# C# ClosedXMLを使ってデータの共有を実現

## 目次

1. はじめに

2. ClosedXMLとは

3. ClosedXMLのインストール方法

4. データの読み込み

5. データの編集と書き込み

6. データのエクスポート

7. ClosedXMLを用いたデータ共有

8. まとめ

## 1. はじめに

現代のソフトウェア開発において、データの管理と共有は不可欠です。特に、多くのビジネスアプリケーションではスプレッドシートが一般的なフォーマットとなっており、Excelファイルの扱いは必須スキルとなりつつあります。本記事では、C#とClosedXMLライブラリを使用してExcelファイルのデータを効率的に読み込み、編集し、共有を可能にする方法について説明します。

## 2. ClosedXMLとは

ClosedXMLは、ExcelファイルをC#で操作するためのオープンソースライブラリです。このライブラリは、Microsoftの厄介なCOMインターフェースを使わずに、Excelファイルをシンプルかつ直感的に操作することを可能にします。データの読み込み、編集、書き込み、スタイリングなどの多様な操作がサポートされています。

## 3. ClosedXMLのインストール方法

ClosedXMLをインストールするには、NuGetパッケージマネージャを使用します。Visual Studioでプロジェクトを開き、パッケージマネージャコンソールを開いて以下のコマンドを入力します。

```bash

Install-Package ClosedXML

```

これでプロジェクトにClosedXMLが追加され、Excelファイルの操作ができるようになります。

## 4. データの読み込み

データの読み込みは、Excelファイルとその内容をプログラムに取り込む最初のステップです。以下に簡単な例を示します。

```csharp

using ClosedXML.Excel;

var workbook = new XLWorkbook("SampleData.xlsx"); // Excelファイルを開く

var worksheet = workbook.Worksheet(1); // 最初のワークシートを選択

// A列とB列のデータを取得

foreach (var row in worksheet.RowsUsed())

{

    var cellA = row.Cell(1).Value;

    var cellB = row.Cell(2).Value;

    Console.WriteLine($"{cellA}, {cellB}");

}

```

ここでは、Excelファイルを開き、最初のワークシートからデータを読み込んでいます。

## 5. データの編集と書き込み

読み込んだデータを編集したり、新しいデータを書き込んだりするのも非常に簡単です。以下はデータを編集して保存する方法の例です。

```csharp

worksheet.Cell("A1").Value = "新しいデータ"; // A1セルに新しい値を書き込む

worksheet.Cell("B1").Style.Font.Bold = true; // B1セルのフォントを太字にする

workbook.SaveAs("EditedData.xlsx"); // 変更を保存

```

この例では、既存のセルにデータを書き込みつつスタイルも変更しています。

## 6. データのエクスポート

データを他のシステムにエクスポートする場面も少なくありません。ClosedXMLではエクスポートも簡単に行えます。

以下は、リストのデータをExcelファイルに出力する方法です。

```csharp

var newWorkbook = new XLWorkbook();

var newWorksheet = newWorkbook.Worksheets.Add("ExportedData");

var data = new List<(string, double)>

{

    ("Item1", 12.5),

    ("Item2", 15.0),

    ("Item3", 17.5),

};

int row = 1;

foreach (var (name, value) in data)

{

    newWorksheet.Cell(row, 1).Value = name;

    newWorksheet.Cell(row, 2).Value = value;

    row++;

}

newWorkbook.SaveAs("ExportedData.xlsx");

```

このコードは、データのリストを新しいExcelファイルに変換して保存します。

## 7. ClosedXMLを用いたデータ共有

C#のアプリケーション間でデータを共有する際、ClosedXMLを用いることで、Excelをプラットフォームとして一元管理が容易になります。Shared Workbook機能を利用すると、複数のユーザーが同時にExcelファイルを操作することも可能です。

ここで、ClosedXMLの利点は、ファイルが独立したデータストレージとして機能し、Microsoft Excelを利用することでトラブルシューティングも直感的に行える点です。

## 8. まとめ

ClosedXMLは強力で使いやすいExcel操作ライブラリであり、C#開発者にとってExcelファイルを効率的に扱うためのツールとなります。このライブラリを活用することで、Excelデータの読み込み、書き込み、スタイリング、共有を洗練された方法で実現できます。これからのプロジェクトでは、この便利なツールを使用して、データ管理と共有をさらに向上させてください。

C# ClosedXMLを使ってデータの共有を実現

目次

1. はじめに

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