## 目次

1. はじめに
   - 1-1. 背景
   - 1-2. 本記事の目的
2. クロスビルドとは？
   - 2-1. クロスビルドの概要
   - 2-2. クロスビルドが必要な理由
3. Java 17でのビルド環境の準備
   - 3-1. 必要なツール
   - 3-2. Javaのインストールと設定
4. Java 8互換バイナリの生成方法
   - 4-1. ソース・バイナリ・ターゲット設定
   - 4-2. Mavenを使用したビルド
   - 4-3. Gradleを使用したビルド
5. クロスビルドの実施
   - 5-1. Java 17でのビルド
   - 5-2. Java 8互換バイナリの生成
6. クロスビルドを行う上での注意点
   - 6-1. APIの非互換
   - 6-2. ライブラリの互換性
7. まとめ

## 1. はじめに

### 1-1. 背景

Javaは、その長い歴史とともにバージョンアップを重ね、多くの新機能が追加されてきました。一方で、企業やシステム開発においては旧バージョンを使用し続けなければならないケースも多く存在します。特に、Java 8はその安定性と長期サポートの関係から、現場で多く使われています。Java 17は次のLTS（Long-Term Support）バージョンとして登場しましたが、ここでもJava 8と互換性のあるバイナリを生成する必要がしばしばあります。

### 1-2. 本記事の目的

本記事では、Java 17の環境でJava 8互換のバイナリを生成する具体的な方法を説明します。さらに、Javaのクロスビルドの重要性とその手法についても解説し、実際の開発に役立つ情報を提供します。

## 2. クロスビルドとは？

### 2-1. クロスビルドの概要

クロスビルドとは、ある環境でコードをコンパイルし、異なる環境で実行可能なバイナリを生成することを指します。Javaのような言語環境では、特定のバージョンのJavaを使って、異なるバージョン向けのバイナリを作成することが可能です。

### 2-2. クロスビルドが必要な理由

クロスビルドを行う主な理由は、古いバージョンのランタイムと互換性を保ちつつ、新しいバージョンの言語機能を活用したいというニーズに応えるためです。また、レガシーシステムを更新することなく、新しい開発環境で作業を続けることができます。

## 3. Java 17でのビルド環境の準備

### 3-1. 必要なツール

- JDK 17
- JDK 8
- ビルドツール（MavenまたはGradle）
- 任意のIDE（Eclipse, IntelliJ IDEA など）

### 3-2. Javaのインストールと設定

まず、Java 17とJava 8をインストールします。それぞれの環境を正しく設定し、`JAVA_HOME`をそれぞれのバージョンに応じて切り替えられるようにします。多くの開発環境では、バージョン管理ツール（SDKMAN!など）を使用すると便利です。

## 4. Java 8互換バイナリの生成方法

### 4-1. ソース・バイナリ・ターゲット設定

Javaの設定には、ソース（`-source`）、ターゲット（`-target`）、およびバイナリレベル（`--release`）の指定が必要です。Java 17でJava 8互換のバイナリを生成するには、次の設定を使います。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 4-2. Mavenを使用したビルド

`pom.xml`ファイルに以下のプロファイルを追加します。

![img](/mosaic-code.jpg)

この設定を使って、MavenでJava 8向けのバイナリを生成することができます。

### 4-3. Gradleを使用したビルド

`build.gradle`ファイルに次の設定を追加します。

![img](/mosaic-code.jpg)

これにより、GradleプロジェクトでJava 8互換のバイナリを生成できます。

## 5. クロスビルドの実施

### 5-1. Java 17でのビルド

Java 17に切り替えて、IDEもしくはCLIからプロジェクトをビルドします。適切に設定されたビルドツール（MavenやGradle）を使用することで、問題なくJava 8互換のバイナリが生成されるでしょう。

### 5-2. Java 8互換バイナリの生成

上記で設定したプロパティを使い、Java 8ランタイムで動作する互換バイナリを生成します。これにより、Java 17の開発環境を活用しつつ、Java 8に対応したクライアントでも動作するバイナリを得ることができます。

## 6. クロスビルドを行う上での注意点

### 6-1. APIの非互換

新しいJDKのAPIを使うと、古いバージョンのJavaランタイムでは非互換が発生する可能性があります。そのため、使用するAPIがターゲットとなるバージョンでサポートされているか確認が必要です。

### 6-2. ライブラリの互換性

依存ライブラリもクロスビルド時に注意が必要です。使用しているライブラリがJava 8でサポートされているかを事前に確認し、必要であればバージョンを調整します。

## 7. まとめ

Javaのバージョン間での互換性をうまく管理し、クロスビルドを活用することで、最新の開発環境を使用しつつ、レガシーシステムとの互換性を保つことができます。設定さえ正しければ、新しいJavaの日々の開発でも、古いシステムへのリリースが円滑に行えるようになるでしょう。これからも不断のバージョンアップに対応しつつ、クロスプラットフォーム開発の利点を活用して、より良いシステムを構築してください。 [cv:issue_marketplace_engineer]

## 目次

1. はじめに
   - 1-1. 背景
   - 1-2. 本記事の目的
2. クロスビルドとは？
   - 2-1. クロスビルドの概要
   - 2-2. クロスビルドが必要な理由
3. Java 17でのビルド環境の準備
   - 3-1. 必要なツール
   - 3-2. Javaのインストールと設定
4. Java 8互換バイナリの生成方法
   - 4-1. ソース・バイナリ・ターゲット設定
   - 4-2. Mavenを使用したビルド
   - 4-3. Gradleを使用したビルド
5. クロスビルドの実施
   - 5-1. Java 17でのビルド
   - 5-2. Java 8互換バイナリの生成
6. クロスビルドを行う上での注意点
   - 6-1. APIの非互換
   - 6-2. ライブラリの互換性
7. まとめ

## 1. はじめに

### 1-1. 背景

Javaは、その長い歴史とともにバージョンアップを重ね、多くの新機能が追加されてきました。一方で、企業やシステム開発においては旧バージョンを使用し続けなければならないケースも多く存在します。特に、Java 8はその安定性と長期サポートの関係から、現場で多く使われています。Java 17は次のLTS（Long-Term Support）バージョンとして登場しましたが、ここでもJava 8と互換性のあるバイナリを生成する必要がしばしばあります。

### 1-2. 本記事の目的

本記事では、Java 17の環境でJava 8互換のバイナリを生成する具体的な方法を説明します。さらに、Javaのクロスビルドの重要性とその手法についても解説し、実際の開発に役立つ情報を提供します。

## 2. クロスビルドとは？

### 2-1. クロスビルドの概要

クロスビルドとは、ある環境でコードをコンパイルし、異なる環境で実行可能なバイナリを生成することを指します。Javaのような言語環境では、特定のバージョンのJavaを使って、異なるバージョン向けのバイナリを作成することが可能です。

### 2-2. クロスビルドが必要な理由

クロスビルドを行う主な理由は、古いバージョンのランタイムと互換性を保ちつつ、新しいバージョンの言語機能を活用したいというニーズに応えるためです。また、レガシーシステムを更新することなく、新しい開発環境で作業を続けることができます。

## 3. Java 17でのビルド環境の準備

### 3-1. 必要なツール

- JDK 17
- JDK 8
- ビルドツール（MavenまたはGradle）
- 任意のIDE（Eclipse, IntelliJ IDEA など）

### 3-2. Javaのインストールと設定

まず、Java 17とJava 8をインストールします。それぞれの環境を正しく設定し、`JAVA_HOME`をそれぞれのバージョンに応じて切り替えられるようにします。多くの開発環境では、バージョン管理ツール（SDKMAN!など）を使用すると便利です。

## 4. Java 8互換バイナリの生成方法

### 4-1. ソース・バイナリ・ターゲット設定

Javaの設定には、ソース（`-source`）、ターゲット（`-target`）、およびバイナリレベル（`--release`）の指定が必要です。Java 17でJava 8互換のバイナリを生成するには、次の設定を使います。

```shell
javac -source 8 -target 8 --release 8 MyClass.java
```

### 4-2. Mavenを使用したビルド

`pom.xml`ファイルに以下のプロファイルを追加します。

```xml
<profiles>
    <profile>
        <id>java8</id>
        <properties>
            <maven.compiler.source>1.8</maven.compiler.source>
            <maven.compiler.target>1.8</maven.compiler.target>
            <maven.compiler.release>8</maven.compiler.release>
        </properties>
    </profile>
</profiles>
```

この設定を使って、MavenでJava 8向けのバイナリを生成することができます。

### 4-3. Gradleを使用したビルド

`build.gradle`ファイルに次の設定を追加します。

```groovy
sourceCompatibility = '1.8'
targetCompatibility = '1.8'
```

これにより、GradleプロジェクトでJava 8互換のバイナリを生成できます。

## 5. クロスビルドの実施

### 5-1. Java 17でのビルド

Java 17に切り替えて、IDEもしくはCLIからプロジェクトをビルドします。適切に設定されたビルドツール（MavenやGradle）を使用することで、問題なくJava 8互換のバイナリが生成されるでしょう。

### 5-2. Java 8互換バイナリの生成

上記で設定したプロパティを使い、Java 8ランタイムで動作する互換バイナリを生成します。これにより、Java 17の開発環境を活用しつつ、Java 8に対応したクライアントでも動作するバイナリを得ることができます。

## 6. クロスビルドを行う上での注意点

### 6-1. APIの非互換

新しいJDKのAPIを使うと、古いバージョンのJavaランタイムでは非互換が発生する可能性があります。そのため、使用するAPIがターゲットとなるバージョンでサポートされているか確認が必要です。

### 6-2. ライブラリの互換性

依存ライブラリもクロスビルド時に注意が必要です。使用しているライブラリがJava 8でサポートされているかを事前に確認し、必要であればバージョンを調整します。

## 7. まとめ

Javaのバージョン間での互換性をうまく管理し、クロスビルドを活用することで、最新の開発環境を使用しつつ、レガシーシステムとの互換性を保つことができます。設定さえ正しければ、新しいJavaの日々の開発でも、古いシステムへのリリースが円滑に行えるようになるでしょう。これからも不断のバージョンアップに対応しつつ、クロスプラットフォーム開発の利点を活用して、より良いシステムを構築してください。 [![image](https://firebasestorage.googleapis.com/v0/b/issue-pro-42602.appspot.com/o/topics%2F17fa658b-53c7-4ca0-a28b-e588ed1bd371?alt=media&token=2c00afff-85ff-4428-8d15-696ab676dcb0)](https://i-ssue.com/lp/check_salary)

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