# Java EclipseでCucumberを利用する方法

## 目次

1. はじめに

2. Cucumberとは

3. Java Eclipse環境の準備

    1. Eclipseのインストール

    2. Java開発環境の設定

4. Cucumberのインストール方法

    1. 必要なプラグインの追加

    2. Mavenプロジェクトの作成

    3. pom.xmlへのCucumber依存関係の追加

5. Cucumberの基本的な使用方法

    1. フィーチャーファイルの作成

    2. ステップ定義ファイルの作成

    3. ランナークラスの作成と実行

6. Cucumberを用いたテストの自動化

    1. BDD (Behavior Driven Development)の概念

    2. テストケースの作成

7. 実践的なTips

    1. デバッグ方法

    2. 高度なCucumberオプション

8. まとめ

## 1. はじめに

Cucumberは、開発者と非技術者が共同でソフトウェアの振る舞いを定義するための強力なツールです。特に、Java環境で人気のEclipseと組み合わせることで、効率的なテスト駆動開発を実現できます。本記事では、Java EclipseでCucumberをセットアップし、利用する方法を具体的に解説します。

## 2. Cucumberとは

Cucumberは、ソフトウェアの振る舞いを自然言語で記述できるテストフレームワークです。Gherkin言語を使用して、仕様書をテストケースとして活用できます。この特性により、ビジネスアナリストや顧客とも密接に協働できます。

## 3. Java Eclipse環境の準備

### 3-1. Eclipseのインストール

EclipseはJava開発の定番IDEです。以下の手順でEclipseをインストールします。

- [Eclipseの公式サイト](https://www.eclipse.org/downloads/)にアクセスし、最新版の「Eclipse IDE for Java Developers」をダウンロードします。

- ダウンロードしたインストーラを起動し、指示に従ってインストールします。

### 3-2. Java開発環境の設定

Eclipseを使用するには、Java Development Kit (JDK) のインストールが必要です。

- [Oracleのサイト](https://www.oracle.com/java/technologies/javase-jdk11-downloads.html)からJDKをダウンロードし、インストールします。

- Eclipseを起動し、「Window > Preferences > Java > Installed JREs」でインストールしたJDKを追加します。

## 4. Cucumberのインストール方法

### 4-1. 必要なプラグインの追加

EclipseでCucumberを使用するためには、Cucumber Eclipse Pluginのインストールが必要です。

- Eclipseの「Help > Eclipse Marketplace」で「Cucumber Eclipse Plugin」を検索し、インストールします。

### 4-2. Mavenプロジェクトの作成

CucumberはMavenプロジェクトで使用することが一般的です。

- Eclipseで「File > New > Other...」から「Maven Project」を選択し、プロジェクトを作成します。

### 4-3. pom.xmlへのCucumber依存関係の追加

Cucumberを利用するための依存関係を`pom.xml`に追加します。

```xml

<dependencies>

    

    <dependency>

        <groupId>io.cucumber</groupId>

        <artifactId>cucumber-java</artifactId>

        <version>7.0.0</version>

        <scope>test</scope>

    </dependency>

    <dependency>

        <groupId>io.cucumber</groupId>

        <artifactId>cucumber-junit</artifactId>

        <version>7.0.0</version>

        <scope>test</scope>

    </dependency>

    

    <dependency>

        <groupId>junit</groupId>

        <artifactId>junit</artifactId>

        <version>4.13.2</version>

        <scope>test</scope>

    </dependency>

</dependencies>

```

## 5. Cucumberの基本的な使用方法

### 5-1. フィーチャーファイルの作成

フィーチャーファイルはソフトウェアの振る舞いを定義する場所です。

- Eclipseでプロジェクト内に`src/test/resources`ディレクトリを作成し、その中に`HelloWorld.feature`という名前のファイルを作成します。

```gherkin

Feature: Hello World feature

  Scenario: Print Hello World

    Given I have a configured Cucumber-java project

    When I run the test

    Then I should see "Hello World" in the output

```

### 5-2. ステップ定義ファイルの作成

ステップ定義ファイルでは、フィーチャーファイルで記述されたステップに対応するコードを記述します。

- `src/test/java`ディレクトリに`StepDefinitions.java`というJavaクラスを作成します。

```java

import io.cucumber.java.en.*;

public class StepDefinitions {

    @Given("I have a configured Cucumber-java project")

    public void i_have_a_configured_cucumber_java_project() {

        // ステップの初期化コード

    }

    @When("I run the test")

    public void i_run_the_test() {

        // テストを実行するコード

    }

    @Then("I should see {string} in the output")

    public void i_should_see_in_the_output(String string) {

        System.out.println(string);

    }

}

```

### 5-3. ランナークラスの作成と実行

ランナークラスはCucumberテストを実行するためのエントリポイントです。

- `src/test/java`に`RunCucumberTest.java`というクラスを作成します。

```java

import org.junit.runner.RunWith;

import io.cucumber.junit.Cucumber;

import io.cucumber.junit.CucumberOptions;

@RunWith(Cucumber.class)

@CucumberOptions(plugin = {"pretty"},

                 features = "src/test/resources")

public class RunCucumberTest {

}

```

- `RunCucumberTest`クラスを右クリックして「Run As > JUnit Test」で実行します。

## 6. Cucumberを用いたテストの自動化

### 6-1. BDD (Behavior Driven Development)の概念

BDDはソフトウェア開発において、ユーザーの期待する結果に基づいてコードを書く手法です。CucumberはこのBDDの原則をサポートしており、開発者とビジネスユーザー間の強力なコミュニケーションツールとして機能します。

### 6-2. テストケースの作成

フィーチャーファイルとステップ定義ファイルを追加することで、包括的なテストケースを作成できます。複雑なテストシナリオも、分かりやすく管理可能です。

## 7. 実践的なTips

### 7-1. デバッグ方法

Eclipseでは、通常のJavaプログラムと同じようにCucumberテストをデバッグできます。ブレークポイントをステップ定義ファイルに設置し、デバッグモードで実行してください。

### 7-2. 高度なCucumberオプション

Cucumberには、タグによるシナリオのフィルタリングやレポート生成などの高度なオプションが用意されています。以下はタグを利用した例です。

```java

@CucumberOptions(

    features = "src/test/resources",

    plugin = {"pretty", "html:target/cucumber-reports"},

    tags = "@important"

)

```

## 8. まとめ

本記事では、Java Eclipse環境でCucumberをセットアップし、利用する一連の流れを説明しました。EclipseとCucumberを組み合わせることで、洗練されたテスト駆動開発が可能となります。Cucumberの強力な機能を活用し、開発とテストをシームレスに進めましょう。

Java EclipseでCucumberを利用する方法

目次

続きを読むには単価診断を受けてください（30秒）