# Oracle Cloud Load Balancerとは？基本機能と構成を解説

## 1-1. 目次

1. 1-2. Oracle Cloud Load Balancerとは

2. 1-3. 基本機能

   - 1-3-1. トラフィックの分散

   - 1-3-2. 高可用性の確保

   - 1-3-3. セキュリティ機能

3. 1-4. 構成

   - 1-4-1. フロントエンドとバックエンドセット

   - 1-4-2. ヘルスチェック

   - 1-4-3. SSL/TLS終端

4. 1-5. 使用例

5. 1-6. まとめ

## 1-2. Oracle Cloud Load Balancerとは

Oracle Cloud Load Balancerは、Oracle Cloud Infrastructure (OCI)のサービスの一つで、トラフィックを効率良く管理するためのロードバランシングサービスです。これにより、アプリケーションの可用性とパフォーマンスの最適化が可能になります。

一般にウェブアプリケーションにおいて、リクエストの均等な分散は課題となります。その課題を解決するためのツールがロードバランサーです。Oracle Cloud Load Balancerは、これをクラウド上で簡素化し、効率的に管理できるように設計されています。

## 1-3. 基本機能

### 1-3-1. トラフィックの分散

Oracle Cloud Load Balancerは、トラフィックを複数のバックエンドサーバーに均等に分散させます。これにより、単一サーバーへの負荷を軽減し、パフォーマンスを向上させるとともに、システムのレスポンス時間を最小限に抑えることができます。

### 1-3-2. 高可用性の確保

このサービスは、サーバーに障害が発生した場合でも、ダウンタイムを最小限に抑えるための高可用性を提供します。障害を検知すると、ロードバランサーは自動的に他の健康なインスタンスにトラフィックを転送します。

### 1-3-3. セキュリティ機能

Oracle Cloud Load Balancerは、セキュリティ向上のために、SSL/TLSのサポートを提供しており、安全なデータ転送を実現します。また、フィルタリング機能やアクセス制御リスト（ACL）を用いて、不正アクセスを未然に防ぐことができます。

## 1-4. 構成

### 1-4-1. フロントエンドとバックエンドセット

ロードバランサーは、フロントエンドとバックエンドセットから構成されています。フロントエンドでは、クライアントからのリクエストを受け取り、バックエンドセットにリクエストを分配します。バックエンドセットは、実際のサーバー群を指し、トラフィックを処理します。

### 1-4-2. ヘルスチェック

ヘルスチェック機能により、ロードバランサーはバックエンドサーバーの健全性を常に監視しています。障害が検出された場合、そのサーバーをリストから外し、トラフィックの影響を最小限に抑えます。

### 1-4-3. SSL/TLS終端

Oracle Cloud Load BalancerはSSL/TLS終端をサポートしており、暗号化通信の負荷をバックエンドサーバーからオフロードできます。これにより、セキュリティはもちろんのこと、パフォーマンスの向上も実現します。

## 1-5. 使用例

例えば、大規模ECサイトにおいて、休日セール時に急増するアクセスにも対応できるように、Oracle Cloud Load Balancerを導入することで、効率的なトラフィック管理が可能になります。これによって、サイトの可用性を確保し、ユーザー体験を向上させることができます。

## 1-6. まとめ

Oracle Cloud Load Balancerは、クラウド環境でのアプリケーションの最適化にとって重要な役割を果たします。トラフィックの分散、高可用性の確保、セキュアな通信を実現し、バックエンドインフラの負荷を効果的に軽減します。これにより、安定したサービス提供が可能となり、エンドユーザーの満足度向上につながります。

Oracle Cloud Load Balancerとは？基本機能と構成を解説

1-1. 目次

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