# JWTを自作APIで発行・検証する基本フロー

## 目次

1. JWTとは？
2. JWTの基本構造
3. JWTを利用するメリット
4. JWTの発行
5. JWTの検証
6. セキュリティ上の考慮点
7. 実装例（Node.jsの使用）
8. まとめ

## 1. JWTとは？

JWT (JSON Web Token) は、クライアントとサーバー間で情報を安全に送信するためのコンパクトでURLセーフな手段です。JWTは、適切に署名された状態で送信されるため、情報の信頼性を確保できます。主に認証の文脈で使用されます。

## 2. JWTの基本構造

JWTはドット（`.`）で区切られた3つの部分で構成されます。

- Header（ヘッダー）
- Payload（ペイロード）
- Signature（署名）

### 2.1 ヘッダー

ヘッダーはJWTの基本情報を含みます。通常、署名アルゴリズムとタイプ（JWT）が含まれます。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 2.2 ペイロード

ペイロードには実際のデータが含まれ、クレーム（claims）と呼ばれる情報を持ちます。一般的なクレームには発行者（issuer）、有効期限（expiration）、対象（subject）などがあります。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 2.3 署名

JWTの最後の部分は署名で、JWTの改ざんされていないことを確認します。

## 3. JWTを利用するメリット

- 状態を持たないセッション管理
- URLセーフな文字列
- フレキシブルなペイロード構成
- セッション情報をクライアント側で保持

## 4. JWTの発行

### 4.1 ユーザーログイン時

1. ユーザーが認証情報を提供してサーバーにログインします。
2. サーバーは資格情報を検証後、JWTを生成してクライアントに送信します。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 5. JWTの検証

### 5.1 リクエストが来たとき

サーバーはリクエストに含まれるJWTを検証し、ユーザー情報を確認します。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 6. セキュリティ上の考慮点

- 秘密鍵の管理に注意
- 一度発行したJWTの無効化対策
- SSL/TLSによる通信の保護

## 7. 実装例（Node.jsの使用）

以下は、Node.jsを使用したJWTトークンの発行と検証の簡単な実装例です。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 8. まとめ

JWTは、セッションの状態を持たないトークン方式の認証手段であり、多様なアプリケーションに適しています。正しく設定することで、安全で拡張性のある認証処理を実現できます。開発ではセキュリティを重視し、特に秘密鍵の管理に注意を払いましょう。

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# JWTを自作APIで発行・検証する基本フロー

## 目次

1. JWTとは？
2. JWTの基本構造
3. JWTを利用するメリット
4. JWTの発行
5. JWTの検証
6. セキュリティ上の考慮点
7. 実装例（Node.jsの使用）
8. まとめ

## 1. JWTとは？

JWT (JSON Web Token) は、クライアントとサーバー間で情報を安全に送信するためのコンパクトでURLセーフな手段です。JWTは、適切に署名された状態で送信されるため、情報の信頼性を確保できます。主に認証の文脈で使用されます。

## 2. JWTの基本構造

JWTはドット（`.`）で区切られた3つの部分で構成されます。

- Header（ヘッダー）
- Payload（ペイロード）
- Signature（署名）

### 2.1 ヘッダー

ヘッダーはJWTの基本情報を含みます。通常、署名アルゴリズムとタイプ（JWT）が含まれます。

```json
{
  "alg": "HS256",
  "typ": "JWT"
}
```

### 2.2 ペイロード

ペイロードには実際のデータが含まれ、クレーム（claims）と呼ばれる情報を持ちます。一般的なクレームには発行者（issuer）、有効期限（expiration）、対象（subject）などがあります。

```json
{
  "sub": "1234567890",
  "name": "John Doe",
  "iat": 1516239022
}
```

### 2.3 署名

JWTの最後の部分は署名で、JWTの改ざんされていないことを確認します。

## 3. JWTを利用するメリット

- 状態を持たないセッション管理
- URLセーフな文字列
- フレキシブルなペイロード構成
- セッション情報をクライアント側で保持

## 4. JWTの発行

### 4.1 ユーザーログイン時

1. ユーザーが認証情報を提供してサーバーにログインします。
2. サーバーは資格情報を検証後、JWTを生成してクライアントに送信します。

```javascript
const jwt = require('jsonwebtoken');

function generateToken(user) {
  const payload = {
    sub: user.id,
    name: user.name,
    role: user.role
  };
  const secret = 'your-256-bit-secret';
  return jwt.sign(payload, secret, { algorithm: 'HS256', expiresIn: '1h' });
}
```

## 5. JWTの検証

### 5.1 リクエストが来たとき

サーバーはリクエストに含まれるJWTを検証し、ユーザー情報を確認します。

```javascript
function verifyToken(token) {
  try {
    const secret = 'your-256-bit-secret';
    const decoded = jwt.verify(token, secret);
    return decoded;
  } catch (err) {
    return null;
  }
}
```

## 6. セキュリティ上の考慮点

- 秘密鍵の管理に注意
- 一度発行したJWTの無効化対策
- SSL/TLSによる通信の保護

## 7. 実装例（Node.jsの使用）

以下は、Node.jsを使用したJWTトークンの発行と検証の簡単な実装例です。

```javascript
const express = require('express');
const jwt = require('jsonwebtoken');
const bodyParser = require('body-parser');

const app = express();
app.use(bodyParser.json());

const secretKey = 'your-256-bit-secret';

app.post('/login', (req, res) => {
  const user = { id: 1, name: 'John Doe', role: 'admin' };
  const token = jwt.sign(user, secretKey, { expiresIn: '1h' });
  res.json({ token });
});

app.get('/protected', (req, res) => {
  const token = req.headers['authorization'].split(' ')[1];
  try {
    const decoded = jwt.verify(token, secretKey);
    res.json({ message: 'Protected content', user: decoded });
  } catch (err) {
    res.status(401).json({ message: 'Invalid token' });
  }
});

app.listen(3000, () => {
  console.log('Server is running on port 3000');
});
```

## 8. まとめ

JWTは、セッションの状態を持たないトークン方式の認証手段であり、多様なアプリケーションに適しています。正しく設定することで、安全で拡張性のある認証処理を実現できます。開発ではセキュリティを重視し、特に秘密鍵の管理に注意を払いましょう。



JWTを自作APIで発行・検証する基本フロー

目次

1. JWTとは？

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