### 目次

1. JUnit 5とテストレポートの概要

2. JUnit 5でHTML形式のテストレポートを生成する方法

   - 2-1. Gradleを使用する方法

   - 2-2. Mavenを使用する方法

3. サードパーティツールでのHTMLレポート生成

   - 3-1. Surefire Plugin

   - 3-2. ReportNG

4. 実践的なセットアップ手順

5. 活用例とベストプラクティス

6. まとめ

### 1. JUnit 5とテストレポートの概要

JUnit 5はJavaプログラミング言語向けの第一級テストフレームワークです。ソフトウェア開発において、テスト結果をわかりやすく視覚化することは品質向上に重要です。HTML形式のテストレポートは、テスト結果をスプレッドシートやダッシュボードで共有するのに便利です。

### 2. JUnit 5でHTML形式のテストレポートを生成する方法

#### 2-1. Gradleを使用する方法

GradleでJUnit 5を使用するプロジェクトでは、`jacoco`プラグインを使用してHTML形式のレポートを生成できます。

```groovy

plugins {

    id 'java'

    id 'jacoco'

}

test {

    useJUnitPlatform()

}

jacocoTestReport {

    reports {

        xml.enabled true

        html.enabled true

    }

}

```

この設定により、Gradleは`build/reports/jacoco/test/html/`にHTML形式のレポートを生成します。

#### 2-2. Mavenを使用する方法

Mavenプロジェクトでは、`maven-surefire-report-plugin`を活用してHTMLレポートを生成します。

```xml

<build>

    <plugins>

        <plugin>

            <groupId>org.apache.maven.plugins</groupId>

            <artifactId>maven-surefire-plugin</artifactId>

            <version>3.0.0-M5</version>

        </plugin>

        <plugin>

            <groupId>org.apache.maven.plugins</groupId>

            <artifactId>maven-surefire-report-plugin</artifactId>

            <version>2.22.2</version>

        </plugin>

    </plugins>

</build>

```

Mavenコマンド`mvn test`と`mvn surefire-report:report`を実行すると`target/site/surefire-report.html`にレポートが出力されます。

### 3. サードパーティツールでのHTMLレポート生成

#### 3-1. Surefire Plugin

Apache MavenのSurefire Pluginは、テストレポートの生成に広く使用されており、設定は非常にシンプルであることが特長です。

#### 3-2. ReportNG

ReportNGは、既にMavenプロジェクト内でテスト報告書をスタイリッシュに出力することで定評があります。

### 4. 実践的なセットアップ手順

実際の環境でこれらのツールをセットアップする手順は、プロジェクトのビルドツールやテスティングの要件に依存します。ここで紹介した設定を基に、各プロジェクトの特性に合わせてカスタマイズしてください。

### 5. 活用例とベストプラクティス

HTML形式のテストレポートは、CI/CDパイプラインの一部として利用するのが最も効果的です。各ビルドステージで自動生成されるレポートは、開発者やQAエンジニアにリアルタイムのフィードバックを提供します。

### まとめ

JUnit 5のHTMLレポートを自動生成することで、プロジェクトのテスト結果を視覚化し、エンジニアリングプロセスを効率化できます。GradleやMavenといったビルドツールのセットアップを活用し、さらにReportNGなどのサードパーティツールを組み合わせることで、十分なテストカバレッジと高品質なソフトウェア開発が促進されます。

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