# GCP Cloud ConsoleでCloud Storageの公開設定を変更する方法

## 目次

1. はじめに

2. GCP Cloud Storageとは？

3. Cloud Storageの基本設定

4. バケットの作成と設定

    - 4-1. バケットの作成方法

    - 4-2. バケットへのファイルのアップロード

5. バケットの公開設定の変更

    - 5-1. 読み取り公開の設定

    - 5-2. 書き込みの権限設定

6. アクセス制御リスト（ACL）の活用

    - 6-1. ACL設定の概要

    - 6-2. ACLを用いた公開設定の変更

7. IAMポリシーの利用

    - 7-1. ポリシーの基礎

    - 7-2. IAMを用いたアクセス制御

8. セキュリティと公開設定管理

    - 8-1. 公開設定に関するセキュリティの考慮点

    - 8-2. セキュリティのベストプラクティス

9. まとめ

## 1. はじめに

Google Cloud Platform（GCP）のCloud Storageは、スケーラブルで信頼性の高いオブジェクトストレージサービスです。この記事では、Cloud Storageのバケットを公開設定にする方法について、具体的な手順とともに解説します。特に、アクセス制御リスト（ACL）とIAMポリシーを利用して、バケットの公開設定を変更する方法を詳しく説明します。

## 2. GCP Cloud Storageとは？

Cloud Storageは、巨大なデータセットをインターネット経由で安全に保存し、取得するための優れたサービスです。バケットというコンテナを使ってデータを格納し、バケット内のオブジェクトは独自のURLからアクセス可能です。公開設定を適切に管理することで、バケット内のデータを広範囲に公開するか、特定のユーザーやサービスアカウントのみに制限することができます。

## 3. Cloud Storageの基本設定

Cloud Storageの基本設定では、バケットの作成、オブジェクトの追加、削除、権限の設定などを行います。初期設定を正しく行うことで、後の公開設定変更が円滑に行えます。

## 4. バケットの作成と設定

### 4-1. バケットの作成方法

1. [GCP Console](https://console.cloud.google.com/)にアクセスし、プロジェクトを選択します。

2. 左側のナビゲーションメニューから「Storage」 > 「ブラウザ」に進みます。

3. 「バケットを作成」をクリックします。

4. バケットの名前、ストレージの場所、デフォルトのストレージクラスを設定して「作成」をクリックします。

### 4-2. バケットへのファイルのアップロード

バケットが作成されたら、ファイルをアップロードしてみましょう。「アップロード」をクリックし、ファイルを選択するかドラッグ＆ドロップします。アップロードできたら、次のステップに進みます。

## 5. バケットの公開設定の変更

### 5-1. 読み取り公開の設定

公開設定は、バケットやオブジェクトに対して個別に設定できます。バケット全体を公開するには、以下の手順を実行します。

1. GCPコンソールで対象バケットを選択します。

2. 「バケット詳細」の「アクセス権限」をクリックします。

3. 「＋権限を追加」ボタンをクリックし、次の役割を追加します。

   - ユーザー: `allUsers`

   - 役割: `Storage Object Viewer`

4. 「保存」をクリックして設定を反映します。

この設定により、バケットのすべてのオブジェクトが一般公開されます。

### 5-2. 書き込みの権限設定

書き込み権限の設定は慎重に行くべきですが、特定のユーザーやサービスアカウントにのみ書き込み権限を付与したい場合は、次の手順に従います。

1. 上記の手順に沿って「＋権限を追加」画面を開きます。

2. ユーザー名またはサービスアカウントを入力し、以下の役割を追加します。

   - 役割: `Storage Object Creator`

3. 設定を保存します。

この手順により、指定されたユーザーやサービスアカウントがオブジェクトをアップロードできるようになります。

## 6. アクセス制御リスト（ACL）の活用

### 6-1. ACL設定の概要

アクセス制御リスト（ACL）は、より細かい権限設定を行うための方法です。特定のオブジェクトに対して異なる権限を設定したいときに有効です。

### 6-2. ACLを用いた公開設定の変更

1. 対象オブジェクトを右クリックし、「もっと見る」を選択して「アクセス権限」へ進みます。

2. 「対象」、「ロール」などを設定してACLを編集します。

3. 変更を適用し、公開設定を反映させます。

## 7. IAMポリシーの利用

### 7-1. ポリシーの基礎

IAMポリシーはGCP内のリソースに対する権限を設定するための、より包括的な方法です。ポリシーを使用することで、複雑なアクセス制御をシンプルに管理できます。

### 7-2. IAMを用いたアクセス制御

1. コンソールのIAMセクションに移動し、「IAM」をクリックします。

2. 権限を付与する対象を選び、「権限を追加」をクリックします。

3. 対応する役割を選び、特定のストレージ権限を設定します。

4. 変更を保存して、権限が反映されるのを確認します。

## 8. セキュリティと公開設定管理

### 8-1. 公開設定に関するセキュリティの考慮点

公開設定を安易に許可すると、データ漏洩のリスクが高まります。多くの場合、読取り専用の公開をする際には、不要な公開が行われていないかを再確認することを推奨します。

### 8-2. セキュリティのベストプラクティス

- 定期的にアクセスログを確認し、不審なアクセスに対応する。

- 不必要な権限を削除し、最小権限の原則を適用する。

- 業務に応じたアクセス権限を適用し、過度な権限設定を防ぐ。

## 9. まとめ

GCPのCloud Storageでの公開設定は、ACLやIAMを活用すると非常に詳細に管理できます。この記事では、具体的な手順とともに、セキュリティリスクを最小限にするための方法を解説しました。適切な公開設定を選択し、安全かつ効率的にデータを管理してください。

GCP Cloud ConsoleでCloud Storageの公開設定を変更する方法

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