【2023年最新】ITエンジニアの年収ランキング|職種・企業ランキングと年収を上げる方法も解説!

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2023年04月27日 4:53

現代のIT産業は急速に成長し続けており、ITエンジニアの需要は増加し続けています。しかし、高い需要にもかかわらず競争はますます激しくなり年収を上げることは容易なことではありません。

この記事では、ITエンジニアの年収ランキングや年収を上げるための4つの方法を紹介します。

【IT業界】エンジニアの平均年収は?

エンジニアといってもさまざまな職種があり、それぞれ平均年収が異なります。エンジニアの平均年収は次のようになっています。

職種平均年収
システムエンジニア569万円
組み込みシステムエンジニア604万円
ネットワークエンジニア758万円
セールスエンジニア783万円

案件定義からシステムの開発をおこなうシステムエンジニア(SE)で569万円です。組み込みシステムエンジニアで604万円、ネットワークエンジニアで758万円、営業担当者と販売先に出向くセールスエンジニアは783万円とエンジニアの職種によって平均年収が異なります。

ITエンジニアの主な職種

IT業界にはソフトウェア業界や ハードウェア業界、Web業界と4種類の分野があります。エンジニアには、次のようにさまざまな種類があります。

  • システムエンジニア
  • 組み込みシステムエンジニア
  • ネットワークエンジニア
  • セールスエンジニア

システムエンジニアはSEとも呼ばれており、要件定義からシステムの設計や開発をします。 ネットワークエンジニアはネットワーク環境の設計から構築、運用までおこない 組み込みシステムエンジニアはスマートフォンや家電などに組み込まれるソフトウェアの開発をおこなうことが一般的です。

次に挙げられるのが、WebデザイナーやWebディレクターです。WebデザイナーはWebサイトのデザインを作るのが主な業務で、WebディレクターはWebサイト制作において監督の立場であるため、WebデザイナーやプログラマーなどWebサイトの作成に係わる担当者をまとめるのが仕事です。

このほか、ITコンサルタントやSEOコンサルタントといったシステムやSEOに関連する提案をおこなう業務もあります。エンジニアとしても知識が求められるケースが多い点が特徴です。セールスエンジニアは。システムを導入する企業相手に営業担当者と出向いてシステムの説明をします。導入した後のサポートをおこなうことも少なくありません。

【職種別】エンジニアの平均年収TOP5

エンジニアには上記で説明しただけでなくさまざまな職種があります。 それぞれの職種によっても平均年収が異なり、将来のキャリアパスを考える参考材料になるでしょう。

この章では、次の5つの職種において平均年収を説明していきます。

  • システムアナリスト
  • アクセス・統計解析
  • セキュリティコンサルタント
  • 社内情報化戦略
  • WEB・オープン・モバイル系プロジェクトマネージャー

1位.システムアナリスト

システムアナリストの平均年収は約1,925万円であり、エンジニア全体としてもっとも高い年収となっています。あくまで平均年収であり、経験やスキルを積むことで1,500万円以上になる可能性もあるでしょう。

システムアナリストが高い年収を得られる理由としては、高度な知識やスキルが求められることが挙げられます。また、ITプロジェクトにおいて必要不可欠な役割であるため、需要が高くなっていることも要因の一つです。

年収を上げる方法としては、最新技術の習得やプロジェクトの成功に尽力することが挙げられます。また、マネジメントスキルの向上や英語力の向上も、より高い年収を得るために重要な要素となっています。

2位.アクセス・統計解析

アクセス・統計解析を担当するエンジニアの平均年収は約1,048万円です。マイナビの求人データにおいては、データサイエンティストやWebアナリストなどの職種があてはまります。アクセス・統計解析の仕事は、企業のウェブサイトやアプリなどのアクセス数を分析し、効果的な施策を立案することです。

アクセス・統計解析が高い年収を得られる理由は、企業がWebサイトやアプリの改善をおこなうために正確なデータ分析が必要不可欠であることです。また、アクセス解析をできる人材不足が問題となっており需要が高まっていることも要因の一つです。

3位.セキュリティコンサルタント

セキュリティコンサルタントの平均年収は800万円ほどです。セキュリティコンサルタントは、企業や組織の情報セキュリティに関する課題を解決するために、セキュリティに関するアドバイスを提供する職種です。

高い年収を得られる理由としては、企業や組織が情報漏洩や不正アクセスなどのセキュリティ上のリスクに直面しているため、高い技術力と知識が必要不可欠であることが挙げられます。

4位.社内情報化戦略

社内情報化戦略 の平均年収は約657万円です。社内情報化戦略の仕事は、企業や組織における情報システムの戦略立案や導入・運用に関するアドバイスを提供することです。

企業の情報化が進む中で、高い専門性が求められる分野であるため、高い年収を得られる職種となっています。

5位. WEB・オープン・モバイル系プロジェクトマネージャー

WEB・オープン・モバイル系プロジェクトマネージャーの平均年収は約655万円です。WEB・オープン・モバイル系プロジェクトマネージャーは、企業や組織におけるWEBサイトやアプリケーションなどの開発・運用に関するプロジェクトマネジメントを担当する職種です。

年収が高額である理由として、WEBやアプリケーションなどの開発・運用に関するプロジェクトマネジメント能力が重要であることが挙げられます。また、デジタルマーケティングやeコマースなどの分野が急速に成長しているため、需要が高まっていることも要因の一つです。

【企業別】国内のIT企業平均年収TOP10

企業によっても平均年収が異なります。ここでは国内のIT企業平均年収のTOP10を紹介します。

1位.電通国際情報サービス
2位.KDDI
3位.伊藤忠テクノソリューションズ
4位.オービック
5位.日本電信電話
6位.トレンドマイクロ
7位.都築電気
8位.NTTドコモ
9位.ソフトバンク
10位.NTTコミュニケーションズ

1位.電通国際情報サービス

引用:ISID

電通国際情報サービスの平均年収は1047万円と日本のエンジニア職を採用している企業としてはもっとも高額となっています。電通国際情報サービスはデジタルマーケティングに特化した企業です。データ分析、システム開発、クラウドサービスの提供など幅広い分野で事業展開している企業の1つです。

エンジニアに対して、新しい技術を取り入れたスキルアップやキャリアアップの機会を提供しており、エンジニアのスキルアップに力を入れています。そのため、新しい技術やスキルを習得する意欲があるエンジニアには向いている企業といえるでしょう。

2位.KDDI

引用:KDDI

KDDIの平均年収は948万円であり、日本で2番目に高額です。KDDIは、通信事業を中心に、クラウドサービスやIoTなどの分野で幅広く事業展開している企業です。エンジニアに対して高い報酬を提供し、労働環境も整備されているためエンジニアにとって魅力的な企業となっています。

KDDIが求めるエンジニア像としては、高い技術力に加え、顧客のニーズに応えることができるコミュニケーション能力や、チームでの協調性も重要視されています。

3位.伊藤忠テクノソリューションズ

引用:伊藤忠テクノソリューションズ

伊藤忠テクノソリューションズの平均年収は約933万円と高額です。伊藤忠テクノソリューションズは、金融、製造、小売、公共など、様々な業界に向けたITソリューションを提供しています。ビッグデータやIoT、AIなどの最新技術を駆使し顧客企業のビジネスを支援することが強みです。

最新技術に対する興味関心や、業界やビジネスに関する知見を持つことが求められています。

4位.オービック

引用:オービック

オービックの平均年収は伊藤忠テクノソリューションズと変わらず約933万円と高額です。オービックは、中小企業向けの会計ソフトウェアを開発している企業であり、エンジニアの年収ランキングにおいても高い評価を得ています。その理由としては、エンジニアが重要な役割を担っていることや、同社がエンジニアに対して高い待遇を提供している点が理由です。

今後も同社は、エンジニアのスキルアップや成長を支援する取り組みを進め、更なる発展を目指していくことが期待されます。

5位.日本電信電話

引用:日本電信電話

日本電信電話の平均年収は931万円です。日本電信電話は日本を代表する通信事業者です。NTTグループは、通信インフラの整備やクラウドサービス、セキュリティなど、幅広い分野で事業を展開しています。

エンジニアの求めるスキルアップやスペシャリストへの成長を支援する教育制度や、福利厚生の充実に力を入れていることが特徴です。

6位.トレンドマイクロ

引用:トレンドマイクロ

トレンドマイクロの平均年収は約921万円です。トレンドマイクロは、クラウドセキュリティサービスを提供する企業でグローバルに展開しています。

トレンドマイクロは、マルウェア対策やサイバーセキュリティの分野で高い技術力を持ち、クラウドセキュリティに関する最新の技術を研究開発しています。エンジニアに対して、新しい技術を学ぶ機会や自己成長の機会を提供していることが特徴といえるでしょう。

7位.都築電気

引用:都築電気

都築電気の平均年収は約878万円です。都築電気は、産業機器の制御システムや建物の設備管理システムを提供している企業です。

エンジニアには、制御システムの設計・開発やIoTシステムの構築などのスキルが求められます。また、同社は海外展開にも積極的で、グローバルな視野を持つエンジニアを求めています。

8位.NTTドコモ

引用:NTTドコモ

NTTドコモの平均年収は約874万円です。NTTドコモは、携帯電話業界のトップ企業であり、ITエンジニアにとって非常に魅力的な会社です。NTTドコモは、高度な技術を用いた革新的なサービスの提供に注力しています。

このため、ITエンジニアは、最新のテクノロジーに触れ幅広いスキルを身につけることができます。モバイル技術に強みを持つため、エンジニアには高度な技術力とモバイル分野に関する専門知識が求められます。また、グローバルに展開しているため、英語力や異文化コミュニケーション能力も求められる場合もあるでしょう。

9位.ソフトバンク

引用:ソフトバンク

ソフトバンクの平均年収は871万円です。ソフトバンクは、携帯電話やインターネットサービスを提供する通信事業者であり幅広い分野で事業展開しています。さらに、AI技術やIoT技術などにも注力しています。

ソフトバンクにとってエンジニアは、未来の技術を開発する上で欠かせない存在です。ソフトバンクでは、エンジニアに求められるスキルとして、最新の技術トレンドに敏感であることや、アイデアを自ら出し、主体的に行動できることが挙げられます。

10位.NTTコミュニケーションズ

引用:NTTコミュニケーションズ

NTTコミュニケーションズの平均年収は850万円です。NTTコミュニケーションズは、通信インフラの提供やクラウドサービスの提供をおこなう企業です。

エンジニアに求められるスキルとして、ビジネスに関する知識やITに関する知識、コミュニケーション能力が挙げられます。また、グローバルな視野を持ち、英語力も求められることもあるでしょう。

エンジニアとして年収を上げる4つの方法

ITエンジニアとして、年収を上げるにはどうしたらいいのでしょうか。長期間エンジニアをしていくうえで経験やスキルが身についてきたら、年収アップをしたいと考える人が多いでしょう。

エンジニアとして年収を上げる方法として次の4つが挙げられます。

  • スキルを高める
  • 年収交渉をおこなう
  • 転職する
  • フリーランスとして独立する

それぞれの方法について詳しく説明していきます。

1.スキルを高める

エンジニアとしてのスキルを高めることは、年収を上げるために欠かせない要素です。技術革新が日進月歩で進む現代において、常に最新の技術やトレンドにアンテナを張り自分自身のスキルアップを図ることが必要です。

例えば、最新のフレームワークや言語クラウド技術などに習熟することで、市場価値を高め年収アップにつなげることができます。

2.年収交渉をおこなう

エンジニアは、技術者不足の現状を背景に需要が高まっている職業の一つです。そのため、年収交渉をおこなうことで年収を上げられる可能性があります。

ただし、年収交渉は、適切な根拠をもって進める必要があります。具体的には、自身の業績やスキルアップの成果、業界平均の年収水準などを調べ自己PRを充実させることが必要です。

3.転職する

転職はエンジニアとしてのスキルアップや年収アップを狙うために有効な手段の一つです。求人情報サイトやエージェントを活用して、市場価値の高いスキルや経験を活かせる職場を探すようにしましょう。また、転職を成功させるためには自分自身の希望やキャリアプランを明確にし、適切な企業や職種を選択することも重要です。

4.フリーランスとして独立する

経験を積んでスキルを身に着けたら、フリーランスとして独立する方法があります。経験やスキル次第では、年収1,000万円を越えることもあるでしょう。フリーランスは自分で価格設定をできるため高収入を目指すことが可能です。フリーランスとして独立することで、自身のスキルや経験を最大限に活かし高収入を得ることができます。

エンジニアの年収についてよくある3つの質問

エンジニアを目指している人、現在エンジニアをしていて将来のキャリアパスを考える人にとって年収は考えるべき要素の1つでしょう。年収についてもよく理解して今後のキャリアを考えることが重要です。

エンジニアの年収についてよくある次の3つの質問をまとめました。

  • ITスキル標準(ITSS)レベルごとの年収はどれくらいですか?
  • IT企業に転職するのに必要なスキルって何ですか?
  • 日本のITエンジニアの年収が思ったほど高くない理由は何ですか?

質問1.ITスキル標準(ITSS)レベルごとの年収はどれくらいですか?

経済産業省が発表しているIT関連産業の給与等に関する実態調査結果では、Tスキル標準(ITSS)レベルごとの年収を提案しています。レベルの内容と年収は次のようになっており参考にするとよいでしょう。

レベル内容平均年収
1初心者レベル437.8万円
2指導者がいれば仕事できるレベル499.2万円
31人でも仕事ができるレベル576.0万円
4部下を指導できるレベル726.1万円
5幹部レベル937.8万円
6、7国内、国外で著名なレベル1129.9万円

質問2.IT企業に転職するのに必要なスキルって何ですか?

IT企業に転職するためには、主に次の3つのスキルが求められます。

  • 数字が得意、または特になれるよう努力を続けること
  • 自分が持つ興味や関心を業務に活かすこと
  • 常に学び続ける姿勢を持つこと

IT業界において数字をほかの業界と比べてもシビアに考えているといえるでしょう。1クリックごとにいくら得られるか、コンバージョンにどのようにつながる率などあらゆる場面で数字がつきまといます。

また、業界において関心があると業務をしやすくなります。近年ではあらゆる業界においてエンジニアが必要です。それぞれの業界によって特色が異なるため、特定の業界において知識や関心があればより業務をしやすくなります。

最後に、IT革新が常に起きることから勉強を継続しておこなうことが重要です。Googleのアルゴリズムやツールなど常に変化のある世界です。そのため、もっとも効率的な方法を把握していることが求められます。

質問3.日本のITエンジニアの年収が思ったほど高くない理由は何ですか?

日本のITエンジニアの年収は世界と比べて決して低いわけではありません。しかし、アメリカと比べると平均年収は高くありません。その理由として、エンジニアによって年収に幅があるといえるでしょう。そのため、平均で計算するとアメリカと比べて年収が低くなっています。

また、日本では年功序列制度が残っているケースがあります。そのため、スキルがあっても経験年数が少ないと年収が上がらない可能性があるといっていいでしょう。

まとめ

エンジニアにはシステムエンジニアのほかにさまざまな職種があります。業務内容のほかに年収が大きく異なる場合があるため、エンジニアを目指す人、現在エンジニアで今後のキャリアについて考えている人など年収についてもよく把握するようにしましょう。実際には企業や業務内容、経験、スキルなどによって変動するため平均年収はあくまで参考にしてください。

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