# 目次

1. はじめに

2. 'function declared implicitly' エラーとは

    1. エラーの概要

    2. よくある原因

3. エラーの詳細な検証

    1. コンパイラのメッセージを読む

    2. 例: C言語におけるエラーの確認

4. エラーの解消方法

    1. プロトタイプ宣言を追加する

    2. 必要なヘッダーファイルをインクルードする

    3. 関数の正しい宣言と定義

5. トラブルシューティング

    1. 他の考えられるエラー原因

    2. コードの見直しとデバッグ方法

6. まとめ

## 1. はじめに

'function declared implicitly' エラーは、主にCやC++プログラムのコンパイル時に発生するエラーの1つです。このエラーは、コンパイラが関数の型や定義を認識できない場合に表示されます。この記事では、エラーの原因と解決策を具体的に解説していきます。

## 2. 'function declared implicitly' エラーとは

### 2-1. エラーの概要

'function declared implicitly' エラーは、プログラム中で呼び出した関数が事前に宣言されていないことを示すエラーです。特に、C言語では関数のプロトタイプを定義する必要があります。これを怠ると、コンパイラはその関数を暗黙的に返り値のタイプをintと仮定しますが、これが問題を引き起こします。

### 2-2. よくある原因

- 関数のプロトタイプが欠落している

- 関数が定義されたヘッダーファイルをインクルードしていない

- 関数名のスペルミスや誤ったシグネチャ

## 3. エラーの詳細な検証

### 3-1. コンパイラのメッセージを読む

エラーが発生した場合、コンパイラのエラーメッセージは非常に有益です。具体的にはどの行でエラーが発生しているのか、またそれに関連するエラーメッセージが表示されます。これを基にデバッグを進めることが重要です。

### 3-2. 例: C言語におけるエラーの確認

```c

#include <stdio.h>

void printHello();

int main() {

    printHello();

    return 0;

}

void printHello() {

    printf("Hello, world!\n");

}

```

上記のコードではエラーは発生しません。しかし、もし `void printHello();` のプロトタイプ宣言を削除した場合、コンパイラは`printHello`関数が暗黙的に使用されたとしてエラーを表示します。

## 4. エラーの解消方法

### 4-1. プロトタイプ宣言を追加する

関数を使用する前に、プロトタイプ（関数宣言）を追加することが最も簡単な解決策です。これにより、コンパイラは関数の存在とその引数の型を認識します。

### 4-2. 必要なヘッダーファイルをインクルードする

標準ライブラリ関数を使用する際には、適切なヘッダーファイルをインクルードすることが必要です。例えば、`printf`を利用する際は`#include <stdio.h>`が必要です。

### 4-3. 関数の正しい宣言と定義

関数を正しく宣言し、定義することも重要です。例えば、引数の型や数が意図したものと異なる場合、コンパイル時にエラーが発生するか、実行時に予期しない動作をする可能性があります。

## 5. トラブルシューティング

### 5-1. 他の考えられるエラー原因

- ヘッダーファイルのインクルード順序

- 条件付きコンパイルによるヘッダーファイルの排除

- 外部リンクの問題

### 5-2. コードの見直しとデバッグ方法

コード全体の見直しを行い、関数の使用場所と宣言場所を確認しましょう。また、可能ならばユニットテストやデバッガを活用して問題の箇所を特定することも有効です。

## 6. まとめ

このエラーは、前もって関数の定義を確認・宣言しないことで発生します。解決の鍵は、プロトタイプ宣言の追加と必要なヘッダーファイルのインクルードにあります。しっかりとコンパイラのメッセージを読み、問題箇所を迅速に修正することで、スムーズなコード開発が可能となります。

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