Cloud Codeの概要と機能
2025年02月27日 9:01
Cloud Codeは、Google Cloudが提供するクラウド開発向けのIDE拡張機能です。Visual Studio CodeやJetBrains IntelliJ系のIDE(IntelliJ IDEA、PyCharm、Android Studioなど)にプラグインとして導入し、Google Kubernetes Engine(GKE)やCloud RunなどのGoogle Cloudサービスを直接IDE上で操作できるようにするツールです。
本記事では、Cloud Codeの主な機能やメリット・デメリット、料金体系、競合ツールとの比較について詳しく解説します。
Cloud Codeは、クラウド開発を効率化するための機能を多数備えています。
Cloud Codeを利用することで、IDE上から以下の操作が可能になります。
特に、Kubernetes用のYAMLマニフェスト編集には補完支援が効き、クラスタへのデプロイとデバッグがワンクリックで実行できます。
Cloud Codeには、以下の言語向けのサンプルプロジェクトや設定スニペットが用意されています。
これにより、初期設定なしでクラウド向けアプリケーションのコーディングをすぐに開始できます。また、Cloud Buildやビルドパックと連携し、コンテナイメージのビルドやデプロイ設定も自動化されています。
Cloud Codeを使用すると、クラウド環境で動作するアプリケーションのデバッグとログ管理が容易になります。
Google Cloudの各種APIライブラリを検索・有効化し、クライアントライブラリの導入方法を確認できます。これにより、ブラウザでGoogle Cloud Consoleを開くことなく、IDE内でAPIの有効化が可能になります。
Cloud Codeのプラグイン自体は無料で利用可能です。ただし、Cloud Code経由で利用するGoogle Cloudリソースの使用料金は発生します。
Cloud Codeと類似するクラウド開発ツールには、以下のものがあります。
項目 | Cloud Code (Google) | GitHub Codespaces | JetBrains Gateway | AWS Cloud9 |
---|---|---|---|---|
形態 | IDE拡張 | クラウドIDE | リモートIDEクライアント | クラウドIDE |
対応クラウド | Google Cloud | GitHub/Microsoft | マルチクラウド | AWS |
料金体系 | 無料(リソース利用は課金) | 従量課金制 | IDEライセンス+クラウド費用 | 無料(AWSリソースは課金) |
主な特徴 | GCPとの深い統合 | 環境構築不要・チーム開発向け | 高機能JetBrains IDEをリモートで利用 | フルマネージドのブラウザIDE |
Cloud CodeはGCP開発者に最適であり、AWSやGitHubベースの開発には他の選択肢が適しています。
Cloud Codeは、Google Cloud環境での開発を効率化するための強力なIDE拡張機能です。Google CloudのリソースをIDE上から直接操作できる点が大きな強みですが、他クラウドとの親和性には課題があります。
クラウド開発を検討している開発者は、プロジェクトの要件に応じてCloud Codeを活用するか、他のクラウド開発ツールを選択するとよいでしょう。
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