インフラエンジニアに向いている人の特徴とは?転職を成功させるコツや必要なスキルを解説
2024年03月14日 12:11
これからインフラエンジニアになることを検討している人の中には、そもそも自分がエンジニアに向いているのかどうかわからず迷っているという人も多いのではないでしょうか?
特に未経験からエンジニアへの転職を検討している場合、業務内容なども想像がつかずに自分が本当に向いているか判断するのは難しいでしょう。せっかくスキルや知識を身につけたとしても、後からインフラエンジニアに向いていなかったことがわかるのは避けたいですよね。
そこで今回の記事では、インフラエンジニアに向いている人・向いていない人の特徴について詳しく解説していきます。また自分は本当に向いているのか判断するためのチェックポイントについても紹介しているので、これからインフラエンジニアを目指している人はぜひ参考にしてください!
インフラエンジニアになることを検討している人にとって気になるのが、基本的な仕事内容や他のエンジニアとの違いなのではないでしょうか?
ここでは主にインフラエンジニアがどのような仕事を行うのかを解説した上で、エンジニアにはどのような種類があり、他のエンジニアとはどのような点で異なるのか詳しく解説していきます。
前提としてインフラエンジニアとは、主にITの基盤となる部分を構築する職種です。代表的な業務には、サーバーの設置や設定、OSのインストール、ストレージやネットワークの設定などがあります。クラウド上にバーチャルでシステムを構築する場合においては、物理的なハードウェアなどを扱うことなく設計や開発を行うのも近年のインフラエンジニアの特徴です。
Webシステムやアプリケーション開発において基盤となる部分を構築するため、インフラ関連の知識だけではなく上流工程の開発経験やセキュリティ、クラウド関連など他の領域に関する知識やスキルに関してもある程度求められるのが特徴となります。
エンジニアという職業には、インフラエンジニアの他にもフロントエンジニアやネットワークエンジニアなど様々な種類が存在します。それぞれの種類の違いや特徴についてまとめたので、インフラエンジニアと他のエンジニアの違いを把握する上での参考にしてください。
エンジニアの種類 | 主な業務内容 |
---|---|
バックエンドエンジニア | ・サーバー構築やプログラム開発、保守運用などが主な業務内容のエンジニアのこと ・フロントエンジニアとは異なり、画面に表示されないシステムの部分を構築するのが仕事 |
フロントエンジニア | ・各種サービスの中でユーザーが目にする部分を構築するのが主な業務内容のエンジニアのこと ・利用しているWebアプリケーションのホーム画面やログイン画面などはフロントエンジニアが開発するケースが多い |
ソフトウェアエンジニア | ・ソフトウェアの設計や開発、プログラミングなどソフトウェアに関して様々な分野に関係しているエンジニアのこと |
Webエンジニア | ・WebサイトやECサイトなどで使用する機能の開発や、ITシステム、アプリケーションなどの設計、開発、安定して稼働するように行う運用・保守などWeb開発全般を幅広く行うエンジニアのこと |
ネットワークエンジニア | ・ネットワークの設計から要件定義、構築、保守、監視、運用などを行うエンジニアのこと |
セキュリティエンジニア | ・システムの不正利用やサイバー攻撃などを防ぐためのシステム開発を行うエンジニアのこと |
蒸気で紹介したネットワークエンジニアやセキュリティエンジニアに関しては、インフラエンジニアの一部として分類される場合もあります。代表的なインフラエンジニアの職種と業務の概要について、以下にまとめたので参考にしてください。
エンジニアの種類 | 主な業務内容 |
---|---|
クラウドエンジニア | ・クラウド上でサーバー設計や構築、ネットワークの点検や整備などを行うエンジニアのこと |
データベースエンジニア | ・主にデータベースの開発や運用を行うエンジニアのこと |
ネットワークエンジニア | ・ネットワークの設計から要件定義、構築、保守・監視、運用などを行うエンジニアのこと |
セキュリティエンジニア | ・システムの不正利用やサイバー攻撃などを防ぐためのシステム開発を行うエンジニアのこと |
インフラエンジニアに向いている人の特徴は次の6つです。
1.テクノロジーに興味がある人
2.論理的に考えられる人
3.責任感のある人
4.最新技術や業界の最新動向を学ぶのが好きな人
5.丁寧に仕事をする人
6.単純作業が苦ではない人
それぞれの特徴について以下で詳しく解説していきます。
テクノロジーに興味がある人はインフラエンジニアに向いている可能性が高いです。基本的にインフラエンジニアが仕事で取り扱うのは、ネットワーク機器やサーバー機器などのハードウェアに関する機械となっています。
特にHDDやSSDなどのストレージはもちろんのこと、ネットワーク用の配線や電源ユニットなどのハードウェア関連のものを取り扱う作業は多いです。そのためテクノロジーに興味があり、自分自身でもパソコンの組み立てや機械いじりなどをするという人にとってはインフラエンジニアは向いていると言えるでしょう。
インフラエンジニアが行う業務の中には、単純にプログラミングだけではなくシステムのトラブルや障害への対応なども含まれます。このような作業を行う際には、どの部分に問題の原因があるのかを突き止めて、どうすればトラブルを解決することができるのか原理原則に従って順序立てて考える必要があります。
そのためには論理的に物事を考える必要があり、こういった思考が得意な人はインフラエンジニアに向いていると言えるでしょう。論理的に物事を考えてトラブルに対して適切な対応ができなければ、システムの回復に時間がかかるだけではなく、クライアントや企業にとって取り返しのつかない損害が発生してしまう可能性もあります。
システムのトラブルや障害への対応などを行わなければならないインフラエンジニアの場合、業務は平日だけではなく週末や休日、夜間などにも対応しなければならないケースがあります。想定していなかったトラブルが発生してしまった場合、早急に解決するために休日出勤を強いられるというケースも珍しくありません。
また利用者の少ない時間帯にシステムのメンテナンス作業を行うことが多いので、作業は夜間が中心になるということもあります。もっともこのような時間や日程的に過酷な仕事である反面、社会全体に影響を及ぼしかねないインフラを支える重要な職種であるというのがインフラエンジニアの特徴です。
そのため仕事にやりがいを見出しやすく、責任感がある人にとってはインフラエンジニアは向いている仕事と言えるでしょう。
インフラエンジニアに限ることなく、エンジニア全般にとって重要なのが最新技術や業界の最新動向を学ぶのが好きかどうかということです。インフラエンジニアが身を置くIT業界というのは、毎日のように最新の技術や理論が生まれている業界でもあります。
このような業界で働く場合、常に最新技術や業界の最新動向を学んでアップデートしないと流れに置いてかれてしまう可能性が高いです。自分自身の取得したスキルや知識というのも、アップデートしないと数年で役に立たなくなってしまうケースもあります。
そのため常に新しいことを学ぶのが好きな人は、インフラエンジニアに向いていると言えるでしょう。
インフラエンジニアは丁寧に仕事をすることも求められる職種です。仮にいつでもトラブルやミスが生じてしまうと、それがシステムダウンや大きなバグなどを生んでしまう可能性があります。
こういった大きな問題を引き起こさないためにも、インフラエンジニアは常に高いパフォーマンスが求められるのはもちろんのことですが、それ以上にミスをしないように丁寧に仕事をすることが必要です。普段から細かいところまで気がついて丁寧に仕事をする人の場合、インフラエンジニアとして活躍できる素養があると言えるでしょう。
インフラエンジニアの業務の中には、同じことを淡々と繰り返すものも多いです。特にシステムの保守や運用に関しては、いくつものコンピューターに同じ設定を施したり、手順通り動作しているか確認作業を行ったりなどの業務を行う必要があります。
そのため単純作業が得意な人の場合、こういった細かい業務も特に感じることなく、工夫しながら仕事を進めることができるのでインフラエンジニアに向いていると言えるでしょう。
インフラエンジニアに向いていない人の特徴は次の6つです。
1.目に見える成果でしか達成感を得られない人
2.コミュニケーションを取るのが苦手な人
3.自分のライフスタイルを変えたくない人
4.適当な人
5.パニックになりやすい人
6.細かなルールを守るのが苦手な人
もっとも以下で紹介する特徴に当てはまっているとしても、それだけでインフラエンジニアに向いていないというわけではありません。もっとも向いていない人の特徴をあらかじめ把握することができれば、自分自身がこれからインフラエンジニアを目指すべきかどうか判断することができるようになるでしょう。
ITエンジニアは一見華やかで派手な仕事にも思われがちですが、基本的にインフラエンジニアの業務内容というのは上記でも紹介したように単純作業や地味な仕事が多いです。既存のシステムのエラーや問題を修正するのが仕事であるので、目に見える成果というのも現れにくく周りから賞賛されるというのも比較的少ないと言えるでしょう。
もっとも基本的にはシステムのエラーや問題を解決するインフラエンジニアというのは、現代のビジネスや社会において欠かせない存在でもあります。しかしシステムが普通に起動しているのが当たり前という考えがほとんどの人の共通認識なので、エラーやトラブルの解決に苦労したとしてもなかなか理解してもらえないケースも多いです。
そのため目に見える成果でしか達成感を得ることができないという人の場合、インフラエンジニアはあまり向いていないと言えるでしょう。
一人でプログラミングやパソコンに向かって作業をするイメージの強いエンジニアですが、実は他の仕事と同じようにコミュニケーション能力も必要不可欠となります、
基本的に複数名のチームで業務を行うことが多いので、コミュニケーション能力が低い人や、そもそもコミュニケーションが苦手な人の場合、チームの中でうまく仕事を進められなかったり、なかなか仕事がうまくいかなかったりする原因になってしまう場合もあるので注意が必要です。
もっともしっかりと社会人としてのやり取りができるのであれば、インフラエンジニアに求められるコミュニケーション能力としては問題ありません。インフラエンジニアはサーバーやパソコンをいじっていれば良い仕事ではないということは、あらかじめしっかりと覚えておきましょう。
インフラエンジニアの仕事は不規則になりがちなのも特徴です。仮にシステムやサーバーにエラーが生じた場合、休日や夜間など関係なく対応を求められることも多いでしょう。不規則な勤務をできるだ避ける企業もありますが、システムやサーバーにエラーが生じてしまうと事業に大きな影響が及んでしまう場合はその限りではありません。
インフラエンジニアによってはシフトや夜勤、場合によっては急な休日出勤なども求められる可能性があります。こういった働き方はインフラエンジニアにとって当たり前のことであるため、できるだけ自分のライフスタイルを変えたくない人にとってはあまり向いていないと言えるでしょう。
インフラエンジニアはミスなどが許されない仕事でもあります。適当な仕事をしてミスしてしまうと、サーバーやシステムエラーに繋がって大規模な損害を招いてしまう可能性もあるので注意が必要です。
マニュアルをきちんと理解した上で、論理的に一つ一つの手順を確認しながらミスなく進めていく作業がインフラエンジニアには求められます。特に経験や勘に頼りすぎてしまったり、簡単だからと言ってルールを無視してしまったりしがちな人はインフラエンジニアにはあまり向いていないと言えるでしょう。
インフラエンジニアは、予期せぬシステムトラブルやエラーなどに対して迅速に対応しなければならない仕事でもあります。こういった想定していないことに直面した時に、落ち着いて排除することができずパニックになりやすい人はインフラエンジニアに向いていない可能性があります。
特にパニックになりやすい人の場合、慌てて作業をしてしまうことでより大きなシステム障害やエラーを招いてしまう可能性もあるので注意が必要です。もっとも経験や知識を身につければパニックになりにくいので、自分がパニックになりやすいからと言ってインフラエンジニアを諦めてしまう必要はありません。
インフラエンジニアの開発業務においては、設計の段階から細かくルールが設定されているというケースも多いです。後のシステムトラブルを防ぐためには、細かいルールを守った上で忠実に作業を進めていく必要があります。基本的にルールに従って業務を行うのが一般的であるので、細かいルールを守るのが苦手な人や自分のやり方にこだわってしまう人にとってはインフラエンジニアが向いていない可能性もあります。
インフラエンジニアに向いている人と向いていない人の特徴を見てきた上で、自分が本当に向いているかどうか確認する方法があります。
次の8つのチェックポイントについて、当てはまっていれば当てはまっているほどインフラエンジニアに向いている可能性が高いと言えるでしょう。
1.集中力があるか
2.丁寧に作業を進められるか
3.コミュニケーション能力があるか
4.最新の機械などの操作方法を覚えて取り扱えるのか
5.体力はあるか
6.トラブルに落ち着いて対応できるか
7.夜間業務などに対応できるか
8.技術の進歩に対して学習意欲を持てるか
正しい逆に当てはまらないからと言って、必ずしもインフラエンジニアに向いていないというわけではありません。あくまでも参考程度に見ていくと良いでしょう。
ほとんどの仕事において集中力は必要になりますが、ミスの許されないインフラエンジニアの仕事の性質上、他の仕事と比べてもより集中力が必要となります。自分自身の作業によって、大規模なシステム障害やエラーなどを招いてしまう可能性があるのがインフラエンジニアの特徴です。
そのため物事を一つ一つ集中して進めることができるかというのは、インフラエンジニアに欠かすことのできないものと言えるでしょう。
高い集中力を維持して作業を進めればミスを少なくすることはできますが、どうしても人間であるためミスが起きてしまうことは防ぐことができません。しかしインフラエンジニアは一つのミスも許されないので、丁寧に作業を進めてミスを防ぐことが重要となります。
自分自身の仕事を終えたらそれで終わりというのではなく、正しく作業を進めることができているか逐一確認したり、他の人にチェックしてもらったりなど、丁寧に作業を進めていくことが重要です。
こういった丁寧に作業を進める人の場合、周囲の人たちや上司からも信頼を得やすいので、より仕事を任せられるようになったり、給料アップしたりといったでもあります。
システムエラーの修正や保守・運用作業なども多いインフラエンジニアですが、クライアントや営業担当者との間でやり取りが発生する場合もあります。特に新しいプロジェクトの場合、システムのメンテナンスや保守運用などをどのように行うのか決めることも多く、クライアントやチームとコミュニケーションを取りながら業務を進めていく必要があります。
仮にコミュニケーション能力が低い場合、こういった様々な業務に携われる機会が制限されてしまうので、自分自身のキャリアにとってもあまり良くはありません。そうすると仕事の機会自体も逃してしまうので、最終的には需要の低く活躍できないインフラエンジニアになってしまう可能性があるでしょう。
インフラエンジニアはシステムだけではなく、周辺のサーバーや電源ユニットなども取り扱うケースが多いです。そのためには、次のような最新の機会などの操作方法を覚えて取り扱えるというスキルが必要となります。
使い方のわからない最新の機械などをマニュアルを通して操作方法を覚えて取り扱える
それぞれの機械や機能の特徴などを理解して把握できる
システムやサーバーなどに必要な関連するものなどがわかる
もっともこういったことについては、日々の業務を通じてある程度身につけることができます。そのため、今すぐに最新の機械などの操作方法を覚えて取り扱うことができるようになる必要はありませんが、少なくとも機械に対する苦手意識などはない方が良いでしょう。
インフラエンジニアはパソコンを活用してシステムの保守や運用を行うのが仕事ですが、その性質上現場で作業を行うというケースも多いです。インフラエンジニアの現場では、次のような業務を求められる場合があります。
重さが10キロを超えるサーバーを高い位置へ設置する
気温が低く設定されているサーバールームで長時間滞在する
床下や天井裏にケーブルを通す
このような業務は体力が必要となるので、体力があるかどうかというのはインフラエンジニアに向いているかどうかを判断する上では重要なポイントと言えるでしょう。
インフラエンジニアの領域であるシステムやサーバーにエラーが生じてしまった場合、大規模なエラーや損害を招いてしまう可能性があります。
そのようなことを防ぐためには、次のようなスキルが求められると言えるでしょう。
生じたトラブルによって影響が及んでいる場所をすぐに特定するスキル
生じたエラーやトラブルの原因を正しく究明して解決するスキル
間違った対応やいい加減な対応をして新たな問題を招かない
このようなスキルや経験については、落ち着いて対応すればインフラエンジニアであれば対処することが可能です。一方で落ち着くことができずパニックに陥ってしまいがちな人は、まずは落ち着いて業務を行うことが重要となります。
インフラエンジニアがメンテナンスなどを行うのは、基本的にユーザーが使用していない早朝や夜間に行うことが多いです。また働く職場によっては、シフト制で働くこともあります。
インフラエンジニアは状況によって様々な働き方を求められるので、トラブルに落ち着いて柔軟に対応できる能力というのも必要でしょう。
技術の進歩に対して学習意欲を持てるかどうかについては、これから活躍する上ではかなり重要なポイントと言えるでしょう。
また自分自身の担当業務であるインフラ関連だけではなく、アプリケーションに関する情報も学ぶ必要があります。
経済産業省が公表している基本統計調査データをもとに推計された「IT人材の供給動向の予測」では、日本において2030年までIT人材が不足することがほぼ確実であることが分かっています。
引用:経済産業省商務情報政策局情報処理振興課
すでに人材供給は2019年をピークに減少している状況であり、2023年の段階でもIT業界全体で人材が不足している状況です。そのためエンジニア業界も慢性的に人材不足になっている可能性が高く、現状でも需要の高い仕事であると言って良いでしょう。
エンジニアの人材不足が顕著になりつつある一方で、需要は年々高まっています。他の業界と比較しても勢いのあるIT市場ですが、まだまだ世界的に成長を続けており需要が増加している状況です。現に、日本においても民間のIT市場規模は毎年成長していくことが予測されています。実際に国内のIT市場に関しては、右肩上がりの状況であることが矢野経済研究所の調査によってわかりました。
引用:国内企業のIT投資に関する調査を実施(2022年)(矢野経済研究所)
今後もテレワークへの取り組みや事業のEC化を進める企業が増えていくと予想されている影響もあり、市場全体は勢いがある状態が続くと言えるでしょう。多くの企業が自社でWebシステムやアプリケーションを提供するようになっており、それに伴いシステムの保守運用や問題が起きた時の対応をするインフラエンジニアの重要性が高まっています。
このような現状をまとめると、現在でもインフラエンジニアの需要というのは高いですが、今後さらに大きくなっていく可能性があると言えるでしょう。
近年ではAIによってエンジニアの仕事がなくなるのではと指摘されるようになりました。確かに一部開発業務に関しては少しずつ自動化が始まっているのは事実ですが、上記でも少し触れたようにWebサービスやアプリケーションの保守・運用業務に関しては今でもかなり需要のある仕事です。
仮に最新のテクノロジーなどが発達したとしても、それを用いて既存のシステムに関して全て新しいものへと入れ替えてしまうというのは不可能に近いと言えるでしょう。新しいクラウドサービスやプラットフォームが発達したとしても、既存のシステムとの兼ね合いから古いシステムを使い続ける企業というのは一定数存在します。
インフラエンジニアの出番はまさにこういったところにあり、古いシステムであったとしてもエラーやトラブルが生じないように保守運用業務を行わなければなりません。こういった需要は今後もなくならない可能性が高く、また人手も足りていないのでこれからインフラエンジニアになったとしても仕事がなくなるといった事態に陥る可能性は少ないと言えるでしょう。
かつてはインフラエンジニアになるためには、サーバーやネットワークキーなどを自前で用意して学習する必要がありました。しかし近年ではクラウド環境の普及によって、独学のためのハードルが大幅に下がっています。
現在では安価にどこからでもインフラ環境の構築や利用ができる状況となっており、またインターネット上にもエンジニアになるためのコンテンツや情報などが充実しています。このような背景もあり、仮に未経験で独学であったとしてもインフラエンジニアになれると言えるでしょう。
未経験からインフラエンジニアを目指す場合であったとしても、サーバーの保守運用業務などに関する仕事は多くの企業が募集しています。そのため未経験だからと言って働くことができないというわけではなく、しっかりと経験や知識を身につければインフラエンジニアとしてキャリアを歩み出すことが可能です。
未経験からインフラエンジニアへの転職を成功させるためには、光と準備をして慎重に転職先を選ぶ必要があります。仮にインフラエンジニアに向いている人であったとしても、自分に合った転職先でなければ長く働き続けることができないからです。
ここでは未経験からのインフラエンジニアへ転職を成功させるためのコツについて、詳しく解説していきます。
未経験のインフラエンジニアを採用している企業の多くは、将来的に自社の戦力となる人材を雇い入れてから教育することを前提にしています。一方で、中には保守運用だけを担当できる人材を確保したいだけという企業もあるので注意が必要です。
そのような企業に入社してしまった場合、思うようにインフラエンジニアとして必要なスキルや経験を身につけられないだけではなく、将来的なキャリアアップに関しても望むことができません。
未経験からインフラエンジニアになることを目指しているのであれば、研修制度が充実している企業を選ぶと良いでしょう。企業によっては資格取得を推奨していたり、エンジニアとしてのスキルを磨くセミナーなどの受講を支援していたりするところもあります。
もちろん最初はインフラエンジニアとしてできることは少ないので、簡単な保守運用業務を行わなければいけません。もっともしっかりとした企業のバックアップを受けて学習を続けることができれば、将来的にキャリアアップも狙えるでしょう。
企業によっては、システム開発のうち運用や保守だけを行っている場合もあります。そのような企業の場合、積極的に学習を続けたとしても構築や設計といったインフラエンジニアとして上流工程へキャリアアップすることができません。上流工程への業務に携わることができないので、仕事を通じてスキルを磨くことも難しいでしょう。
インフラエンジニアとしてやりがいを感じながらキャリアアップすることを考えているのであれば、未経験であったとしても転職する前の段階で求人の募集内容を確認して将来のためになるか吟味することが重要です。
プログラミングスクールには、エンジニアとしての知識やスキルを身につけるだけではなく、転職サポートをしてくれるところも存在します。このようなスクールを利用すれば、未経験者でもスキルを身につけながら転職先を簡単に見つけることが可能です。独学で学ぶのが難しいと感じたらスクールの利用も検討してみると良いでしょう。
未経験からインフラエンジニアに転職する場合、将来的なキャリアアップや仕事を通じたスキルアップを望める企業を自分で見つけるというのは難しいでしょう。また自分自身がどのような企業に適しているかどうか、客観的な意見を取り入れるというのも転職活動においては重要です。
将来的にキャリアアップや業務を通じたスキルアップを考えているのであれば、エージェントなども利用することを検討してみましょう。エージェントが企業の内情に明るいので、未経験であったとしてもあなたに適した求人を紹介してくれます。
特にエンジニア関連の就職や転職に強いエージェントの場合、未経験からの就業をサポートしてくれるだけではなく、将来的なキャリアアップやスキルアップのことも考えてしっかりとアドバイスをしてくれます。そのため未経験からインフラエンジニアへの転職を成功させたい場合は、積極的にエージェントを利用することも検討してみましょう。
これまで解説してきた内容を通じて自分がインフラエンジニアに向いていると感じたら、すぐにでも転職を目指して動き始めると良いでしょう。未経験者からインフラエンジニアに転職するためには、次のようなステップを踏んで転職活動を進めるのがおすすめです。
【未経験者からインフラエンジニアに転職するためのステップ】
1.必要な知識やスキルの学習をする
2.関連した資格を取得して知識やスキルを客観的に証明できるようにする
3.未経験OKの求人に応募してみる
4.働きながらスキルアップやキャリアアップを狙う
ある程度必要な知識やスキルの学習を終えたら、関連した資格を取得して知識やスキルを客観的に証明できるようにするのがおすすめです。こうすることで、仮に未経験者であったとしてもどのような業務に対応できるのか企業に対して証明できるようになり、他の応募者と差別化を図ることができます。
また未経験OKの求人に応募する場合は、上記でも解説したようにスキルアップやキャリアアップが狙えるような募集内容のものに応募すると良いでしょう。保守や運用業務しか行っていないところの場合、仮に未経験者として就職や転職に成功したとしてもその後のスキルアップやキャリアアップが厳しくなってしまいます。
今回はインフラエンジニアに向いている人・向いていない人の特徴について解説してきました。
インフラエンジニアに向いている人であれば、業務を通じてやりがいや目標を見出して効率的にスキルアップやキャリアアップを図ることができるでしょう。一方でインフラエンジニアに向いていない人の場合、なかなか業務やエンジニアの知識を身につけることができずうまくいかないということも多いです。
転職してから思っていたのとは違ったと早々にインフラエンジニアをやめてしまうといったことがないように、未経験から目指すのであれば今回紹介したインフラエンジニアに向いているかどうか判断するチェックポイントを参考にして確認してみるのが良いでしょう。
診断を受けるとあなたの現在の業務委託単価を算出します。今後副業やフリーランスで単価を交渉する際の参考になります。また次の単価レンジに到達するためのヒントも確認できます。
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