総当たり攻撃(ブルートフォース攻撃)とは?

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2025年02月24日 8:49

1. 総当たり攻撃の概要

総当たり攻撃(Brute Force Attack)とは、パスワードや暗号鍵を解読するために、片っ端から組み合わせを試して突破を狙う攻撃手法です。イメージとしては、鍵のかかった宝箱に対して、ありとあらゆる鍵を試して開けようとするようなものです。攻撃者は自動化されたツールを使って、何千、何百万もの組み合わせを試すことで、不正アクセスを企てます。

2. 総当たり攻撃の種類

総当たり攻撃にもいくつかのパターンがあります。

2.1. シンプルな総当たり攻撃

最も単純なやり方で、すべての可能なパスワードを順番に試していきます。たとえば、4桁のPINコードなら、0000から9999までの10,000通りの組み合わせを試します。時間はかかりますが、成功率は100%です。

2.2. 辞書攻撃(Dictionary Attack)

攻撃者は事前に準備した単語リストを使い、よく使われるパスワードを試します。「password」「123456」「qwerty」など、ありがちなパスワードが狙われます。人間の心理をうまく突いた手法ですね。

2.3. クレデンシャルスタッフィング(Credential Stuffing)

過去に流出したユーザー名とパスワードの組み合わせを使い、ログインを試みる攻撃です。多くの人が異なるサービスでも同じパスワードを使い回すため、意外と成功率が高いのが特徴です。

2.4. リバースブルートフォース攻撃

特定のパスワードを使い、それをさまざまなアカウントで試す方法です。たとえば、「password123」というパスワードを使っている人がどれくらいいるかを探す感じです。

3. 総当たり攻撃の影響

この攻撃が成功すると、以下のようなリスクが生じます。

  • 個人情報の流出:SNSや銀行口座、メールが乗っ取られる恐れ。
  • 企業のセキュリティ侵害:社内ネットワークや機密データが盗まれる可能性。
  • 金銭的被害:クレジットカードの悪用や詐欺被害に巻き込まれる。

4. 総当たり攻撃への対策

4.1. 強力なパスワードの使用

  • 12文字以上の長さを確保する。
  • 数字、大文字、小文字、記号を組み合わせる。
  • 「password123」のような簡単なものは避ける。

4.2. 多要素認証(MFA)の活用

パスワード以外の認証要素(スマホアプリ、指紋認証など)を追加することで、仮にパスワードがバレても不正ログインを防げます。

4.3. アカウントロック機能の導入

一定回数ログインに失敗したら、一時的にアカウントをロックする仕組みを導入しましょう。

4.4. CAPTCHAの利用

ログイン時に「私はロボットではありません」といったチェックを入れることで、機械的な攻撃を防ぐことができます。

4.5. IPアドレスの制限

短時間に大量のログイン試行があった場合、そのIPアドレスをブロックすることで、攻撃の継続を防げます。

4.6. パスワード管理ツールの活用

パスワード管理ツールを使えば、複雑なパスワードを安全に管理できます。

5. まとめ

総当たり攻撃は単純な手法ですが、未対策のシステムにとっては脅威です。強力なパスワードを設定し、多要素認証を有効にし、適切なセキュリティ対策を講じることで、このリスクを大幅に減らせます。

セキュリティは日々進化しています。最新の攻撃手法を学びつつ、適切な防御策を取り入れて、しっかりと身を守りましょう!

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# セキュリティ
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