めて他社に移りやすい売り手市場となっています。このような背景もあり、近年ではインフラエンジニアの平均年収相場は一般の会社員と比べても高くなりがちなのです。

未経験の場合の年収相場は?

システムトラブルや問題が発生した際に対応することが必要であるため、インフラエンジニアは確かなスキルと経験を持ち合わせてなければいけません。もっとも保守・運用など比較的簡単な業務については、エンジニア経験のない未経験の人であったとしても対応することが可能です。

もっとも過去に実務経験がある人を比べると給料水準は低くなっています。一方で未経験であったとしてもスキルさえあれば給料が上がりやすい職種であるため、これからインフラエンジニアになろうと考えている人はネットワークやサーバーなどの知識を覚えておくと良いでしょう。

また将来のキャリアを見据えて、早い段階からスキルアップを図ったり、継続的な学習を行ったりすることが重要です。

インフラエンジニアが年収アップを実現するために必要なスキル

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日本人の平均年収相場よりも高い給料をもらえる可能性の高いインフラエンジニアですが、より市場価値を高めて年収アップを実現するためにはインフラエンジニアに必要なスキルを身につけることが重要です。

ここではインフラエンジニアにとって必要な5つのスキルを紹介していきます。自分にとって足りないものは何なのか、逆に優れているものは何なのかを確認して、どのようなスキルを磨けば良いのか判断する上での参考にしてください。

セキュリティに関連するスキル

セキュリティなどに関連する業務を行うセキュリティエンジニアに関しても、インフラエンジニアの1つの種類として含まれる職種です。そのためインフラエンジニアとしての市場価値を高めるためには、セキュリティに関連した知識を習得することも必要です。

コミュニケーション能力

インフラエンジニアと聞くと常にパソコンと向き合っているイメージを持つ方も多いかもしれませんが、実はコミュニケーションを頻繁に取る仕事でもあります。

プロジェクトチームのメンバーやクライアントとのやり取り、関連する部署や外注先へ必要な説明などを行わなければなりません。元も営業トークなどを行う機会はほとんどないので、必要な情報を分かりやすく伝えることのできる能力さえあれば十分とも言えます。

クラウドサーバーに関する知識やスキル

上記でもクラウドを使ったネットワーク構築が主流になりつつあり、多くの企業がクラウド関連のスキルや知識を身につけているエンジニアを求めるようになったことは解説してきました。そのため、既存のインフラエンジニアに対してもクラウドサーバーに関する運用や保守の案件が増えつつあります。

オンプレミス型が主流の時代では、運用保守担当者はWindowsやLinuxの知識とスキルがあれば問題ありませんでした。近年は、AzureやAWSなど主要なクラウドサーバーの知識とスキルが求められるようになっています。

インフラの設計スキル

設計などを行うインフラエンジニアに関しては、インフラ自体を設計スキルというのも必要です。インフラ設計のスキルを取得するためには、公開講座や書籍などを活用しましょう。

インフラの設計と聞くと習得難易度が高いようにも思えますが、どのように設計するかどうかは書籍などにやり方が多く提供されており学習ハードルは必ずしも高くありません。特に将来的に運用保守だけではなくキャリアアップを目指しているという人は、上流工程でもあるインフラ設計スキルは必ず身につけておきましょう。

ソフトウェアに関するスキル

アプリケーションやミドルウェア、OSなどサーバー上で稼働するソフトウェアというのは数多く存在します。インフラエンジニアは、これらのソフトウェアに関するスキルに関しても身につけておく必要があります。

特に、データベースやOS、アプリケーションサーバーなどミドルウェアに関する知識は必要不可欠です。仮にサーバーのパフォーマンスなどが著しく劣化するトラブルが発生してしまった場合、インフラエンジニアはどのような原因で起きたのか調査しなければいけません。

ソフトウェアが要因でこういった問題が起きる場合もあるので、適切に対応するためにもソフトウェアに関する知識やスキルは必ず身につけておきましょう。

インフラエンジニアの収入アップに有益なおすすめの資格

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ここではインフラエンジニアの収入アップに有益なおすすめの資格について紹介していきます。ここで紹介する資格を取得することによって、収入アップはもちろんのこと、就職や転職の際に自分自身のスキルを客観的に証明することができます。

それにより就職や転職がスムーズに進む可能性があるので、これからインフラエンジニアを目指すという人にも必見の内容です。

ITパスポート試験

ITパスポートとは、国家試験である情報処理技術者試験のうちの1つです。試験では、ITに関係する基礎的な知識を網羅的に取得できているかが問われます。

IT系の国家試験では入門レベルに相当するもので、ソフトウェアエンジニアとして働いている人だけではなく、幅広い職種の社会人や学生が受験している人気の資格です。ITパスポートを取得することで、ITに関する基礎的な知識があることを客観的に証明できます。

また仕事をする上で最低限必要な知識も身につけることができるので、まずはIT関連の必要な知識を身につけたいという人におすすめの資格です。

なお、ITパスポート試験の合格率は平均すると毎年50%前後で、2人に1人の割合で合格しています。数多くある国家試験の中では高い合格率であり、難易度はそこまで難しくないと言えるでしょう。最年少の合格者は7歳の小学1年生で、合格者の平均年齢は約29.6歳と発表されています。

参考:iパスとは

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験とは、IT業界で働く上で必要な基本的な知識や技能が問われる「経済産業省認定」の国家資格です。基本情報技術者試験の学習を通して、日本で求められるデジタル人材に必要な知識や技能はおおよそ身につけることができます。

情報技術系の国家資格の中でも、基本情報技術者試験は「デジタル人材の登竜門」とも言われており、IT関連の資格取得を志す人はまずこの資格からはじめるという人も多いです。2023年からは通年形式で試験が行われるようになり、忙しい人でも好きなタイミングで試験を受けられるようになりました。

経済産業省の発表によると、基本情報技術者試験の合格率は約25.4%前後です。毎年約10万人前後の受験者がおり、約4人に1人が合格している計算となります。もっとも、近年の試験では合格率が約40%近くまで伸びており、他の情報系国家資格と比べても難易度は低めと言えるでしょう。
参考:基本情報技術者試験|IPA独立行政法人情報処理推進機構

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験とは、経済産業省が管轄しているIPA(情報処理推進機構)によって実施されている国家試験です。IPAによると、応用情報技術者試験の対象となる人は「高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能を持ち、高度IT人材としての方向性を確立した者」です。

一見すると難しそうに見える試験ですが、過去の合格率は平均約22%前後となっています。これは、受験者の5人に1人が合格している計算です。簡単な難易度の試験とは言えませんが、他の難易度の高い国家資格と比べると挑戦しやすい資格と言えるでしょう。

オラクルマスター

オラクルマスターとは「OracleDatabase」に関する技術を認定するベンダー資格です。試験では、主にデータベースの管理や運用、SQLに関連する問題が出題されます。

オラクルマスターは、2003年に世界共通の資格基準となり、日本だけではなく海外のすべての国や地域で評価される資格となりました。そのため、将来的に日本だけではなく海外で活躍できるエンジニアになりたいという人におすすめの資格と言えるでしょう。

オラクルマスターの試験に合格することで、専門の知識が身についたり、世界でトップシェアのデータベースを高いレベルで扱えるようになったりします。

AWS認定

AWS(AmazonWebServices)認定は、Amazonのクラウドサービスに関する専門知識やスキルを証明するベンダー資格です。試験の種類はレベルや内容によって細かく分けられており、自分自身のスキルや技術の状態によって受験するものを選ぶことができるのもAWS認定の特徴です。

インフラエンジニアとしてキャリアアップを目指しているのであれば、PROFESSIONAL、SPECIALTYなどを選択すると転職などの際に有効活用できるでしょう。

Linux技術者認定資格(LinuC)

Linux技術者認定資格(LinuC)はLinuxに関するスキルを問う資格試験です。LinuxはサーバーOSとしては定番のものなので、資格を取得することで仕事に活かしやすいといえます。

Linuxはレベル1から3に分かれており、レベル1は入門者向けの簡単なレベルですが、レベル3はエンジニアとしての実務経験と知識が求められる難易度です。

ITストラテジスト試験

ITストラテジスト試験は、IPAが実施している国家試験の一つです。情報処理技術者試験の中でも最難関の資格と言われており、試験では情報処理に関する知識や技能が問われます。

合格率は平均すると約15%前後となっており、受験者数が約4500人前後であるのに対して合格者数は600人から700人程度です。一般的に難しいと言われている司法試験の合格率が約30%前後、公認会計士試験の合格率が約10%前後であることを踏まえると、ITストラテジスト試験は難関資格と言えるでしょう。

システムアーキテクト試験

システムアーキテクト試験とは、IPAが実施している国家試験の一つです。そもそもシステムアーキテクトとは、クライアントやコンサルタントが描いているビジネスモデルを実現させるために、どのようなシステムを構成していくか考える役割を担っている職種です。

具体的には、エンジニアが設計するためのルール作りや、システムの基本設計を考えるところから担当します。そのため、全体を見通したシステム設計する高度なスキルが必要不可欠です。

システムアーキテクト試験の合格率は、平均で約15%前後となっており、他の国家試験と比べても難易度の高い試験と言えるでしょう。

プロジェクトマネージャ試験

プロジェクトマネージャー試験とは、プロジェクトの責任者として現場を統括・計画・実行・管理する人を対象とした試験で、情報処理推進機構が実施している国家資格の一つです。

Web解析士と同様にインフラエンジニアには関係ないようにも見える資格ですが、こちらもプロジェクトマネージャーなどにキャリアチェンジやキャリアアップを考えている人にとっては、将来的に役立つ資格といえるでしょう。

インフラエンジニアはきつい仕事なのか?

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いくら年収が良かったとしても、あまりにもブラックなのであればインフラエンジニアになることは避けたいと考えている人も多いかもしれません。ここでは、インフラエンジニアがきつい仕事であると言われがちな理由について詳しく紹介していきます。

単純に残業が多い

インフラエンジニアがきついと言われる理由として、単純に残業が多いことが挙げられます。インフラエンジニアの主な仕事は、システムに不備があった時の対応や保守・運用などです。

メンテナンスなどはユーザーが使っていない時間に行う必要があるので、夜の時間帯に業務を行わなければならない場合もあります。そのため単純に残業が多いことから、インフラエンジニアはきつい仕事であると言われがちです。

スキルや経験で業務量に差がついてしまうから

インフラエンジニアは、ネットワークやサーバー、ミドルウェアなど幅広い領域を担当します。そのため、他のエンジニア職でキャリアを積んでから、インフラエンジニアになるという人も多いです。仮に未経験からインフラエンジニアになった場合、スキルや経験の差があることから業務量や行う業務の内容についても差がついてしまいます。

優れたスキルや豊富な経験を持ち合わせた人に業務量が集中しがちなので、仮にまだ経験の浅い状態の場合はなかなか自分がしたい仕事が回ってこなかったり、思うように経験が積めなかったりといった場合もあるでしょう。

ミスが許されないから

インフラエンジニアはミスが許されない仕事でもあります。適当な仕事をしてミスしてしまうと、サーバーやシステムエラーに繋がってシステムが使えなくなってしまい、企業に大規模な損害を招く可能性もあるので注意が必要です。

マニュアルをきちんと理解した上で、論理的に一つ一つの手順を確認しながらミスなく進めていく作業がインフラエンジニアには求められます。特に経験や勘に頼りすぎてしまったり、簡単だからと言ってルールを無視してしまったりしがちな人はインフラエンジニアにはあまり向いていないと言えるでしょう。

想定していないトラブルに対応する費用があるから

インフラエンジニアの領域であるシステムやサーバーにエラーが生じてしまった場合、大規模なエラーや損害を招いてしまう可能性があります。

そのようなことを防ぐためには、次のようなスキルが求められます。

  • 生じたトラブルによって影響が及んでいる場所をすぐに特定するスキル
  • 生じたエラーやトラブルの原因を正しく究明して解決するスキル
  • 間違った対応やいい加減な対応をして新たな問題を招かない

このようなスキルや経験について持ち合わせていれば、想定していなかったトラブルに直面したとしても落ち着いて対応すれば、インフラエンジニアであれば対処することが可能です。

インフラエンジニアとして年収1000万円を目指すためのキャリアプラン

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ここまで解説してきたように、大変な仕事ではありながらも高収入を得られることからインフラエンジニアは非常に人気のある仕事のうちの一つです。それではインフラエンジニアとして働きながら、年収1000万円を目指すことは可能なのでしょうか?

年収1000万円を目指すのであれば、次のようなキャリアプランを構築すると良いでしょう。

  • 自分のスキルや知識を底上げするために資格を取得する
  • 現場でスキルや経験を磨く
  • 他の領域に関するスキルや経験を磨いてキャリアアップやキャリアチェンジを狙う

インフラエンジニアとして働きながらキャリアアップやキャリアチェンジを狙う際には、ITコンサルタントやプロジェクトマネージャーなどの管理職や、専門職としてのスペシャリストを目指すのが良いでしょう。こういった関連した仕事であれば、それまで培ってきたインフラエンジニアとしての知識やスキルを活用することが可能です。

このように順を追ってスキルや知識を磨くことで、年収1000万円を達成できるようになれるのも、インフラエンジニアとして働く上での魅力的なポイントと言えます。

まとめ|インフラエンジニアの年収相場

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今回はインフラエンジニアの年収相場を中心に、仕事内容や年収アップの方法、収入アップのためにはどのようなスキルや資格が必要なのかについて解説してきました。

仕事の性質上責任が重くきつい仕事であるのは否めませんが、それでもインフラエンジニアは社会的にも重要度の高くやりがいのある仕事です。また他の仕事と比較しても稼ぐことができるのも魅力的なポイントであり、しっかり計画を持ってキャリアを歩めば年収1000万円を達成することも難しくありません。

もっともそのためにはインフラエンジニアとして必要なスキルや経験を身につけるだけではなく、他の領域やビジネスに関するスキルについても積極的に習得する必要があります。今回解説してきた内容を参考にして、インフラエンジニアとして働きながらキャリアアップやキャリアチェンジを狙うためのスキルを習得してみたり、資格を取ってみたりしてみてはいかがでしょうか?

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