# Cloud MonitoringでVMインスタンスの起動停止を監視する方法

## 目次

1. イントロダクション

2. 1-1 Cloud Monitoringとは

3. 1-2 VMインスタンスの重要性

4. 2-1 Cloud Monitoringのセットアップ

5. 2-2 アラートポリシーの作成

6. 2-3 ダッシュボードのカスタマイズ

7. 3-1 VMインスタンスの状態チェック

8. 3-2 イベント履歴の確認

9. 4-1 通知チャネルの設定

10. 4-2 メールやSMSによる通知

11. 5-1 レポートの分析

12. 5-2 トラブルシューティング

13. まとめ

## 1. イントロダクション

クラウド環境でVM（仮想マシン）インスタンスの起動や停止をリアルタイムで監視することは、システムの健全性や効率性を保つために重要です。本記事では、Google Cloud Platform (GCP) のCloud Monitoringを使用して、どのようにしてVMインスタンスの状態を監視し、迅速に対応できる体制を構築するか、その具体的方法を詳しく解説します。

### 1-1 Cloud Monitoringとは

Cloud MonitoringはGCPが提供するモニタリングツールで、多様なリソースのパフォーマンスデータを収集し、分析するために使用可能です。このサービスは、システムの可用性とパフォーマンスを豊富なメトリクスやカスタムダッシュボードを通じて管理できます。

### 1-2 VMインスタンスの重要性

VMインスタンスは、クラウド環境における基本単位であり、アプリケーションやサービスを実行する上での基盤をなします。したがって、その起動/停止状況を常に把握し、問題が発生した場合に即座に対応することは、事業継続性を確保する上で欠かせません。

## 2. Cloud Monitoringのセットアップ

### 2-1 Cloud Monitoringのセットアップ

Cloud Monitoringの利用を開始するには、まずGCPプロジェクト内でCloud Monitoring APIを有効化しなければなりません。次の手順でセットアップを行います。

1. GCPコンソールにログインし、プロジェクトを選択します。

2. メニューバーから「[APIとサービス] > [ライブラリ]」に移動します。

3. 「Cloud Monitoring API」と検索し、有効化します。

### 2-2 アラートポリシーの作成

VMインスタンスの起動停止を監視するには、アラートポリシーを作成します。次のステップで設定します。

1. Cloud Monitoringコンソールで「アラート」を選択します。

2. 「アラートポリシーを作成」をクリックします。

3. メトリクスタイプに「Compute Engine VM Instance Status」を選びます。

4. 条件を「=」および「ステータス：TERMINATED」などに設定し、警告を発生させたい条件を追加します。

### 2-3 ダッシュボードのカスタマイズ

監視ダッシュボードをカスタマイズし、視覚的に確認しやすくします。

1. Cloud Monitoringコンソールの「ダッシュボード」を選択します。

2. 新しいダッシュボードを作成し、任意のウィジェットを追加します。

3. 「VMインスタンスの稼働率」を追加し、ステータスを可視化します。

## 3. VMインスタンスの状態チェック

### 3-1 VMインスタンスの状態チェック

Cloud Monitoringでは、VMインスタンスの状態をリアルタイムで確認可能です。これにより、インスタンスが稼働中か停止中かをすぐに見極められます。

1. メトリクスエクスプローラーを使用し、稼働中のインスタンスをフィルタリングします。

2. リソースタイプとして「GCE Instance」を選択し、状態を表示します。

### 3-2 イベント履歴の確認

過去のイベント履歴を確認することで、VMインスタンスの利用状況や、それに関連する障害を分析できます。

1. 「イベント」のセクションで、過去のインスタンスの状態変化を追跡します。

2. スパンの設定で特定の期間を指定し、詳細を確認します。

## 4. 通知チャネルの設定

### 4-1 通知チャネルの設定

一度アラートが発生した際、即座に対応できるよう通知チャネルを設定します。

1. Cloud Monitoringの「通知チャネル」を選択します。

2. 新しい通知を追加し、メールアドレスまたはSMSを指定します。

### 4-2 メールやSMSによる通知

アラートが発生すると、設定したチャネルを通じて通知が送信されます。これにより、迅速な対応が可能となります。

1. 通知チャネルに正しい連絡先が登録されていることを確認します。

2. テスト通知を実行し、確実に受信できることを検証します。

## 5. レポートの分析

### 5-1 レポートの分析

定期的に生成されるレポートを分析し、トレンドを把握することは、プロアクティブなシステム管理に欠かせません。

1. ダッシュボードの「レポート」セクションから分析レポートを入手します。

2. パフォーマンスや使用傾向に基づいて、リソースの調整を行います。

### 5-2 トラブルシューティング

インシデント発生時の迅速なトラブルシューティングは、システムの稼働を継続するために重要です。

1. アラート履歴から問題の発生箇所を特定します。

2. システムログを確認し、原因を分析します。

## まとめ

Cloud Monitoringを活用することで、Google Cloud上のVMインスタンスの起動と停止を高精度に監視し、突発的な障害に迅速に対応できます。設定はシンプルでありながら、柔軟なカスタマイズが利くため、各チームのニーズに応じた運用が可能です。特に、アラートポリシーと通知チャネルを適切に設定することで、運用負荷の軽減に寄与します。したがって、事業継続性を保つためにも、これらの設定を効果的に活用していくことを推奨します。

Cloud MonitoringでVMインスタンスの起動停止を監視する方法

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