# Flutterの`package_info_plus`を使用したバージョンに応じたUIの切り替え方法

## 目次

1. イントロダクション

2. `package_info_plus`とは

3. 準備: `package_info_plus`のインストールと設定

4. アプリのバージョンを取得する

5. バージョンに応じたUIの切り替え方法

   1. シンプルなUI切り替えの例

   2. 複雑なUI切り替えの戦略

6. 実装のベストプラクティス

7. バージョン情報取得のためのユニットテスト

8. まとめ

## 1. イントロダクション

アプリケーションのバージョンは、ユーザーエクスペリエンスをカスタマイズするために使える重要な情報です。Flutterアプリ開発において、アプリのバージョン情報に基づいてUIを条件分岐させることは、ユーザーに常に最新のインターフェースを提供し、古いバージョンでは適切な通知を行うための重要なテクニックです。

## 2. `package_info_plus`とは

`package_info_plus`は、Flutterアプリのパッケージ情報を簡単に取得できる人気のあるプラグインです。これにより、アプリケーションのバージョン、ビルド番号、パッケージ名などをプログラム的に取得することが可能となります。

## 3. 準備: `package_info_plus`のインストールと設定

まず、`pubspec.yaml`に以下の依存関係を追加します。

```yaml

dependencies:

  flutter:

    sdk: flutter

  package_info_plus: ^3.0.0

```

次に、以下のコマンドを実行してパッケージをインストールします。

```bash

flutter pub get

```

## 4. アプリのバージョンを取得する

`package_info_plus`を使用してアプリのバージョン情報を取得するには、以下のようなコードを実装します。

```dart

import 'package:package_info_plus/package_info_plus.dart';

Future<void> getAppInfo() async {

  PackageInfo packageInfo = await PackageInfo.fromPlatform();

  String version = packageInfo.version;

  String buildNumber = packageInfo.buildNumber;

  print('App version: $version');

  print('Build number: $buildNumber');

}

```

## 5. バージョンに応じたUIの切り替え方法

### 5.1 シンプルなUI切り替えの例

バージョンに基づいてUIを簡単に切り替えるのは以下のように実装できます。

```dart

import 'package:flutter/material.dart';

import 'package:package_info_plus/package_info_plus.dart';

class VersionedUI extends StatelessWidget {

  @override

  Widget build(BuildContext context) {

    return FutureBuilder(

      future: PackageInfo.fromPlatform(),

      builder: (context, snapshot) {

        if (!snapshot.hasData) return CircularProgressIndicator();

        PackageInfo packageInfo = snapshot.data as PackageInfo;

        // 例えば、バージョン1.0.0以上の場合、特定のUIを表示する

        if (packageInfo.version.compareTo('1.0.0') >= 0) {

          return NewFeatureScreen();

        } else {

          return LegacyScreen();

        }

      },

    );

  }

}

class NewFeatureScreen extends StatelessWidget {

  @override

  Widget build(BuildContext context) {

    return Scaffold(

      appBar: AppBar(

        title: Text('New Features'),

      ),

      body: Center(

        child: Text('Welcome to the new UI!'),

      ),

    );

  }

}

class LegacyScreen extends StatelessWidget {

  @override

  Widget build(BuildContext context) {

    return Scaffold(

      appBar: AppBar(

        title: Text('Legacy Version'),

      ),

      body: Center(

        child: Text('This is the legacy UI.'),

      ),

    );

  }

}

```

### 5.2 複雑なUI切り替えの戦略

複雑なUI切り替えでは、バージョン間の変更点を明確にして、各バージョン向けのレイアウトや機能を個別に実装することが重要です。異なるバージョンによって提供される機能のマッピングを行い、条件文を使用して適切なコンポーネントをレンダリングします。

```dart

Widget build(BuildContext context) {

  return FutureBuilder(

    future: PackageInfo.fromPlatform(),

    builder: (context, snapshot) {

      if (!snapshot.hasData) return CircularProgressIndicator();

      PackageInfo packageInfo = snapshot.data as PackageInfo;

      switch (packageInfo.version) {

        case '1.0.0':

          return VersionOneUI();

        case '2.0.0':

          return VersionTwoUI();

        default:

          return FallbackUI();

      }

    },

  );

}

```

## 6. 実装のベストプラクティス

- **条件分岐はシンプルに**: バージョンチェックのロジックはシンプルに保つことで、メンテナンスがしやすくなります。

- **バージョンの管理**: アプリのバージョンをGitタグやリリースノートで明確に管理することで、バージョン間の差異を追跡しやすくします。

- **UIテストの自動化**: バージョンごとのUIが意図した通りに動作することを確認するために、UIテストを自動化します。

## 7. バージョン情報取得のためのユニットテスト

バージョン情報の取得が期待通りに動作するかどうかを確認するために、以下のようなユニットテストを構築します。

```dart

import 'package:flutter_test/flutter_test.dart';

import 'package:package_info_plus/package_info_plus.dart';

void main() {

  test('Check package info retrieval', () async {

    PackageInfo packageInfo = await PackageInfo.fromPlatform();

    expect(packageInfo, isNotNull);

    expect(packageInfo.version, isNotEmpty);

  });

}

```

## 8. まとめ

Flutterアプリケーションにおいて、`package_info_plus`を用いたバージョンに応じたUI切り替えはユーザーエクスペリエンスを向上させるための重要な手段です。このメソッドにより、ユーザーに常に最適なUIを提供できるだけでなく、古いバージョンのユーザーにも適切な導線を確保することが可能です。アプリのバージョン管理とUI切り替えのストラテジーをしっかりと構築し、洗練されたエクスペリエンスを提供しましょう。

Flutterのpackage_info_plusを使用したバージョンに応じたUIの切り替え方法

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Flutterの`package_info_plus`を使用したバージョンに応じたUIの切り替え方法